第45話 記憶の海

…本能寺 浮城内…




焔を浴びた滅鬼の身体が再生しつつある。






「思ったより速いじゃねぇか」






「火ノ型 火車車かしゃぐるま」




「なかなか、熱いじゃないか?」






「火ノ型 火鉢波」






「飽きたな。時間停止……」






一時的に時間を停止させた。










「いいぐらいの炎だった。私じゃなければ即死だったかもな。だが、ここで終わりだ。」




滅鬼の腕が蛇に変わり、即死級の毒で岸見を殺そうとした瞬間。






「弥生さん、危ない。」




「虹ノ型 壁面走破」








滅鬼の蛇となった腕の手首(蛇の口)を刀で一旦封じ、蛇が離したと同時に下から上に切り裂いた。




「消え失せろ」




と言い、勢いよく襖に吹き飛ばした。




薄れ行く意識の中鐵也は目覚めた。


…記憶の海…




そこはただ真っ暗で何もない。








続く




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