第20話 出会い 八
〈(2017年10月4日、2回目)〉
その日、僕はいつものように、サークルに向かった。
しかし、心の中は、「いつも」とは全く違う。
なぜなら、「今日、2017年10月4日」は、僕と亜紀にとって、「出会い」の日ではなく、「別れ」の日になるからだ。
『でも、そうすること、僕が今日、亜紀に告白しないことが、僕たちにとって最善の道なんだ…。』
僕はサークルへと向かう道中、1回目のその日のことを思い出しながら、そんなことを考えていた。
そして、サークル会場の、テニスコートに到着する。
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