第47話 お弁当

「う~~~~ん・・・・・」


私は真剣に悩んでいた。

横井君の好きな食べ物・・・・・・・聞くのを忘れていた・・・・・・

手軽に食べられる、サンドイッチとかの方がいいのだろうか?

それとも、普通に、お弁当の方がいいのだろうか??

深夜に食べるとか言ってたから、サンドイッチとかの方が良さそうな感じもするけど、お弁当で、女子力アップ作戦も捨てがたい・・・・・・・・


こんな事でも、考えているだけで、幸せな気持ちになっていた。

一度は、あきらめかけていた、この恋心に、再び燃え上がる炎が・・・・・・・・


明日、ゆうちゃんと三月ちゃんにでも相談してみよう。

いつものように、お昼の女子会で、二人に相談してみた。


「ゆうちゃん。今度、横井君に差し入れしたいんだけど、お弁当かサンドイッチのどっちがいいと思う?」


「ん?どっちでもいいじゃん(笑)」


「私、真剣に聞いてるの!!」


「だって、一恵の作った物なら、何でもOKでしょう(笑)」


三月ちゃんにも聞いてみた。


「三月ちゃんはどっちがいいと思う?」


「一恵ちゃんの作った物なら、どれでも喜ぶと思うけど・・・・・・私だったら、お弁当かな~。やっぱり、料理が出来る女子は、ポイント上がるからね~~」


「そっか~~。やっぱり女子力を見せる絶好のチャンスだもんね~」


「ま~でも、一恵ちゃんの、笑顔が見れて、私たちも一安心だよ~。

ちょっと前は、落ち込みが酷くて、顔も見れなかったもん。

それだけ、横井君の事好きだって、気持ちがよく分かるよ(笑)」


「・・・・・・・・・」


なんか、恥かしくなってきた・・・・・オープンにはしてるけど、改めてそんなこと言われると・・・・照れてしまう・・・・・まだ付き合っていなのに・・・・・・


ここは、三月ちゃんと意見が一致したから、お弁当にしよう!!

好きな人にご飯を作ってあげるって・・・・・・こんなに嬉しいものなんだ・・・・

とにかく早く、元気に治ってほしい!。

心を込めて、お弁当を作り、後日、お見舞いに出かけた。


「コンコン・・・・・・こんにちわ~。おじゃましま~す」


「あ。加藤さん、またまた、見舞いに来てくれるなんて、本当にありがとう!」


「フフフ、だって差し入れ持ってくるって約束したからね~(笑)」


「え?本当に作ってきてくれたんだ・・・・・・ありがとう!!!」


「自信はないけど、一所懸命に作ったから、食べてみて!」


「パカッ・・・・・・・・すごい!!さすが芸術家さんだ!!センスがいい!!」


「栄養バランスとか、彩りとか、考えて作った事ないから、難しかったよ~~」


そこまで考えて作ってくれる人なんていないよ。俺は幸せ者だ!!

ゆっくり、味わい、大事に、このお弁当を食べた。


「どうどう?おいしいかな??」


「・・・・・・・・・めちゃ・・・・・うまい!!!・・・・なにこれ!!!」


「本当に~!!よかった~~!!!」


「味付けも、最高!!加藤さんは、いいお嫁さんになるよ~絶対に!」


「・・・・・・・(ポッ)・・・・・あ・・・・ありがとう・・・・・・・・・」


「左手がうまく使えないから、行儀悪い食べ方で、ごめんね」


「そんなこと、気にしないで!仕方がないんだから。早く治るといいね!」


最後まで、おいしく頂いた。


「あっ!加藤さん!!おかわり~!!(笑)」


「え~~~~~(笑)おかわりは無いよぅ~(笑)」


「くそ~~~~~(笑)残念だ!!」


「絶対にまた作ってくるから、それまで待っててね!!!」


「えっ!本当に!!!待ってる待ってる!!!」


また、お弁当を作る約束をして、私は病院から帰っていった。

お弁当箱を洗っているときに、私の妄想は止まらなかった・・・・・・・・・・・


すごく喜んで食べてくれた♡

いいお嫁さんになれるって言ってくれた♡

横井君のお嫁さんって事かな??・・・・・・・・・だったらいいな♡

あ・・・・・これ、横井君が使っていた箸・・・・・・・・

間接キッスしちゃおうかな・・・・・・・・・

わぁぁぁぁぁぁ!!何考えてるだ私ったら・・・・・・・・


人を大好きになるって、切なくもあり、うれしくもあり。

こんなに恋愛だけで、人は変わるんだ~と、初めての感情だった。

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