閑話 自己紹介

私達がいじめの件でうちに泊まった日の事。

「みんなの事、あんまり知らないから自己紹介しよう!!」

奈緒ちゃんが急に自己紹介をしようといい出した。


「へっ?自己紹介?何を話せばいいの?」


「うーん、身長とか、好きなこととか、バストのサイズとか?」


「それいる?」


「要るよ!!読者も気になってると思うし!!」


「また訳のわからないことを!!」


「にしし。じゃあ、なつきちゃん!!」


「じゃあ私から。香川 夏樹です。身長は145cm、好きなことはサッカー観戦とピアノを弾く事です。あとは料理かな?バストのサイズは〜?」


「あ、なっちゃんは言わなくてもいいよ!!」

急に奈緒ちゃんが私の言葉を遮る。


「な、なんで…」


「言わなくても分かるから!!ね〜」

と言うと、他の4人も頷く。


「…酷くない?」

新手のいじめなのか?

確かに真っ平だけど、だけど…!!


「絶対おっきくなるもん!!みんながびっくりするくらいのスイカップに!!」

涙目で私は5人を睨む。最近涙脆くなってきたのはなんでだろう…。


「スイカップって…。次、風ちゃん!!」


「えっと、久宮 風です。身長は148cm、好きな事はサッカー観戦と勉強をすることかな?あと読書。バストのサイズは…言わなきゃだめ?」


側から見ても大きめな胸を隠しながら風ちゃんが恥ずかしそうに言う。髪は自然な茶髪でふわっとしたショート、細いのにコロッとして可愛らしい雰囲気が漂う。

ただ、読書のところに腐臭がするのは気のせいだろうか?


「まぁ、予想はつくからいいや!!次、美月ち!!」


「美月ちはやめてよ、かっこ悪い!!私は秋保 美月。身長は160cm。バストはD。趣味は音楽かな?最近はギターを買った!!」


「えっ!?美月、音痴なのに?」


「…うるさい。好きなんだからいいじゃない。それにギターだから音痴は関係ないよ!!」


「リズム感皆無なのに!?」

と香澄がいうと美月は落ち込んでしまった。

黒くて長い髪に背が高く、すらっとした体型にDカップか。中学生にしては発育がよろしくて羨ましい限りで…。

あと、音痴なのね…。


「凹んでる美月ちはほっといて、次。菜々ナナ」


「なんか奈緒ち、雑じゃない?まぁ、いいか。私は七尾 菜々。身長は154cm、バストはCカップ?。趣味は家事全般かな?」


「えっ、家事全般!?料理も?裁縫も!?」


「うん。うちってシングルマザーだからお手伝いを昔からしてたから。小物入れとかは自分で作ったりするし…」


「すごい!!いつでもお嫁に行けるじゃん!!むしろうちにお嫁に来て!!」


…ふむふむ、裁縫かぁ〜。私は昔から苦手だから菜々ナナに教えてもらおうかな…。

髪はミディアムヘアで直毛。しかし、Cカップとか意外とあるなぁ〜。側から見たらあんまりわからないけど。


「ふむ、じゃあ次は香澄んの番ね」


「私は井口 香澄。身長は150cm、バストはC。趣味はアニメとかゲームかな?」


「オタクキター!!」


「い、いいじゃない、別に!!迷惑をかけてる訳じゃないでしょ?」


…確かにいいね、人の自由だ。

ん?おっと、風ちゃんから同志を見る目が香澄に向いているぞ?同じ腐臭でもするのかな?

眼鏡をかけていて、セミロングくらいの長さのゆるふわ癖毛。菜々ナナと同じサイズの胸らしいが、どう見ても香澄の方がおっきい気がする。どちらかがダウトなのか、かすみの方が体積があるのかは謎にしておこう。


「じゃあ、最後は私。梶山 奈緒!!身長160cm、好きなものは体を動かす事とドラマを見る事!!後は情報収集かな!!」


…情報収集が趣味って怖っ!!

なんか、嫌なことまで知ってそう。


「てか、バストは!!」


「うっ、それは良いじゃない、別にぃ〜」

奈緒は吹けない口笛を吹く。

まぁ、想像にた易い。ベリーショートの髪をした160cmの長身から下に大平原が広がる。同志よ!!

という事は胸のサイズは風ちゃん、美月、香澄、菜々ナナ、奈緒、私(涙)という順かぁ…。


胸がすべてじゃない!!って言うか、元々男だった身から言わせると、胸はサイズじゃない、形だ!!

…いや、ウソつきました。おっきさも多少(小声)は重要です、はい(涙)


ていうか、私も何JCの胸を真剣に見て考えてるのさ!!それじゃあまるで変態じゃん!!ロリコンじゃん!!


…えっ、私がロリババアだ?違法ロリババア!?

うるせぇ、ロリコンのロリジジイだよ!!


「因みに、私の情報からすると…」


…あ、まだ続いてたんだ。

みんながゴクリと生唾を飲む。


「私達全員、まだ彼氏いません!!」

と言われた瞬間私以外、みんな揃って顔を明後日の方向を向く。

みんな揃って明後日の方向に向くから…ほら風ちゃんと香澄ちゃんの目があった!!


「と、いうわけで…パジャマパーティーと言えば恋バナでしょ!!じゃあ、100人斬りのなっちゃんから行こう!!」


「な、なんでやねーーーん!!」


私達はその晩遅くまで、語り明かした。

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