第25話 見られてた
いつも通り、普通にしていようと思っても、出来ない自分がいる。
加藤さんが、ムリに、明るく振る舞う姿が、痛々しかった。
それとも、女性って、フラれても簡単に立ち直れるものなの??
やっぱり、女性の気持ちって、よくわからない事を痛感した。
家に帰り、シャワーを浴び、出かける準備をしてる中、外から車のエンジン音が
聞こえてきた。
たまに、夜になると、靖枝さんが家に訪ねてくる。
だから、もう、エンジン音で、靖枝さんが来たと、認識できるようになっていた。
彼女の部屋には、あれから何度も行っている。
その度に、手料理を作ってくれる、可愛い一面がある。
買い物を済ませて、部屋に入り、トイレを借りて出てきたとき・・・・・・・・・すごい光景が目に入ってきた。
「あっ!なおき♡ 待っててね~~。すぐにご飯つくるから~~~~~~~~♡」
「あっ、はい・・・・・って。なんて格好してるんですか~~~~~~~~!!」
それは、お尻丸出し・・・・裸エプロン・・・・・・・・・
男にとって、これ以上ない、シチュエーション!!!!!
「ん~~~~~~~~?後ろから襲ってくる?♡ な・お・き♡」
「そ・・・そりゃ・・・男にとっては・・・・最高なんですけど・・・・目のやり場に困ります・・・・」
「んっも~う♡なおきって、エッチなんだから~~~~♡」
「いやいや!!靖枝さんの方です!!!」
チラチラと目線を奪われながら、テレビを見ていた。
こんな事って、今までの彼氏にも、してきたんだろうか??
なんとも、男心を知り尽くしている彼女なのだろうか。
こんな彼女が、俺なんかと、つり合い取れているんだろうか。
いろいろと、考えさせられた。
「は~~~~~~~~い♡ おまたせ~~~~~♡」
「あ・・あの?靖枝さん・・・・・早く服を着てください!!」
「え~~~~~~~、もう~~~~~しょうがないな~~~~~」
そういって、やっと着たかと思えば、下着エプロンだった・・・・
「これでいいでしょ~~~~♡」
「服は着ないんですね・・・・・・・」
「いいじゃん、いいじゃん。さっ、早くたべよ~~~♡」
付き合っても、相変わらず変わらぬ、この性格・・・・・嫌いじゃない・・・・・
でも、料理の味は、俺好みなので、いつもおいしく頂けた。
「ど~~~う??お味の方は♡」
「いつもながらに、おいしいです!!」
「なおきは、濃い~~~~のが好きだからね♡」
「そんな、誤解を招く言い方・・・・・・やめてください;;」
「ほんと、なおきって、照屋さんなんだから~~~」
お酒に酔ってなくても、これだから、酔った時は、もう大変!!
晩酌は欠かせないらしく、今日も、カクテルと共に、ごはんを食べていた。
「そういえば、あの娘が、なおきの気になってる娘なの~?」
「え?・・・・・・・・」
「私が知らないと思ってたの~~?今日も、帰り道でしゃべってたでしょ~~」
「あ・・・・・あぁ・・・・友達ですよ~あの娘は・・・・」
「ふ~~~~ん、まっいいけどさっ。今晩は、なおきに、いっぱいサービスしてもらうから、いいもん♡」
なんか・・・すごく・・・怖い。帰り道だから、見られていても仕方がないんだけど。・・・・・・やっぱり・・・・怖い。
今晩は、いつも以上に、飲むペ-スが早く感じられた。
「なおきの誕生日っていつだっけ~~?」
「1月なんで、もうちょっとですね」
「そっか~~~。じゃ~私に生クリームたっぷり付けて、め・し・あ・が・れ♡」
「もう、何言ってるんですか~」
「なんなら、今からでもいいよ~~~~ん♡」
完璧に仕上がってきたみたいだ・・・・・・
「それでも、まだ16歳なんだ~~~~若いっていいね~~~」
「なに言ってるんですか、靖枝さんだって、若いじゃないですか~」
「いや~~~、やっぱり10代って響きがいいのよ~~。成人しちゃったら、大人って言うけど、私は若さがほしい!!!」
「俺は早く大人になりたいけどな~」
「大人って面倒くさいよ~。いろいろ付き合いあったりしてさ」
やばい。絡み酒になってきた・・・・・・・
「そんなことより~~~、なおき~~~~、こっちに来なさい!!!」
素直に聞かないとヤバそう・・・・・・・
側にいったとたん、膝枕されて、髪の毛を、なでなでしてきた。
「なおきの髪って、サラサラだねぇ~~~~♡」
「そうですか?」
「なおき~~~。私の事・・・・・好き・・・・・・?」
「好きですよ~。当たり前じゃないですか~」
「私は、好きじゃない~~~~。大好きなんだ~~~~~♡♡」
それからはもう、酔った勢いもあってか、激しくキスされたり、ベットに押し倒されたりで、靖枝さんの、好き放題だった。
「も~~~~う。なおきのバカ・・・・・・今夜は帰さないんだから・・・・♡」
「明日、仕事ありますよ・・・・・」
「浮気したバツだ~~~~~。バカ!バカ!バカ~~~~~~~~」
「してませんって~~~~~;;」
ひょっとして、靖枝さんでも、やきもち妬くんだ。
飲んだ勢いとはいえ、そんな姿が、めちゃくちゃ、可愛かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます