第829話 2022/1/20 糞とか

 本日もまた11時半起き。頭が死んでいる。うがー。


 毎日寒い。冬だから当たり前ではあるのだが、諦めたところで暖かくなる訳ではない。暖房の効いた部屋から出てトイレに行ったりすると、そのたびにクシャミをする羽目になる。クシャミという言葉は「くさめ」という、いわゆる呪文に由来する。平安時代はクシャミをすると「くさめ、くさめ」と呪文を唱えていた。風邪を運んでくる悪い物を祓う意味があった模様。

 くさめの語源は定かではない。仏教由来であるとか陰陽道由来であるとか諸説あるのだが、とにかく、くさめに「糞食くそはめ」という文字が当てられるなどし、悪い物を悪口雑言で遠ざける、とした解釈が広まった後に、クシャミという言葉が生まれたらしい。古典落語などを聴いているとクシャミの後に「こん畜生」などと言う場面があるが、それは糞食めの名残である。

 ことほど左様に、誰彼構わず、超自然的な存在に対してまで「糞食らえ」と言って来た日本人であるが、別段日本人だけが糞に執着している訳でもない。英語のスラングとしてお馴染みの「Shit」も糞であるし、フランス語の「Merde」もほぼ同じ意味である。面白いのがロシア語で、日本語の「クソ!」と同様に使われるスラングが、「блядь ブリャーチ」(売春婦)、「пизда ピズダー」(女性器)、「блин ブリン」(パンケーキ)などとなっているそうだ。もしかしたら、ロシアでは糞はさほど悪い言葉ではないのかも知れない。などと思っていたら。

 ロシアのサンクトペテルブルクで、モスクワ在住のアーティストが逮捕されたらしい。容疑は「冒涜」、有罪なら禁錮5年の可能性もあるとのこと。いったい何をしたのかと言えば、サンクトペテルブルクにある、1917年のロシア革命の犠牲者が埋葬されている「マルスの広場」の戦没者慰霊碑の近くに、雪でデカい「ウンチの像」を作ったらしい。やはりロシアでも糞は良くない意味であるようだ。

 表現の自由という観点からするとアレではあるが、だからといって死者を貶める必要もあるまい。ロシアという表現者にとっては地獄のような環境で芸術活動を続けていることは尊敬に値するものの、もうちょっと何とかならなかったものかと残念でならない。政権側に表現規制の口実を与えただけだからな。


 森永乳業が18日に発表した、全国一斉「大腸環境」実態調査「九州地方」編の結果によれば、福岡県が「自身の便のニオイが気になる人が多い県」全国1位を獲得したのだそうな。おめでとう! ……やはり日本人は糞に執着しているのではないか。

 この調査は全国47都道府県の20代~50代の男女12032人(各県あたり256人)に対し、インターネットでアンケートを実施したものらしい。ちなみに佐賀県が「風邪をひきやすい県」の全国1位、沖縄県が「発酵食品の摂取頻度」で全国最下位だそうだ。

 地域別の快便偏差値では九州地方は全国4位で47.5。トップの関東67.9に比べるとかなり落ちる。何が? やはりこの国は糞に執着しているとしか思えない。


 日本政府は国際緊急援助隊派遣法などに基づき、先般海底火山が噴火したトンガに対し、支援のために自衛隊機と艦艇を派遣することを決定した。まずは飲料水と火山灰除去用の高圧洗浄機などを運ぶ模様。また100万ドル(約1億1400万円)以上の緊急無償資金援助を行う方針も明らかにしている。

 東日本大震災の際にはトンガからも支援が寄せられたし、日本もいつ火山が噴火して国際社会の支援を受けねばならない状況になるやも知れない。困ったときはお互い様であり、ちゃんとした税金の使い方であると思う。いわゆる左翼の人たちも「それはそれ、これはこれ」の姿勢で、これについては肯定するとか応援するとか明言すれば世間からの評価も変わりそうに思うのだが、しないのかな。


 19日、栃木県日光市の廃業した元ゴルフ場で、人間の遺体が入ったスーツケースが発見された。遺体と言っても上半身だけで、なおかつ首から上と両手がなかった模様。大変に猟奇的な犯罪ではあるが、下半身がないのは性別をわかりにくくする意図があるのだろう。手や頭部がないのも指紋や歯形で身元が判明することを避けるための工作であると考えられる。極めて冷静で計算ずくの犯罪であり、狂人の凶行ではあるまい。犯罪慣れしている連中の犯行であるように思える。

 何とも物騒な事件だが、こういうイロイロ計算している犯人ほど、しょうもないポカをやらかすものでもある。そう遠くない将来に逮捕されるのではないか。


 本日はこんなところで。動かない。頭が全然動かない。なお、明日は検査のためここは休業である。何とか早めに起きたいのだが、それができるかどうか。

 昨日も何とかんとか更新できた。今日もヒヤヒヤの綱渡りをせねばならんのか。はあ、とにかく頑張ろう。

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