　経県値というものがある。

　まず書いておくが、ゲームでよく見る経験値ではない。

　「経県値」とは、地理情報サイト「都道府県市区町村」の掲示板で考案されたものだ。都道府県版は以下のサイトにある。他に、アプリ版などもある。

https://uub.jp/j.cgi/

　これは、各都道府県ごとに居住、宿泊、訪問、通過、接地、未踏の６段階に分けて０～５点の点数を与えて合算するものだ。

　なお、通過は電車や自動車によるもので、飛行機による上空通過は含まない。接地は電車や飛行機の乗り換え、自動車の休憩などで一時的に地上に降りたものを指す。

　理論上の最高点は47×5の235点であるが、全都道府県に居住はほぼ不可能なので、とりあえずの目標は全都道府県に宿泊の188点＋αということになる。

　筆者は現時点で大阪府と兵庫県にしか住んだことはないが、おそらくこれ以上増えることもないだろう。

　で、自分の結果は以下のとおりである。

　　　　◆

　まず総合版、仕事とプライベートの両方を合わせたものを見ると、北海道と東北の一部を除いてほぼ泊まったことがある。

　山梨だけぽっかりと開いているが、実は富士山のふもとで仕事をしたことはある。ただ、静岡県内だけだったか、山梨県にも入ったかは記憶にない。

　そして、仕事とプライベートを分けると、仕事では西日本は沖縄県を除いてほぼ制覇している。沖縄は以前ヒアリ調査の打診があったのだが、お世話になった会社が受注できなかったようで、仕事ではまだ行ったことはない。

　東日本は一度だけ行った岩手が最北端で、交通費がかさむせいもあってほとんど行く機会はない。

　現場ではないが、仕事関係で東京、千葉と茨城県のつくばには行った。

　プライベートでは、研究用の昆虫採集と、独身の頃にはまっていたことのある魚釣りで、近畿を中心に中国東部、四国、中部の各地には行った。やはり近場が多いが滋賀、奈良あたりは日帰りで宿泊はしていない。

　九州もほとんど行く機会がなかった。福岡、長崎は実は中学校の修学旅行、佐賀はその際の電車による通過だ。鹿児島も、九州本土の仕事の後有休をとって奄美大島に行ったのを入れたが、仕事がなければ行くことはなかっただろう。

　関東は、学会や昆虫関係の同好会に行ったのと、その後で「経県値稼ぎ」をやったのである程度埋まっている。

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　今回これを作って思ったのは、山梨に泊まりに行きたい、だった。

　仕事で行先のリクエストは無理なのでプライベートになるが、家庭を持っているとなかなか難しいものがある。

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