第8話 一輝くんへ

2012年6月6日


入学式を経てこのクラスの一員となって今日で丁度半年目。

半年目を向けた今日丁度いい日にちだなんて言ったら一輝くんに悪いと思うが今日だからこそ一輝くんに今までのこと今の気持ちを伝えられる気がする。


ねえ、一輝くん。

私の話聞いてくれる?

きっと一輝くんなら聞いてくれるよね。

きっと。


きちんと話すから聞いてほしい

逃げておいてこんなこと言うのは自分勝手だと思う、それは本当にごめんなさい。


でも一輝くんだから全てを話せる気がするんだ————。



優「一輝くん」

一輝くん「何?」

優「あの…」

一輝くん「?」

優「えっと、、その、、」

一輝くん「言えよ」

優「あの時は逃げてごめんっっ!」

一輝くん「うん、いいよ」

優「その、、それでね他にも話したいことがあるの」

一輝くん「うん、何?」

優「実は私が朝山菌とか言われたり虐められたりするのは一輝くんがこの学校に来る前に山岸笑美って言う女の子がいたの」

一輝くん「うん」

優「だけどその子は、私の代わりに虐められて転向しちゃったの」

一輝くん「そっか」

優「うん、それでね。」

一輝くん「うん」

優「その笑美ちゃんは聴力障害者で聴力障害者手帳を持ってて手話やメモ帳での会話をする子で私の親友だったんだけど私が虐められ始めたのは、ここの入学式の次の日のクラスと座席発表の日の朝から始まったんだ」

一輝くん「そう、だったんだ、、、、」

優「だけど私はバカだから虐められてることにはこのクラスの一員になって半年後になってから気づいたの、つまり気づいたのは先月の今日なの。。。」

一輝くん「うん」

優「でもどうして半年間何をされても気づかなかった私が何もされてないのに自分が最初からクラスメイトとして認められてないことや最初から虐められて居た事に気づいたともう?」

一輝くん「うーん、笑美ちゃんが教えてくれたとか?」

優「ううん、違うの。ある日突然笑美ちゃんに話しかけられても無視される様になってでも聴覚障害だから上手く聞こえなかったのかなぁなんて思って毎日話し続けてたの、それが原因で笑美ちゃんは虐めグループに目をつけられて虐められた。笑美ちゃんの聴覚障害をバカにした挙句に笑美ちゃんに暴力をふるった」

一輝くん「最低だなそいつ」

優「うん、それでね。笑美ちゃんを見て初めて私がいじめの対象で私が話しかけたせいで笑美ちゃんは自分を防御してたのにその防御が効力を表さなくなって虐められた。結論的に私のせいでね。それが嫌で私は北川先生に相談したの」

一輝くん「北川先生はなんだって?」

優「沢山お話ししたから全部は話せないから短的に言うと北川先生に笑美ちゃんが誰に虐められて居て何をされているかの話したの、なのに北川先生はそのいじめっ子は成績優秀だしいい子だし先生たちの信頼の厚い生徒なのにそんな事をするわけがない。仮にやったとしてもストレスがたまってるなら仕方のないことだと言われて結局私が嘘つき扱いになったの」

一輝くん「そんなの許されないだろ…!」

優「そうだよね…。北川先生は守ってくれないって思ったからいじめっ子に直接、このことは北川先生に伝えたよ、笑美ちゃんをいじめるなって伝えたらお前が原因だろって言われて何も言えなくなって何もできなくなっちゃったの」

一輝くん「でもきちんと話しただけでも充分に偉いよ!!」

優「だけど笑美ちゃんを私じゃ助けてあげられないそう思った時、廊下を歩いて居た私に笑美ちゃんがきてメモ帳でありがとうって言ってくれた。またふたりで仲良くできるんだって思ったのに次の日に笑美ちゃんは転校して私は一人ぼっちになったの。だけどその一週間後に一輝くんが転校してきたんだ————」

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