第749話 2021/11/1 結果とか

 本日は4時起き。体調はホドホド。昨日ほどは酷くない。やはり雨がキツかったのだろうか。木曜日くらいにも雨降るらしいけど、どうなるのやら。また潰れるのかなあ。ヤレヤレである。


 ハイ。本当にハイおしまい、としか言いようがないような結果だったな、衆議院議員選挙は。誰もが予想していたように、自民党の議席数が減っただけで終わった。減った数はすべて維新の会に行ったから、いわゆる保守派の勢力という観点に立てば、減っていないどころか少し増加している。数字で見る限り、面白くも何ともない結果に終わってしまった。

 もちろん小選挙区を個別に見れば、自民党も立憲民主党もベテランの大物が落選しているし、そういう意味では愉快な選挙だったとも言える。しかしそれが日本の国政に影響を与えるかと言えば、おそらくほとんど影響は与えまい。「私がいなくなれば日本は終わる」とか大言壮語を吐いていた人もいたらしいけど。大物政治家の皆さんは政党の中ではデカい面をしていられた人物なのだろうが、我々国民にとって必要な人物ではなかったのだ。ご愁傷様。世代交代もそれなりに進んだようだし、まあ総合的には良い選挙だったと言えるのかも知れない。

 大勢は深夜には判明する、と言われていたが、ほぼ午後8時台には判明していたのではないか。出口調査に基づく結果予測はかなり正確で当てになるものの、いまひとつ味気ない気がする。もう少し視聴者をドキドキハラハラさせても良いように思うところ。あまりそういう意見はないのだろうか。まあ午後8時になった瞬間、派手に当確! 当確! と出した方が視聴率は良いのだろうけど。

 今回の選挙で注目されるのは、やはり維新の議席4倍増だろうか。まあ4倍増と言っても11議席が30議席増えて41議席になっただけなのだが、それでも衆議院では公明を抑え、自民と立憲民主に次ぐ第3党となる。地元大阪の小選挙区で大勝したのもあるが、比例代表でそれなりに票を集めたのが要因として大きい。「自民党には期待できないが、立憲や共産には入れたくない」という有権者の票の受け皿になったのだろう。

 なお今回の結果を見て「維新は大阪で大人気なんだな」と思う人も多いかも知れない。しかし実態を言えば、維新が人気なのではなく、それ以外の政党の不人気が過ぎるのだ。特に自民党。大阪の自民党は、もう何というかマジでだらしない。本当に国政与党なのかと疑いたくなるレベルでどうしようもないのだ。何せ以前、大阪府議会の自民党が維新憎しで共産党と協力したりしたものだから、立憲民主を笑えない。これで大阪の右派、保守派は完全に自民を見限っている。

 そして今回の選挙に限って言うなら、立憲民主党の辻元清美氏の応援で、自民党の山崎拓氏が演説に立ったのが、ある意味トドメを刺した形になったのではないか。おそらくいまの大阪は、日本で一番自民党の評判が悪い地域であろう。維新が強いと言うよりも、自民があまりにも弱すぎるのだ。その結果、辻本氏は小選挙区で落選、比例でも復活できなかった。吉村大阪府知事は「立憲と自民は裏でなあなあでやっている」などと批判していたのだが、有権者もそう思ったに違いない。

 東京では自民党の石原伸晃氏が小選挙区でも比例でも落選している。一応派閥の長でもある人物なのだが、典型的な「親父の名前で出ています」である。これといった実績がある訳でもなく、明解な政治方針を持っている訳でもない。彼を議員にしたところで、何がどうなるという期待を持てる要素はまるでないのだ。虫けらは二世三世議員を全否定するものではない。幼少の頃より政治に触れてきたその感覚が活かせる場は間違いなく存在するだろう。だが、たとえ生まれがどうであれ、無能は無能である。失脚するのは当たり前と言える。

 何とも情けない結果となったのは立憲民主党であろう。あれだけ追い風が吹いて、しかも共産党との選挙協力をぶち上げて候補を一本化するなどワーワー大騒ぎした結果が議席減である。中央はいったい何をしていたのかと党員に詰め寄られても仕方あるまい。共産党の志位委員長は「自民党の議席が減ったのは野党協力の成果」と予想通りの発言をしているが、立憲民主を支持していた保守派有権者が維新と国民民主に流れたであろうこの結果を見るに、協力しない方が勝てた可能性もあるのではないか。その辺が果たして総括されるのかどうか。まあ、何もなかったような顔でスルーするのだろうがな。

 反対に自民党は安堵しているだろう。虫けらとしては単独過半数を割り込むレベルまで削れて欲しかったのだが、実際は余裕で上回っている。新型コロナ対策を始め、過去数年の自民党のやり方に不満を覚えていた有権者は少なからずいたはずで、我々に身近な問題としては消費税のインボイス制度導入などもあり、かなりの逆風が吹いていたはずだ。おそらく得票数を出せば、自民党候補者に投じられた票数は少なくなっているのではないか。

 だが結果として自民党は単独過半数、絶対安定多数を維持し、しかも国会運営で協力が期待できる維新が議席数を伸ばしている。困る要素はほとんどない。これだけ議席数を確保してしまったら、おそらくは反省だの危機感だのとは無縁だろう。嬉々としていままで通りのやり方を、いままで通りゴリ押しするに違いない。

 自民党内では小選挙区で甘利幹事長や平井前デジタル相など知名度のある候補が落選している。その意味をちゃんと考え、有権者に真摯に向き合ってもらいたいところなのだが、まあ、無理か。このまま突っ走ってしまうと、来年の参議院議員選挙では大敗をする可能性もある。しかし、その声が岸田首相に届くとは思えない。参議院選挙では有権者も「所詮参議院だから」と思い切った投票行動に出ることが考えられるのだが、実際それを目の当たりにするまで、自民党執行部は考え方を変えないのではないか。「大男総身に知恵が回りかね」と言う。まったく面倒臭いことである。

 なお投票率は史上3番目に低い55.93%だった模様。「44.07%の人が投票所に行ってくれたら自民党を倒せたのに!」とまた延々たらればを繰り返す人が出て来るのだろう。お経でもあるまいに、そこにしか縋れないのかと思わないでもないところ。


 さてそんな選挙で世間がお祭り騒ぎだった午後8時頃、東京の京王線の列車内で刃物を振り回し、可燃性の液体に火を点けた男が警視庁に逮捕されている。これにより刃物で刺された男性が意識不明の重体、他にケガ人が16人出ている模様。犯人は20代の男で、バットマンに出て来るジョーカーの格好をしていたそうだ。ハロウィンだったからな、みんな気にも留めなかったのではないか。

 先般サラダ油を電車内で撒いた馬鹿が現われた際に「模倣犯が出るのではないか」と危惧されていたが、やはり出たかという感じである。電車では現状、こういった危険人物を弾くことができないから、今後も出るのはほぼ間違いない。それも東京の電車で出るとは限らないのだ。監視の目を配るにも物理的限界がある。考えられる対応としては、こういった犯行が起こったときに、すぐ乗客を逃がせるような体制を整えることくらいなのではないか。狂人に対しては後手後手の対処療法しかできないのが何とも腹立たしい限り。


 本日はこんなところで。進まない。まるで進まない。もしかしたら、もう何も出て来ないのだろうか。たぶんそんなことはないと思うのだが。とにかく頭を回し続けよう。何かの拍子に瓢箪から駒が出て来ないとも限らないしな。

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