第57話 激化の折

 肝が純真か。この意気であるが、

「こういった体験は?」

 明らかになく。叱責としてはあるだろう。最悪が辛辣に加わること。

「さて、農園です」

 凄まじくズレ。

 コントロールからしたらこうか。契りも年齢も生存にあるだろうと。

 ――封印跡地

「……本当か?」

「はい」

「草原だろう」

「ですが、ここに」

「あの……なんだ、ドープを抜きにここか?」

「祖父がいってたんで、間違ってないでしょう」

「義理堅いな」

「金持って逃げました」

「もうその話は、要らない」

「でも逃げた」

「俺……ボスだよな」

 しんしんと進んで行くこれら戯言はなにかを催すはず。

「降参」

「高3?……」

 理解し得ない故、とりあえずの学校ネタである。故の。

「そんな気持ちで、三豪はおろか……」

「……うるへー」

 免じて。そそくさと。

「行きますよ、視界から消え去りますよ」

「行け」

 たまったものではないのが、、たかだか運如きでは誰一人として動かない。

 この者……身長は、160cmほど、ツーブロックか知らんが、前髪を垂らし。刈り込みが凄く、ほとんど坊主。

 その名、山田 善。

 ――農園

「知らん」

「知らんと?」

 態度を。開化でもあるまいしそんな逆境に……じゃあの手紙に意味はあったのか?後で説明するが。

「あるんじゃないっすか?」

 話してないんだが……ちなみに。超能?

「拾って?」

「拾って」

 拾ったんだが、なにがしの手紙らしく。ここは、どこの農園だったか……確かチャルか?

 とりあえず、戦争の痕跡、差し迫って、懲罰。

「俺がもし」

 行け、いや行けではなかった。

 ――跡地付近

「俺だったら、鍵ぶっ壊してでも外出る」

「鍵?鍵!」

「だろうが」

「でしたね。気概」

 ……。気概は、それそのものをいわないのである。あろう?

「アンノウンやな」

「矛盾してますって」

 モヒカン……だろうか(容姿)?前髪を垂らし。会話、延々、矛盾。

「訳がわかったら」

「また」

 容姿である。

「欲を出すと去るくせによ……反面」

 思考として、その年齢は、26。

「鍵?」

 それも鍵が(要)いるといいたいのだろう。

 ……。

「あっ、そういや兄がクビで。つまり負債なんですって」

「履歴書は、燃やすもの」

「すいません……長くなりますが、せっかく結婚まで決まって」

「処世」

「あぁ……」

「あっ、ヤマゼン」

「これからお母さんとこ行くから」

「急ぎ?」

「今度な」

 子供である。

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