第813話 2022/1/4 左翼とか

 イェ~イ! みんな正月からいらんことして、かかんでもいい恥をかいたりしてるか~い!

 ……みたいな。まあ、イロイロあらぁなボヨヨン。昨日の日記は誤字だらけだったしな、やはりあまり早起きし過ぎるのも問題が多いのかも知れない。

 そんなこんなで本日は9時半起き。昨日の反動にしてはたいしたことがない。それはともかく、朝起きて驚いた。昨夜投稿した「老い花の姫」53話に200以上のPVがついている。ちなみに52話のPVは6だ。何だこれ。何かのバグだろうか。なろうでもたまに見られることだが、ちょっと気持ち悪い。別に困る訳ではないのだけれどな。


 フランス革命というとバスチーユ監獄を襲撃してマリー・アントワネットをギロチンにかけてオシマイ! みたいな印象がどうしてもあるのだが、実際には1789年から1795年にかけて6年の時間がかかっている。

 国民議会の成立が1789年、その後にバスチーユ襲撃となる。そんな革命期の1792年、国民議会では急進改革派のジャコバン派が議長席から見て左側に議席を占めた。右側には保守穏健派のジロンド派、真ん中には中間派が座っていた。これが現代まで伝わる左翼右翼の語源である。順番的には左翼が先にできて、その対義語として右翼という言葉が生まれた模様。

 左翼と右翼はあくまで対立概念であるから、明確な定義はない。たとえば日本における左翼は改革護憲派(何と矛盾した言葉)であり、対する右翼は保守改憲派(これまた矛盾している)であるが、これは日本の事情だ。海外では憲法を改正するのしないので左右に分かれたりしない国も多かろう。あるいは改憲派が左翼で護憲派が右翼であるという、ごく当たり前の分かれ方をしている国もあるのではないか。

 アメリカでは現在の与党民主党は左翼だ。対する野党共和党は右翼である。もちろん共和党が右翼だから必然的に民主党が左翼になるという理屈も成り立つ。言い換えればどちらか一方しかない場合、改革勢力であれ保守勢力であれ、左翼でも右翼でもないのだ。

 現在日本のネットの世界では、左翼右翼は侮蔑語として使われている。しかも対立概念ですらない。自分たちを右翼であると主張しない者たちが「サヨク」「パヨク」と嘲笑し、自分たちを左翼であると主張しない者たちが「ネトウヨ」と攻撃する。相手を否定すれば自分は自動的にその対立概念に当てはめられるということを感覚的に理解できないのかも知れない。

 しかし、それもある意味当たり前なのだろう。この世界を二極対立で簡略的に考えるのは、一つの思考方法としてアリなのだろうが、現実の世界は二極対立などしていない。世界にはグラデーションがあり、左右が混在している部分もあるからだ。

 もし世界を左右ではなく、左翼・中道・右翼の3つに分けるなら、おそらくは大多数、ほとんどを中道が占めるのではないか。人間というややこしい生き物が、そんな綺麗に左と右に分かれるはずなどないのだから。

 さて、現在政界で日本の左翼を代表するのは、おそらく日本共産党であろうが、かつては日本社会党が左翼の大看板であった。選挙では常に自由民主党に次ぐ第二党であり、土井たか子氏が党首を務めた「マドンナ旋風」の頃など、共産党は社会党に対し、衆議院で3分の1、参議院で4分の1程度の勢力しかなく、野党で協力する際にも仲間はずれにされていたりしたのだ。共産党はいまも立憲民主党に対して少数ではあるのだが、事実上キャスティングボートを握っていると言っていい。時代は変わったな。

 閑話休題。そんな社会党も、その後社会民主党へと党名を変更し、いまでは衆参両院に議員を1人ずつ送り出すだけの泡沫政党へと落ちぶれ果ててしまった。総務省によれば、日本では政党要件として、

(1) 所属国会議員が5人以上

(2) 所属国会議員が1人以上、かつ、次のいずれかの選挙における全国を通じた得票率が2%以上のもの

○ 前回の衆議院議員総選挙(小選挙区選挙又は比例代表選挙)

○ 前回の参議院議員通常選挙(比例代表選挙又は選挙区選挙)

○ 前々回の参議院議員通常選挙(比例代表選挙又は選挙区選挙)

 が求められる。国会議員2人の社民党はすでに政党要件から外れつつある。これで今年夏の参議院選挙において2%の得票が獲れなければ、社民党は政党ではなくなってしまうのだ。

 現党首の福島みずほ氏は昨年末28日に、党本部の仕事納め式で、

「どんなことがあっても政党要件を獲得し、2人、3人、4人と当選させたい」(産経新聞)

 と語ったようだが、福島氏がここ何ヶ月の間に特段目立った行動を取ったという話は聞こえてこない。現代の若い有権者は社民党の名前を知っているかどうかすら怪しいというのに、「どんなことがあっても」とはいったいどんな事態や状況を想定しているのだろう。

 また、党の幹部はこんなことを言っているらしい。

「根強い期待はある。アジアの平和外交など、他党が言いにくいことを強調していきたい」(産経新聞)

 2%の票すら獲れない政党に根強い期待など本当にあるのだろうか。逆に言えば有権者から根強い期待を寄せられる政党が、2%の票を獲れないなどということがどうすれば起こり得るのか。いますでに、事実上日本人の98%以上が支持していない政党だぞ。そこに根強い期待があるというのは、どんな叙述トリックをかましたら成立するのだろう。

 そりゃまあ、日本人の1%と言っても120万人くらいはいるはずだから、社民党の集会にその中のさらに1%、1万2000人くらいが1箇所に集まれば、物凄く支持されているかのような演出をすることは可能だ。1人5000円も払えば、いかな社民党と言えど、ある程度の人数は集められるだろう。その様子をtwitterにでも投げれば、大きく拡散されることだってあるかも知れない。だが、それで選挙結果が動くかといえば動かないのだ。

 もちろん政治には少数派の意見も大切だ。だからミニ政党の存在を否定するものではないのだが、少なくとも社民党は、もうその存在意義を失っているのではあるまいか。過去の亡霊は消えるしかないように思うところ。


 3日、イスラエルの英字紙エルサレム・ポストのウェブサイトがハッキングに遭った模様。天からぶら下がる手に赤い指輪があり、そこからイスラエルの核施設へミサイルが撃ち込まれるイラストがウェブサイトのトップに表示された。イラストには「われわれはあなた方の近くにいる。思いもよらない場所に」(時事通信)とメッセージが添えられている。

 昨日はイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官が、イラクでアメリカの無人機の攻撃によって殺害されてからちょうど2年の日。ソレイマニ司令官は赤い指輪をしていることで知られていたという。このハッキングにもイランが関与しているのではないかと疑われているらしい。

 もしイラン革命防衛隊がこの件に関与しているとすると、本来ならアメリカやイスラエルの政府機関を狙いたかったのではないか。しかし新聞社のウェブサイトを改変するくらいしかできなかったと見るのが実際のところだろう。

 革命防衛隊にはコッズ部隊というエリート組織があり、サイバー犯罪なども得意としている、という話なのだが、さすがにアメリカやイスラエル相手は分が悪いと見える。だからといって油断して良い訳ではないものの、あまり過大評価を煽るような真似はしない方がいいのではないかと思うところ。


 小笠原で震度5か。関東方面は地震が多いなあ、などと考えていたらまた和歌山辺りにデカいのが来るかも知れない。この国に安全な場所などないのである。


 本日はこんなところで。昨日はダメだった。1000文字も書けていない。はあ。でももう三が日も終わったしな、これからいつも通りのペースに戻って行くだろう。今日も何とか頑張ろう。

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