第767話 2021/11/19 へそとか
本日は8時半起き。快晴。体調は……何か宙ぶらりん。良くもなく悪くもなし。でも車に乗るのはやめておこう。Amazonでいいや。
昨日の夜中、不意に「コンポストやるぞ!」という気分になったらしく、Amazonでゴミ箱やら腐葉土やら買い込んでしまった。まあ確かに、コンポストやればゴミ袋の消費は少なくなるし、コバエも出にくくなるのかも知れない。知れないのだが、正直なところ「ええぇ、マジか」である。ちょっと勘弁してほしい。とは言え、もう一部は出荷済みでキャンセルできないしな。はああ、自分がコントロールできないって怖い。
今朝は夢を見た。ホンダのディーラーで、「キューブ欲しいんですが」と言う夢。誰彼かまわず、「キューブ欲しいんですが」と言い回った挙げ句、「あ……キューブは日産だ」と気付いて目が覚めた。別に好きな車じゃないんだがな、キューブ。
へそとは胎児と胎盤を繋ぐ臍帯(へその緒)の痕跡である。それくらいは知っている、という人も多いだろうが、案外よくわかっていない。臍帯によって胎盤と繋がるのは哺乳類の特徴であるから、人間を含む哺乳類にはへそがある。あるはずだ。だが犬や猫を飼っている人なら心当たりがあるだろう。犬や猫にへそは見られないのだ。いや、そもそもへそという明確な臍帯の痕跡がハッキリ見られる哺乳類は人間くらいかも知れない。
だが、ならば人間以外にへそはないのかと言えば、さにあらず。臍帯の痕跡は体内に残っている。従ってへそがあるかないかを言うならば、すべての哺乳類にある。ただし外からは見えない。へそが見える場合は何らかの病変である。
また、卵生の爬虫類や鳥類にはへそはない。当たり前だと思うかも知れない。しかし、臍帯の起源は爬虫類にまで遡る。卵の中の胎児が卵黄嚢から栄養を吸収するための接触点が進化して臍帯となったのであるから、本質的にへそと変わらない痕跡は爬虫類や鳥類にも存在する。もちろん外からは見えないが。
古代中国の仙道ではへその下に丹田があるとされた。仙道とは読んで字の如く、仙人になるための方法論である。丹田とは丹を作る場所という意味。丹とは一般に丸薬を指すが、この丹田で「気」を練ると人間を不老不死にする霊薬ができると仙道家は主張していた。この考えは断片的に東洋医学に導入され、丹田は関元穴という名で経穴の一つとされる。
経穴と言われても意味がわからんという人もいるだろうが、人間の体には
閑話休題。丹田は医学以外にも広く取り入れられている。丹田に力を入れる、丹田に気を込める、などという言い回しで基本姿勢を伝える武道の類いは東洋に広くあるだろう。座禅も丹田だし、ヨガは丹田だと書いてあるブログもあった。さすがにヨガと丹田を結びつけるのはどうよとも思うが。あとデスクワークも丹田らしい。いったいどこまで本当なのだろう。
ことほど左様に、へそというのは器官としての機能は持たないが、人間にとっては位置的に重要なモノであるらしい。物の中心部をへそと言うし――日本のへそは何カ所もあるらしい――性根が素直でない人間性を「へそ曲がり」と言うのも、人間としての中心部(人間性)がひん曲がっている=へそが曲がっている、ということなのだろう。
さて現地時間の18日、日本時間の19日午前、メジャーリーグのMVPが決定した。ナショナルリーグはブライス・ハーパー選手、そしてアメリカンリーグは大谷翔平選手が授賞した。
日本人選手がMVPを獲得するのはイチロー氏以来20年ぶりであり、もうその時点で凄いのだが、何より凄いのは満票、つまり投票権者全員が満場一致でMVPと認めたということだ。これは6年ぶりのことだという。
今シーズンの大谷選手は打率.257で138安打、うち46本塁打、8三塁打、26二塁打で100打点、26盗塁。そして9勝2敗で防御率3.18、156奪三振という記録である。数字1つ1つを切り取って見れば、中には超一流とは言えない数字もある。だが、この数字を1シーズンで、しかもメジャーリーグで1人の選手が叩き出すなど前代未聞と言っていい。普通に考えればMVP候補の筆頭に挙がるだろう。
しかし、だ。世の中には必ずへそ曲がりがいる。みんなが「これは凄い」と言っても、「俺はそう思わない」と言って別の物を選ぶ者がどこにだっている。いるはずなのだ。なのに、大谷選手は満票でMVPに選ばれた。誰一人、大谷選手以外に票を投じなかった。すなわち、へそ曲がりですら曲げきれなかった、そんな凄い成績を残したのである。これは驚嘆すべきことであろう。
ただし、この成績が空前絶後とは言えないかも知れない。来年以降の大谷選手が、この成績を上回る可能性は少なからずある。虫けらはそれを期待し、陰ながら応援したいと思う。陰ながら。虫けらが試合を見ると、何故か大谷選手と阪神タイガースは凡打の山を築くのだ。なのでヒッソリと、スポーツニュースを経由して来年も喜びたいと思う次第。
ところで、岸田首相に大谷選手MVPの感想をたずねた報道陣の中から「国民栄誉賞」という言葉が出たらしい。そういうのは現役を引退してからでもいいのではないか。大谷選手が「国民栄誉賞が欲しい」と言った訳でもあるまい。飯の種が欲しいのは理解できるが、少々浅ましい。大谷選手に限らないが、マスメディアはもう少し人間というものに対して敬意を持った方がいい。あまりに底が浅すぎる。
青白赤のトリコロールカラーといえばガンダムが出て来る世代ではあるのだが、一般常識的に言えばフランス国旗であろう。このフランス国旗の青の部分は元々濃いネイビーブルーだったのだが、1976年に当時のジスカールデスタン大統領が、欧州旗の青に合わせて明るい青に変更した。ちなみに欧州旗は1955年から欧州評議会によって使用されている。後の1986年から当時のECがシンボルとして使用し、1992年からはEUがこれを使用している。
しかし、この欧州旗に合わせた明るい青を、マクロン大統領がネイビーブルーに戻したらしい。マクロン氏の会見で後ろに映る国旗は2018年から、エリゼ宮(大統領府)などに掲揚されるものは2020年から変更されている。なのに、この秋に出版されたジャーナリストの著書が公になるまで、それに気付いたフランス人はほとんどいなかったようだ。
まあな。それは仕方ないのかも知れない。たとえば日本で、首相や官房長官の会見するとき後ろにある日の丸の赤が勝手に変更されていたとしても、気付く日本人はほとんどいないのではないか。もちろん日本政府なら変更する際には大々的に公表するだろうし、メディアも「赤い色が変わった! 戦前回帰だ!」とか騒いだりするだろうから、国民の知らないうちに、というのはなかなかないと思うのだが。
なお今回の国旗の変更費用は5000ユーロ(約65万円)だったそうだ。どこかの国会議員の文通費でまかなえる金額である。特に支障がないのなら、そのくらい構わないのではないかと思うのだけれど、あちらにも右とか左とか、面倒臭い人たちがいるのだろうか。
少ないが本日はこんなところで。ああ、昨日は1000文字も書けなかった。まったく一日無駄にした。今日は何とか頑張りたいところ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます