第23話レオンvsゴブリン?
「ゴブリンと戦った事はあるの?」
「兄貴についていったけど見てただけだった…」
少しシュンとしながら答えた。
それだといきなり実戦は厳しいか?
「なら練習しようか?」
「練習?」
「おいで≪ゴブ蔵≫!」
ゲーム時代にテイムしたゴブリンを呼ぶ。
「え!?ゴブリンがいきなり!?」
「この子はゴブ蔵私のペットだから危険は無いよ」
…多分
「ギギャ」
私に向かって敬礼している。
うん、大丈夫だ。
「ゴブ蔵レオン君の攻撃を受けてみて」
「ギギ!」
棍棒を構えてレオン君を見る。
「レオン君!さあ!やってみようか!」
「え?あ、はい」
杖を構えゴブ蔵と向き合う。
「う、ウォォリャア!!」
頭の上から振りかぶって殴りかかるが…
「ゴフ!(甘い!)」
一歩踏み込むとがら空きの腹に棍棒が突き刺さる。
…今何か聞こえたような…
「ゲフッ!」
レオン君は怪我は無いようだがその場に踞る。
「ギギ…ゴフゴフ…ゴブ!(そんなもんか…小僧…そんなもんでは雑魚にも勝てんぞ)」
…うん、なんか聞こえる。
レオン君が光輝く…あ、アイツ回復スキル持ってたんだ。
「ゴブゴブ…ゴブ?(回復してやったぞ…さあどうする?)」
「まだまだ!」
…あれ?通じてる?
まあ棒術と棍棒だから参考になるところもあるだろうし、ゴブ蔵もなんか乗り気みたいだし任せるか。
「レオン君、ゴブ蔵ちょっとはずすけど大丈夫?」
「ゴブゴブ!(ご心配なく主人殿!)」
「は、はい!」
さてとあっちの二人はどうしてるかな…
「マイルーム!」
なんか騒がしい?何かあった?
バタバタと足音をさせながらセレスとクレアが走ってくる。
「あ、リリタン!」
…少し会わない間に呼び名が変わってる?
「た、助けて!変な魔物が!」
二人は私を盾にして隠れる。
「変な魔物?」
後を追いかけて来たのは…メイド長?
「マスター!侵入者です!」
メイド長が箒の腕を振り回しながら後ろに隠れていた二人を追いかけ回した。
「メイド長?何で?」
…あ、昨日修行の後すぐに寝ちゃったから紹介するの忘れてた。
「メイド長、大丈夫その人たちはゲストだから…」
「ゲスト…了解です…」
追いかけるのをやめ掃除に戻っていくメイド長。
「「…何あれ?」」
息を整えながら問いかけてくる。
「あの子はメイド長、ペット…いやここの管理をしてくれてるゴーレムかな?」
一応ゲームだとペット扱いだったけどロボットだしな…
「それはそれとして二人とも体は大丈夫?」
「うん、もう大丈夫!」
「私も問題ない」
「今日はこのまま休みにするからゆっくりしてていいよ。外に出たいならあそこの門から出れば昨日の森だけど…戻るなら私がいないと来れないから気を付けて」
「森?リリスは一人でゴブリン狩ってたの?」
「町で男の子に頼まれてちょっと手伝いをね」
「へー…可愛い子?」
「…んー子犬的な可愛さわあるかな。」
尻尾とか耳とかもふもふしたいとかは思う。
「私も見たい!」
「私も…ここに居ても暇だし…」
「なら二人も行く?」
「「うん」」
二人を連れてレオン君の修行の様子を見に行くことにした。
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