空(そら)の時間

作者 天音 花香

空を求めて、空に救われた

  • ★★★ Excellent!!!

好きって何? 生きるって何? ピュアな問い掛けが空に溶ける。

空を好み徒党を組むことを嫌う孤高の少女・蒼が、微かな想いを寄せていた少年は、事故死の後、幽霊になって蒼の目の前に現われた。

彼の姿は蒼にしか見えず、蒼を通して五感を得る。
それは、すなわち生きているという実感を得るということ。
ゆえに、ずっと行動を共にする。そして蒼を愛おしく想う。

ラストは、蒼の生きる上での純粋な疑問に、霊体の少年が答えを出す。
その答えとは? そして、ふたりの想いの行方は?

何故、少女が空を好んでいたのか……第二十話を過ぎたあたりから、クライマックスです。

バッドエンドの恋愛と受け取れなくもないけれど、
『空の時間』は女性になる前の少女の時間。
澄みわたった空のような読後感が味わえます☆

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