第34話 遠出

 ――外出

 独りになれたが、温故知新、具体。いや人気が少ないと気付くのだが(常識は範疇になく)、具体は知己だろう。……書籍化をいわない、数多の賞を乗り越えた者こそ誰しもが考え得る小説家だ。

 それを書籍化が念頭にあるからありがたみを感じ……。便懸念だが。

 あー、訓示のようで参るが。

〈集団化〉

 頑なに思うが、集団に個はない。私見においては限りにない。

〈弊履〉

 靴を靴といえず、と靴の一つでさえネタになるがのだが。なまじ、遜れば靴の原型は草履と比喩しても。楽観。

 海に行こう……。

 主意がわからない。主意もなく、憐憫もなにも。快晴をもそれを諭してるのかと。

 あぁ、自動販売機を利用するのも怠い。明らかな含意、自動販売機の恩師でもいりゃいいのに。

〈踏襲〉

 見たことか、なにもありはしない。踏襲であらず。

 寓意に(なるべく速断、配慮のある)主意を見出し得るのなら存在もあろう。

 いないだろう。

 あぁ、俺はどうすればいい。どうすれば!

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