第68話 二人っきりのお泊りの夜

「俺、パジャマも何もないや。まぁ下で寝るから関係ないかな」


「もう、朝は寒いから、一緒にベットで寝ようよ~~」


「さ・・・・さすがに・・・・俺の理性が保てないよ・・・・・・」


「大丈夫だよ~~(覚悟は一応できている♡♡♡)」


一恵ちゃんて、たまに大胆な時があるんだよな・・・・・・・・

そう言いながら、一恵ちゃんは1階に行き、パジャマに着替えてきた。

また・・・・・・・なんとも可愛い、薄いピンクのパジャマ姿だった。

も・・・・・もちろん・・・ノーブラ・・・・・なんかヤバイな・・・・・・


「それじゃ~寝よっか~~。ほら、直樹君も入って♡♡♡」


「お・・・・・・おう・・・・・・」


部屋の電気を消したが、マメ電球のうす暗い灯りはついていた。


「私って、真っ暗で寝れないの・・・・直樹君は真っ暗派?」


「俺は、明るくても寝れる派(笑)だから気にならないよ~」


顔を見合わせて寝るのは・・・・・かなり恥ずかしいから、一恵ちゃんに背を向けて俺は寝ようとしたが・・・・・・・・寝れるわけがない!!!!

これって、一恵ちゃんは誘ってるのか??

いや、違ったら嫌だしな・・・・・・・・

もう、頭の中はパニクっていた。

しばらくすると、一恵ちゃんの方から、噂話の事を、今日初めて語ってきた。


「ごめんね直樹君、私の事で。またすごくショック受けたでしょ・・・・・」


「俺の事はいいが、一恵ちゃんの方に迷惑が掛かるのが、一番のショックだよ」


「どうしてそんな人間がいるんだろう・・・・・・・」


「社会に出たらわかると思うよ。特に、上の人間になればなるほど、そんな目で見てくる。確かに、最初の判断基準って学歴とかになるから、わからなくもない。

学校の受験だって同じじゃん。入るのは難しく、入ってしまえば単位さえとれば卒業できるんでしょ。

入ってから卒業までを難しくすれば、みんなもっと頑張るでしょ。」


「直樹くんってやっぱり大人だね!私、そんな事を考えた事もなかった」


「大人って言うほどじゃないけどね・・・・・・」


「でも、いつも偏見的に見られて、直樹君は傷ついてる。だから心の扉が凍っていくのが、凄く心配なの・・・・・・・」


そう言って、一恵ちゃんは急に、モゾモゾとしだした。

そしていきなり、俺の上半身の服をめくりだし、何か、やわらかい温もりを2つ、背中に感じられた・・・・・・・・

これって・・・・・・・・おっぱいじゃん・・・・・・・・・


「一恵ちゃん・・・・・これって・・・・・・・」


慌てて、一恵ちゃんの方を振り向こうとしたら。


「振り向いちゃダメ!!!恥ずかしいから!!!」


しばらく身体が硬直した。

真夜中に、ベットの中で、後ろからおっぱいを押し付けられて抱き合ってる。

シーーン としてる部屋で、一恵ちゃんの心臓の鼓動を感じられた。


「直樹君。少しは解けた?? 私にはこんな事しか出来ない。

私の事と友達だけは絶対に信じてね。どんなに傷ついても、私はずっと温め続けるから。だから心配しないでね・・・・・・♡♡♡」


「一恵ちゃん・・・・・・」


その優しい言葉に、俺の涙腺は耐える事が出来なかった。


「・・・・グスッ・・・ありがとう・・・。俺って、涙もろいからカッコ悪いよね」


「そんな事ないよ!私だって直樹君の前でも泣いたし、私のために泣いてくれるのって、それだけ真剣に向き合ってる証拠だと思うよ」


俺はゆっくりと、一恵ちゃんの正面の方に振り向いた。

恥ずかしそうにしてた彼女を、思いっきり抱きしめながらこう言った。


「俺、付き合ってとは言ったけど、まだ言ってない言葉があった・・・・・」


「な~に??」


「一恵の事・・・・・・大好きだ!!!!」


「私も、直樹の事、大好きだよ!!!!」


二人は見つめ合い、とても長いキスをした。

このまま抱きしめ合いながら、お互いの温もりを感じ合い、朝を迎えた。


朝8時。俺が目を覚ました時には、一恵ちゃんの姿はなく、1階へと降りて行った。


「おはよう~~~直樹君♡♡♡」


「おはよう、一恵ちゃん♡♡♡」


「朝ごはんはパンで良かった??早くしないと仕事に遅れるよ~~~~」


そう言って、パンとコーヒーを飲み、一恵ちゃんの家を出ようとしたとき。


「いってらっしゃい~~~!!お仕事がんばってね~~~!!!♡♡♡」


と、新婚さんのように、送り出してくれた。

未来もこんな風景になってないかなと、幸せいっぱいで仕事へと向かっていった。

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