切手
久しぶりに郵便局に収入印紙を買いに行った。
そういえば、切手もしばらく買っていなかったな。
新発売の切手が並ぶ棚をながめる。
請求書を送る封書は、ご存知の通り今は84円。
窓口で84円切手を下さいといえば、白いウメのデザインのものが買える。
それじゃあ面白くないと言えば失礼だが、それ以外に季節のグリーティングとか色々なシリーズの切手がかなりの頻度で発売されているので、そちらを使うことが多かった。
もちろん書類を送るのに必要なので何かは買わないといけないのだが、色々種類のある中で優先的に買っていたのは海の生き物シリーズ、日本各地の景色が描かれたシリーズ、そして季節のグリーティング。
だがそれも、去年あたりから買う機会が減った。
使う機会が減ったからなのだが、それでもデザインによっては欲しいと思うものもある。
夏のグリーティングが新しく出ていた。今月中にはダンゴウオをテーマにした海の生きものシリーズも出るらしい。
ダンゴウオと迷ったが、季節限定のものも好きなので収入印紙のついでに切手も購入した。
◆
昨年あたりから、請求書を電子データで提出可能なところが増えた。
それに関しては色々と新しい法律があるのだが、それは専門外なので余計なことは書かないことにする。
とにかく、これまでは仕事が終われば請求書を印刷、押印してそれぞれの担当者か事務宛に郵送していた。
それが、ノートパソコンさえ持っていけば、別の仕事の現場中でも請求書が送れるようになった。
たいていはエクセル、たまにワードで請求書を作成し、PDF形式で保存する。
これに、苗字で作成した電子印鑑を押印、メールに添付して送信。
電子データの場合、押印は不要ということもある。何が違うのか、もしくは本当に印鑑なしでいいの、などと思わなくはないが、法律の話を理解できるか分からないので、取引先のフォーマットに従う。今のところそれでいいのだろう。
現場から帰った後に請求書を作って送ればいいのではと思われるかもしれないが、月ごとの締めがあるので時期によっては支払いが一ヶ月遅れることになる。これが結構重要なのだ。
◆
郵便局から戻って、買ったものを引き出しにしまう。
引き出しには、海の生き物の切手がまだ残っていた。かなり前に買ったはずなのだが。
請求書が電子化されたとはいえ、今でも郵送が必要な書類は他にもある。だが、たいていは相手の方で返信用封筒が用意されていて切手も貼り付け済みだ。
さて、確か去年買ったはずの切手、そして今回買った切手、合わせて二十枚。はたして今年中に使い切れるだろうか。
◆
これも久しぶりに思い出したのだが子供の頃は切手をコレクションしていた。
郵便局に新品の切手を買いに行くこともあったが、たいていは家に来た郵便物から切手だけもらっていた。
使用済みの切手は一旦水につけて封筒の紙からはがし、乾燥してコレクションした。
ダブったものは別にためておいて、ある程度まとまったら学校などに送っていた。
これは収集家などに販売して、利益は海外の学生支援などに使われるそうだ。
だいぶ前からシールの切手が増えて、それはどうなるのかと思ったが、封筒などの上を余白を残して切り取って送ればいいらしい。
子供の頃の切手収集はいつの間にか辞めてしまい、その後コレクションがどうなったかは全く記憶にない。
またコレクションを始める気はないが、使う機会が激減しても気に入った切手は使わずに手元に残しておく。そんなやり方でもいいかなと、購入後半年ほど使われていない切手を見ながら考えた。
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