第8話一夜漬け
ゆうは、部屋の掃除を夜中していた。
明日は、中間テスト。
一夜漬けの準備である。
「ゆう君!ゆう君!」
「何でお前が俺の部屋にいるんだよ?」
「え?それ女の子に聞いちゃうの?」
「言わなくて良いや‥。俺は、明日の中間テストのために教科書の一ページ目から勉強をする。」
「え?それって効率悪くない?ってか掃除始めてる時点で頭悪くない?」
「渚‥お前さらっとひどい事いうよな。」
俺だって分かってる。BL家庭教師を無視して漫画を見てたのはまずかった。
(この、小テストのプリント暗記しといて下さい。)
あ!
「この、プリント暗記したら?天才のわたしが言うんだから間違いない!BL家庭教師は、ただ者じゃない。」
「BL女優に、言われなくても暗記するわ!」
とベッドの上に寝転がっている渚からプリントを取り上げた。
よし!暗記だけは得意だ。
一週間後‥。
テストが返って来た。
「スゴいですね。全教科満点なんて。」
茜は、喜んでくれた。
「先生、俺、天才なのかな?」
「そ、そうですね。」
実は茜は、ゆうの通う高校の校長の娘だったのだ。
それが満点の理由である。
まぁ、ゆうは、暗記の天才ではある事だけは分かったと茜は苦笑いしながら思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます