第72話 仕事のクリスマスイヴ

とうとうやってきたクリスマスイヴ。

いつもより少し早くに出勤をしたが、すでに待っているお客がいてビックリ!

人気のゲームソフト発売日とかは、並んでいたこともあったが、予想以上に行列ができていた。田舎なのにと甘く見ていた自分。


「すいません、従業員なので通してください~」


人を、かき分けながら、何とか店の方へと入っていった。

その少し後に、田口さんも入ってきて、驚きを隠せないでいた。


「先輩~~~。何なんですか、あの行列は・・・・・」


「俺も、ビックリだよ!予想以上に今日は、長い日になりそうだ・・・・・」


営業時間も2時間延長して夜の10時までと長くなり、何だかゾッとした。

開店準備が終わり、店を開けた途端・・・・・・人!人!人! で、店内はすごいことになっていた。

とにかく、何でも包装しなければいけないから、丸い物はとても難しい。


お昼を過ぎようとも、客足はまったく衰えず、ひたすら包装をしていた。

俺の左手が悪いせいで、田口さんに少し迷惑がかかっていた。

永遠と6時間くらいは休みも取れずに、みんな頑張っていた。

夕方4時くらいになったら、多少の落ち着きが出てきて、交代で、遅い昼ご飯を、田口さんと一緒に食べた。


「やばいですよね先輩・・・・・・これは予想を遥かに超えていましたよ~」


「俺も同じく・・・・・」


「それより、左手は大丈夫ですか?私が頑張ってカバーしますから!」


こんな時でも気を使ってくれるなんて、なんていい子なんだ田口さんは!!!


「悪いね・・・・迷惑ばっかり掛けちゃって・・・・・」


「何言ってるんですか~。先輩もすごく頑張ってます!!」


昼休憩も15分くらいで、まだまだ忙しい時間は続いていた。

いつもの閉店時間、夜8時になったら、流石に落ち着きを取り戻し、余裕も出てきた。

山積みになっていた商品は、みごなくらいになくなっている。

残ってるのは、そこまで人気が無い商品ばかり。

明日の朝に、補充で、沢山の荷物がやってくる・・・・・・地獄だ・・・・・・


そう思いながらも、無事に閉店となって今日という日は終わった。


次の日は検品作業からの始まり。

でも、人気商品は、もう、どこの問屋さんにも無いから、売り上げ的にはそこまで伸びない。

だから、クリスマス自体は、忙しいのは間違いないが、イヴほどではなかった。


こうやって激動の2日間は終わって、俺の左手は、シビレと痛みが増したが、何とか乗り越えられた。


お正月は、お客はくるけど、包装自体はないので全然楽に感じられ、おもちゃ屋さんが1番忙しい10日間が過ぎようとしていた。

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