脇田兼則はコナンのことをどう思っているのか

「沖野ヨーコと屋根裏部屋の秘密」の事件解決後の脇田兼則とコナンの会話からRUMである脇田兼則は江戸川コナンという少年をどのように位置付けているのか、そして将棋の駒についてどのように考えているのかということを考えていきたい。


まず脇田がコナンのどのように考えているかについてだが、普通の小学一年生とは考えていないと思う。毛利探偵事務所の隣の建物であるいろは寿司にわざわざ板前として潜入していることから事務所に興味を持っていることは間違いない。かつてキール編のときにジンによって殺されかけるまでに至った毛利小五郎に何らかの興味を持つことは順当と思うが、そのときに居候している頭の切れる少年のことに関して今日もを持ってその後調べたことも考えられる。


コナンの正体について完全には理解出来ていないが、小学一年生としては考えていないのは勿論のことながら自分の組織に対抗する勢力の一人であると薄々感じているのだろう。脇田としては17年前の事件で逃げた浅香を追っていてコナンを間接的に追う駒として利用しようと考えているのかもしれないと思う。コナンがそれらしきヒントを得たのを脇田はどうにかして取得して本人の元に行こうとしていると考えても良いだろう。


次に将棋の駒についての脇田の認識がどうなのかについては浅香が駒を事件現場から持ち帰ったと考えていると思う。被害者の羽田浩司が駒を持ち歩いていることは認識していて事件現場から一度逃げるように立ち去った後に証拠を残さないようにするためにもう一度戻ってきたときに証拠となり得る駒がないことに気付いたのだと思う。証拠品を持ち去られているわけだから口を封じたいと考えるのは順当であると思う。


組織の構成員である安室透が若狭留美のポケットから落ちた将棋の駒を拾っていて地下室で若狭に戦った末に持って行かれるわけだが、正確に誰のものだったかは理解していない。ただ状況からして若狭留美に持って行かれたのは分かっていると思う。


安室はRUMと連絡を取り合っているようなのでこの情報を流していてもおかしくない。安室が公安として情報を隠すのか、それとも組織の一員として潜入することに重きを置くのかここは分からないので実際に脇田の元に情報が行っているかは分からない。それでも脇田と安室のパイプは必ずと言って良いほどあるはずなのでどこまでの情報の授受が行われているかが今後に関わりそうだ。


安室に工藤新一についての情報を調べるようにRUMから言われていて行動にまで移しているのでコナンとの関連にまで足を踏み入れ始めているようだが、どこまで真剣にコナン=新一を思っているのかはまだ未知数だ。脇田はどう思っているのか、今後の行動に注目だ。

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