第39話 銅級昇格試験その1二人の成長

「さてと本拠地がてに入った事だし昇格試験を受けましょうか」

二人にそう告げると…


「い、いざとなると緊張するわね…」


「あれから一月してないのに私たち大丈夫かな…?」


「…二人とも今ならゴブリン位素手で倒せるでしょ?何をそんなに怖がってるの?」


「いや流石に素手では…」

いや二人ともステータス的にはいけるよ多分一撃で倒せる位には。


「…今日は申請に行ってからゴブリンでも狩りましょうか…素手で」


「え!?ちょ!無理だって!!」


「大丈夫だって…逆に自分の力を知ってないと試験管殺っしちゃうよ?」


「「え!?」」

半信半疑の二人を連れてギルドへと向かったのだった。



「あ、アニタ3人分の申請お願い!」

町を離れなかったのでアニタはギルドに再就職することになった。

まあ私の奴隷だがら色々誓約書書かされたりしたけど。

「はい!おね…リリス様!」

…あなたよっぽど御姉様って呼びたいの?


「アイツがアニタ嬢の主か…」


「あんなガキどもが…」


「おい!お前ら!!痛い目に遭いたくなければ!グブォラッ!!」

一人つかかってこようとした男はクレアの一撃で宙を舞う。


「…ほんとに強くなってる」

いや手加減しないとほんとに死ぬからね?

黙って飛んでいった男に〈プチヒール〉をとばす。


「これって問題になるかな?」


「いえ、正当防衛だと思いますよ。衛兵を呼んでおきます。」

助けようとした相手に引導を渡されるって少し哀れだな…


「申請完了しました。試験管の準備ができましたら報告しますね」

…同じ家に住んでるんだもんな。


「…お願いね」

二人を連れて森へと向かった。




「…本当にゴブリンが一撃で…」

セレスは自分の拳を見ながら信じられない!という顔をしている。


「おりゃ!!」

クレアは楽しそうに暴れまわっている。


「なんでそんなに自信無いのよ…あんだけゴブリン倒したのに…」

というと二人はこっちを向いて


「「だってあたしら探して逃げてただけで倒してたのほとんどリリスじゃん!」」


…あれ?そうだったっけ?

今日は二人の技術を磨くために見学することにした。

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