1103話から考える黒田兵衛と赤井務武

今回の最新話の1103話で黒田の過去が描かれた。今回1103話で描かれた情報と一まで明かされていた情報とを組み合わせて有力説の黒田兵衛=赤井務武を考えたい。


まず結論から述べると黒田兵衛=赤井務武は誤った説である。そう考えた根拠を以下で示すことにする。


根拠として一番分かりやすいのは17年前の黒田兵衛の姿である。もし黒田が赤井務武で顔を変えて生きているのだとするなら羽田事件をアメリカで追って亡くなったとされている赤井務武の姿でいるのが普通である。ただどう見ても17年前の黒田の姿は赤井務武の姿と一致していないようである。つまり黒田が赤井務武と同一人物と言うのには少し無理がありそうだ。


また赤井務武は17年前にRUMから浅香のことを守ったと思われるので浅香こと若狭をチェスの大会で見かけたというレベルではなくてちゃんと若狭のことを認識しているはずだ。そういった素振りを黒田が見せていないことからして黒田が若狭を守ったとは考えにくく、黒田は赤井務武ではないと思える。


では黒田が赤井務武ではないとして一体赤井務武はどのようにして生きているのだろうか。赤井務武の税損のパターンとして現在登場している誰かになりすまして生きているパターンと未登場のキャラクターのパターンの二つが考えられる。


現在登場する誰かになりすましているパターンで考えられるのは正直モブキャラのような立ち位置で登場した人物以外に当てはまるような人物はいないだろう。正体不明とも言えるようなキャラクターは現時点ではいないと思われ、赤井務武が入り込める隙間がある人はいない。


一方で未登場のパターンについてはボス候補の三人のうちの一人が赤井務武であると考えられる。三人全員が登場していないこととシルエットだけで登場している二人も現時点でこれといった正体が明かされていないので未登場として扱うが、1090話と1096話に登場した病を患っていそうな老人が赤井務武に当てはまりそうだ。以前1096話のあとにも登場した老人を赤井務武であると考察していた。(『1096話から考えるメアリーを追っている老人の正体』参照)


今回のシリーズで17年前の事件の詳細まで描かれることが予想されるのでRUM編も終わりを迎えるだろう。そこで1090話と1096話に登場していた老人を含めた老人たちにスポットライトが当たることは間違いない。この最終章のタイミングで赤井務武の生存が明かされてコナン陣営としてメアリーや真純と合流したり彼らを手助けしたりするとここまで赤井務武を消息不明で生死不明していた意味がありそうだ。

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