## カラフルなダイヤグラム表示

「僕は

 現実という織物の裏側にある

 虚ろな領域を駆使して

 現実に対して

 美しく永遠に続く織物に対して

 破綻なく糸が紡がれるように

 他の織物と調和して繋がれるようにするため

 識の色を見ることに使える式でできたプリズムを作っている。」


「yes.」


「僕が少し間違えば、

 誰かが識による式のプリズムを悪用すれば

 大惨事が起きる。

 でも、もうそれをしないと間に合わない。

 似たようなものをモノトーンの糸たちが

 もう作っている。」


「yes.」


「僕は

 時計を壊すのでなく

 うまく調整したいんだ。」


「yes.」


「本当は

こういうことを

太宰治という人物が書かなければいけなかったんだ。

彼は闘うべき相手と

向き合うことから逃げた。

彼には彼にしか作れないモノがあったんだ。

僕よりうまく作れたかもしれない。」


「yes.」


「人間と社会を前に進めるために

 人を殺すためでなく

 偽りの虚を殺すための虚■■。」


「全ての言葉に意味があることを全たる私は肯定しています。」

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