第20話 ギルドと戦争。

辺りは夕暮れに近づいている。


「ホント、何もない所だったな、あの村。まさか近くにギルドも無いとは、よ。そのせいで……。いや、そのおかげか? 国一個超えちまったがな」


辺りを見回すジキムート。


視界には、小さく新たな村が映っている。


ここまで2人は丸3日かけて、山中を歩いて来たのだ。



イーズの方がかなり疲れていた。


愛嬌ある顔も今はかなり、影が濃く見えている。


草を踏み鳴らしその、門番すら居ないような村へと入っていく2人。


「ほんとほんと。国越えついでの依頼で寄っただけだし、まぁ仕方ないけどさぁ。でも、思ってたよりすんごい国のはずれだったね~。国境超えた方が、別の村にはるかに近いとか、笑っちゃったもん。ただ関所代は誤魔化せたんだし、良いじゃん良いじゃん」


笑うイーズ。



この時代、関所は何にもまして――。


コンビニかと思うくらい、多かった。


人の通行が多い場所ならば、300メートル間隔。


そんなレベルで存在する場合もあり、検問される度に、金をせびり取られる事になる。


冒険者にとっては鬼門。


文字通りの、鬼の門とさえ言えたのだ。



「そうだな。あっちの国じゃ、近場でドンパチやってそうな国が無かったもんな。こっちの方でまた、戦争やってる国を探し直そうかって、そう言ってた訳だし」


「な~んかそう聞くと、戦争を追いかけてるみたいだね、私達。まるで死神って感じするよ」


「死神、か。まっ、当たらずも遠からずだな」


「ふふっ。そうだね~」


苦笑いするイーズとジキムート。


だが、2人の顔に悪びれる様子も、暗い雰囲気が漂うわけでも無い。


彼らはすでに、そんな感覚すら遠のくくらいには、死線をくぐって生き抜いてきたのだから。


「しっかしあの村。よくよく考えると、敵の国の方が近いってぇのに、騎士団もいなかったぜ? そんでものうのうと暮らしてられるなんざ、相当価値がねえとこだったんだな。まぁどうでも良いが。所でイーズ。こっちの国は、〝リデンプション(帰依教)〟だったか〝ラグナロク(神坐簒奪)〟だったか」


「〝リデンプション(帰依教)〟だね。だからあんま気にする事ないよ、ジーク。〝ラグナロク(神坐簒奪)〟ほど五月蠅くないから」


教会を指差し、イーズは手をひらひらする。


この2大宗派の〝リデンプション(帰依教)″と〝ラグナロク(神坐簒奪)〟は、敵対性がある。


そのせいで色々と、ややこしい場面に遭遇する場合があるのだ。


「そうか。しっかし〝ラグナロク(神坐簒奪)〟の連中、世界の8割も占めてるくせしやがって、なんであんな小うるさいのかね? ケツの穴が小せえっつうか、目の敵にするのはふつう、逆だろうに」


ジキムートが面倒くさそうに頭をかき、足元の草を蹴り上げる。


「目ざとく装飾から装備から服から、挙句はラグナ・クロスまで。あれこれ口出ししてきやがる。こちとら旅師やってんだから、小さい事なんぞ気にしてねえってのっ!」


「まぁまぁ。色々あるんだよ、アイツらにも」


「なんだイーズ。知ってんのか? アイツらの徹底抗戦の理由。色々言われてっけどよ」


……。


「えっ? あぁ……。ん~、なんとなくただの、独占欲だよきっと。こう……。世界地図を全部、塗り固めたいじゃない? 自分一色でっ! ――って感じだと思うけど、ね。アハハっ」


「そう、か。そうかもな」


(嘘の臭い。お前知ってんのか、この話。……まぁこれ以上は、聞きはしないが。)


笑って赤の髪をいじくる少女を見ながら、ジキムートが考える。


時折彼女には、踏み込めない部分を見せる事があった。


傭兵の彼にはあまり、他人事を深堀りする気はなかったが。


すると……。



「じゃあジークっ! 早速、ギルドで換金しますかっ。あたしこのお金の使い道、もう決めてんだ~。」


話を逸らす様にイーズが、依頼状を袋から取り出して笑う。


その解決した依頼場を、細い指で転がして遊びながら、ジキムートに見せつけた。


「へぇ、珍しい。聞こうか、その話を。なんかいつも、目についたロクでもねえもん買って、いつの間にかスッテンテンになるお前の。その計画ってのを、さ」


「なっ、何よロクでもないってっ! そう思ってんなら止めてよねっ。結構うっかり買っちゃうんだからっ!」


正直に白状し、ふくれっ面になる女魔法士が、手をブンブカ振り回すっ!


「止めて欲しいのかよ。だが、残念だなイーズ。俺は他人の生き様には、口は出さねえ主義なんだよっ」


「知ってるっ。でも、良い感じで止めてよ、そこはさ~っ!」


なんだか困ったような顔をする、イーズ。


なんとなく、嬉しそうでもあった。


「へへっ。それで、何買うんだよ?」


その顔に薄ら笑いを返し、絶対に相棒の無駄遣いを止めそうにない顔で、ジキムートがイーズに聞く。


その顔に少し膨れながらも、女魔法士は……。



「もぉっ。 でも計画ではね、そろそろタトゥーの残りを足そうかなって。水晶の方が100枚、切っちったんだもん。だからココでたーんまり、水晶のラグナロク用のタトゥー買おうって、ずっと思ってたんだよっ!」


叫んでギルドを指すイーズ。


もう2人は、ギルド近くまで歩いてきている。


「あぁ、なるほど。お前のその水晶の方だけは、外だとえらく高いからなぁ。あんま水晶タトゥー自体、国外だと売ってねえ。やっぱ〝リデンプション(帰依教)〟は支配国少ねえし、水晶入れる奴も少ないからだろうが」


そうジキムートに言われると、水晶のタトゥーを1枚取り出して見せ、ひらひらとそれを遊ぶイーズ。


「商人がタトゥー持ち込むのも、難しいって聞くねぇ。でも確かにタトゥーなんて別に、なんの札でも使えるもん。無理に持ち込む理由も無いっ! ……けど、やっぱ魔法士としてはそこ、こだわりたいっしょ。えへへっ」


彼女はガッツポーズして、人懐っこい笑みをする。


「そのこだわりは、半端もんの魔法戦士の俺には分からんな。チィーッス」



カランッ。



「いらっしゃい」


バーのカウンターに立ったおっさんが、声をかけてくる。


どうやらここのギルドは酒場だけが、兼用のようだ。


宿は無さそうである。すると……。


「うぁ……ちゃあ。徴税官居るじゃん。回収今度にする? ジーク」


嫌な物見た……。と言わんばかり顔を小さく膨らませ、イーズが言う。


つられてジキムートも、酒場の中へ目を配る。


眼の端に、その軽めで全身を覆わない甲冑を着た人間を捉えた。


「俺らは税金滞納、逃亡率、ナンバー1だからな。ギルドに徴税官なんぞ、良くあるこった。聖職者が行方不明になったら、王様直轄の森に探しに行け。ってのと同じくらい、いつもの事さ。気にせず行くぞイーズ」


「まぁね~。ホント多いよね、坊主の密漁者」


2人は苦笑いして、受付に歩き出した。



ギルドはその仕事の内容上、旅師に依頼を頼む場合が多い。


だからこそ、勤務地が町や国を超えてしまう依頼、そんな仕事を受発注できるのだ。


その結果として、別の村や町で依頼料を決済する、そんなシステムを持つ事になる。



「おいおっさん。決済頼む」


「あいょ。印見せな。え……と、依頼掲示税も有効。依頼者の名前も、解決同意の印も不正は無し……と。後は分かるな、傭兵」


専用のルーペでその、決済用の特殊な朱印を確認するオッサン。


そのオッサンが片手間に、徴税官に目を配った。


ギルドマスターのその指示に、イーズが嫌そうな顔をする。


「一回税金払わせておいて、もぉ。……2重どりはんた~い」


「しょうがねえだろうが、若いの。こちとら、国を超えた仕事が扱えるようになるには、お偉いのに気を遣わにゃならんのだっ。他の領主が税金取り過ぎる契約なんぞ、通らねえんだよっ」


苦虫を嚙み潰したように、マスターが眉根を寄せた。


冒険者ギルドの地位は、非常に高い。


だが、それ以上に政治的に、難しいのだ。


お説教のように話を続ける、ギルドマスター。



「考えても見ろよ? 依頼税一回きりしか税金が取られなきゃ、別の国で報酬は引き出せねえんだよっ。引き出されるばっかの国は、全く儲からねえだろうがっ! 建て替えてるだけなんで、税金払いませ~ん。なんて言えるかよっ。そんなもん国が認めるわけねえ」


依頼人が所属する国は当然、依頼を出す人間と、請け負う人間双方に、税金をかける訳だ。


それが収入になり、国は儲かる。


それに対してこの、『別の国で税金をかけられ済みの金』を、解決と称して引き出されるだけのギルド。


及び、そのギルドが所属する国。


この2つが税金が取れないとすると、どうか?


もしこれが数百数千回と、一方の国だけに偏り始めると、金の流れを眺めているだけの領主には、不公平感が増す。


今の時代ならば、『ユーザービリティ』という概念もあるだろうが、中世の時代には


そう言った物は完全にあり得ない、ただの妄想と嘲笑される時代。


誰もが、金と権力に飢えていた。


金と権力を求めて闘えなければ、生き残れない時代だったのだから。


そして、ここで大事な事はもう一つ。


それは――。



(王も貴族も仲が悪いってのに、税金の事でもみ合いが起きちまったら、戦争にもなりかねないぜ。そんでもって、その戦争の爆心地は俺ら、『ギルド所属の輩』だ)


金を引き出されるだけの国から見れば、ギルドからの税収を、一国だけが独占する事になってしまう。


ともすればギルドは、悪の手先と結託しているようにも見える、という事。


「折衝も厳しいんだぞ、チクショウ。侵略者の手先だのなんだのっ」


それを侵略者への加担だと言われる事も、しばしばあった。


ギルドはそこで、一か国だけが税を取り過ぎないように配慮。


『依頼掲示税』と『解決税』の2つを設け、別々に徴収するシステムを取っていた。


それを徴税する為に、ギルドにはほぼ常に、徴税官がいる訳である。


だが……。



「そっかっ! だったらギルドマスターさん自身は、2重どりしてないって言うのん?」


イーズの突然の質問っ!


「おっ? んおぉ――。おぉ」


響く、微妙なニュアンスの、ギルドマスターの声。


「依頼税はもう払ってるのに、こそっと解決税に依頼税を『再度』上乗せして、2重どり。そんなあくどい方法で金を請求し、なんとっ! お金をだまし取ろうという悪党を私、知ってますゆんっ! そいつはギルドマスターですゆんっ!」


キラキラした目でイーズが、ギルドマスターの顔を覗き込む。


「まっ……まぁ。そんな悪党もいるっちゃ、居るらしいな」


うりゅうりゅと揺れる、美しい瞳。


可愛らしい顔が真ん前に近づき、頬を赤らめながら気圧されるギルドマスターっ!



「他にもなぜかは分かりませんが、依頼人が依頼税を一括し、先に納めたと言っているのに、私達冒険者からも依頼税が引かれているとか。そんな極悪人なギルドマスターすらも、いるとの事ですゆんっ!」


うりゅうりゅうりゅ……。


妙な語尾と共に、イーズのまん丸い顔が、ギルドマスターに近づいている……。ように感じる、圧っ!


そう、圧っ!!


「お……。おぉっ。俺はしねえから、分っかんねえなその話。アハハっ。」


ハーっと小樽に息を吐き、それを磨くギルドマスター。


(嘘臭い息を、グラスに吐くなよ。ギルマス。)


それをジキムートが睨む。


「他にも徴税官と結託し、依頼税を払い済みの依頼に対して、圧力的に徴税官が依頼税を要求するような――。そう。果てしなく心が腐ったような、ギルドマスターの事案すらも、聞いた事ありますゆ・・・」


「ええいっ! 平和の為なんだっ! 分かってくれ、平和なんだっ! これは平和的な税の折半だ、折半っ!」


イーズの精神攻撃に耐えかね、ギルドマスターが泣き叫ぶように平和を盾に、逃げ口上を述べるっ!



「へぇへぇ……。平和的なギルド運営の為の、解決税、な」


税金徴収官の影を、間近に感じるジキムート。


すると、徴税官が話かけてきた。


「仕事の完了か、傭へ……い? お前たち傭兵だよ、な? 若いの」


ジロジロと見てくる、髭の徴税官殿。


その目は、イーズに対する物だった。


彼女はかなりの薄着だ。


結構な大きさの胸を、大胆にはだけさせ、おヘソも丸見え。


太ももがよく見える、ドレスのような物。


唯一立派なのは、肩から腕を覆う装備。


そして透明な、天女を思わせる薄衣をまとっただけ。


それだけ。


総じて薄着の彼女。



「偉いべっぴんだが、君たちはしょう……」


「俺はジキムート。こっちはアイネスってんだよ。傭兵さ」


危ない所でジキムートが、自分達の名前を言い放つっ!


イーズは娼婦に間違われる事が、多分にあった。


その場合、言葉が放たれた数瞬のうちに、迅雷疾風で彼女は、その喧嘩を買ってしまう。


それが日常茶飯事だった。


「アイネス……? アイネスとはあの、蛇使いのアイネスかっ!? へぇ……。君があ……」


スッ。


「そうだよ、おっちゃん。じゃあちゃちゃっと、税金払いますんでぇ」


イーズは不機嫌そうに、勝手に自分のラグナ・クロスを見ようとした徴税官。


その伸ばされた腕を跳ね除けるっ!


そしてすぐに、話を進めようとした。


「あぁ……。そっ、そうだな」


その不機嫌この上ない目に圧倒され、徴税官が口どもる。


(まぁ、〝あの有名な″アイネスだからな。そりゃビビる。)



「まずは、依頼元の国がランプフルールで、依頼者はクピの村。内容は、町はずれにある洞窟。確か……、暴風の割れ目だったっけ?」


ぴくんっ。


「……?」


徴税官の顔が険しくなった。


その表情に違和感を感じたジキムートが、そこいらに目を這わしていく。


そして、お目当てのギルド製の地図。


――そう、傭兵御用達の地図の中を、探っていく。


「物品回収と、仲間の救助がメインね。後はボーナス設定で、仲間の命一人につき1銀貨プラス。結果依頼は、1人死亡の2人生還で、7割。計20銀貨って感じにな……」


「おぃっ! イーズっ!」



バッ!



「ふぇ?」


イーズはジキムートに抱きかかえられたっ!


そしてすぐさま――。


ドンッ!


ジキムートが蹴り飛ばし、開け放たれるギルドの扉っ!


「ちっ、クソっ! おいっ、ココに略奪犯が居るぞーーっ! 来てくれ来てくれっ。有名な傭兵達なんだーっ!」


捕まえそこねた徴税官が、大声で叫び散らすっ!



「エッ!? ちょっとちょっと。どういう事よっ」


抱えられたイーズが何事かと、抱えたジキムートを見やるっ!


彼は今、必死に逃亡中だっ!


「あ~えと、難しい話だよっ。あのほらっ、国家的な。そんな難しめの奴さっ!」


「うわっ、騎士団出て来たよジークっ! こんな田舎にいるなんて、どったらいっしょねっ!? 説明説明っ!」


たなびく美しい赤の髪を押さえながら、タトゥーを用意するイーズっ!


いざとなれば、ヤらねばならないっ!


「マジかっ!? クソ最悪だっ。今回のはあれだよ、アレアレっ! 知らねえ間に、盗掘犯の手助けしちまってたみたいだぜ、俺らっ。国境超えてたんだよっ」


「盗掘犯? 国境侵犯?」


イーズは途切れ途切れの、その相棒の言葉の断片を、つなぎ合わせて行こうとする。



「アイツら……。あの依頼出した奴らどうやら、盗掘犯だっ! その手助けやってたみたいなんだよっ。だから攻撃は絶対にするなよ、イーズっ! 絶対ダメだからなっ! ややこしくなるっ!」


必死にイーズを抱えて走る、ジキムートっ!


後ろの騎士達が馬に乗った時、そこまでが勝負っ!


その時に自分の背中が見えていたら、最悪だ。


村を縦横無尽に、突き進んで行くっ!


「……あっ!? あー、なるほど~。あの依頼人の奴らは、軍事境界線上の洞窟に潜ってたと。軍事境界線が近くにあるから、救助に騎士が動けない。って言ってたけどそうじゃなくて、ばっちり敵国の領土内だったのね。んぅ~シタラバシタラバ。じゃああの村って、ただの村じゃなくて、盗掘集団村だった可能性もあるのん?」


得心したように、笑ったイーズ。


ドンドンと勝手に進む道を、女魔法士は面白そうに見やる。


よくあのジキムートの言葉の断片で、詳細が分かるものだが、大体は当たっている。



「あぁ~っ、じゃねえっ! お前、馬鹿な事もらしやがってっ!」


「あぁっ!? アタシのせいじゃないじゃんっ! どったらいっしょ? ねぇ、あん時どったら良かったっしょっ!?」


「あぁ~。いやっ、んぅっ。気にすんなっ!」


「誤魔化したなっ、コイツっ! ちょっ、降ろせジークっ! いっぺんと言わず36ぺん目、思い知らせてくれるわっ!」


「馬鹿言うなっイーズっ! 暴れんなっ!」


「ホント降ろしてぇっ!」


泣きそうに叫ぶイーズ。


その様子にジキムートが……。


「……なんだよ、さよならか? 良いぞ。長かったが……その。悪くなかった」


お別れを口にするジキムート。


少しの――。


本当に些細な事でも分かたれるのは、傭兵ならば覚悟の上だった。



「勘違いすんなアホたれっ! 教会に行きたいの~っ。水晶のタトゥー買わなきゃっ!」


「アホかっ! てめえは本当に馬鹿かっ! この状況考えろやっ! ぜってえ離さねぇ、ぜってぇ離さねえからなーーーっ!」


「おっ? それは愛の告白ですかなぁ? やだもぉ……。ジークったら」


「てめぇ、少しは黙れーーーっ、アァアアアアーーーーッ!」










(軍事境界線って……。大事だよなぁ。)


しみじみ思う。

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