第715話 2021/9/28 ナンバープレートとか

 本日は2時半起き。でも4時間ほどは眠っているのだよな。ワクチンの副反応か、昨夜はやたら眠くて早めに寝たので。とりあえず接種から1日半ほど経って、ほんの少しの注射跡の痛みと、全身のうっすらした倦怠感がある。あと集中力がない。とは言え、倦怠感と集中力のなさは平常運転とも言えるし、どこまでが副反応なのか線を引くのは難しい。

 ……なんて事を書いているうちに寝てしまった。次に目が覚めたら11時。全身の倦怠感が増している。体のあちこちがギシギシと音を立てる。しかし注射跡の痛みはほぼ消えた。代わりに軽い頭痛がある。まあ、副反応らしい副反応が出て来たのは、まだまだ若い証拠かも知れない。


 虫けらは車を運転する。中古の軽自動車であるが。軽なのでナンバープレートは黄色だ。ラグビーワールドカップの前、2017年から柄の入った白いナンバープレートの申請が軽自動車に許されていたが、今月いっぱいで申請受付は終了する。白いナンバープレートに金を出すなら普通自動車に乗ればいいような気がするのだが。いまは軽も普通車もたいして値段は変わらないのに。まあ、税金は大きく変わるが。

 日本で自動車にナンバープレートが義務づけられたのは明治40年(1907年)の事だという。ナンバープレートの発祥はアメリカで、最初は馬車に付けられていたのだそうな。それだけ馬車の数が多かったのだろう。その流れで自動車にも付くようになったようだ。日本でナンバープレートが導入されたのは、自動車による交通事故が多発したため。当時の日本には自動車に対応した交通ルールもマナーも存在しなかった。いかにまだ性能が低いとは言え、馬車より速い鉄の塊が速度制限もなしに走り回るのだから、普通に考えて無法地帯と化すわな。

 現在EU域内では加盟各国に共通の規格とルールでナンバープレートが発行されている。ナンバープレートを見ただけで、どこの国の自動車かわかるようになっているのだ。しかし発行自体は当然、各国が独自に行っている。EUでまとめて発行という事にはならない。そんなことをしたらナンバープレートの申請から発行までメチャクチャ時間がかかるようになるだろうし、そもそもナンバープレートを独自に発行できるというのは独立国の証でもある。いかに将来統合を目指すEUとは言えど、それを簡単に放棄はできないのだろう。

 さてユーゴスラビア紛争をきっかけとして起こったボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の結果、セルビアは独立し、最終的にコソボがセルビアからの独立を宣言した。物凄いザックリ書いている。この辺の歴史は複雑過ぎて、虫けらの頭ではとても理解できないからだ。こんだけザックリ書いても間違っている気がするのだから始末に負えない。とにかく2008年にコソボ共和国は独立宣言をしたのだが、現在に至るまでセルビアはこれを承認していない。

 そんなセルビアとコソボの関係だが、人の流れが完全に停止されている訳ではなかった。そりゃまあそうだろう、セルビアにとってはいまでもコソボは自国領土だ、自由に立ち入れなくしてしまっては、独立を認めたようなものである。一方のコソボ側も、セルビアの住民がコソボに立ち入る事を禁止はしなかった。もちろんパスポートは要求しただろうが、セルビア人は自家用車でコソボを訪れる事が可能だったのだ。

 しかし20日コソボ政府は、今後コソボに入国するセルビア人の車にはコソボで発行された仮のナンバープレートを付けなければ入国を認めないと発表した。これには理由があって、そもそもセルビア側がコソボ住民の車に仮のナンバープレートを義務づけていたため、コソボも同じルールを導入したのである。国際的に見られる相互主義の理屈だ。

 だがコソボ内に暮らすセルビア系住民がこれに反発した。2か所の国境検問所に通じる道路をトラックで封鎖し、連日数百人規模の抗議デモを行っているという。これを受けてコソボ政府は国境に警察の特殊部隊を派遣した。対するセルビアは軍と警察の警戒レベルを上げた。国境上空にはセルビアの戦闘機が飛来し、一気に緊張感が高まっている。

 平和な日本の片隅にいる虫けらからすれば、国境を閉鎖しないのならナンバープレートくらい別にいいだろう、と思うのだが、独立国としての立場を実力行使で勝ち取った、そしていま勝ち取らんとしている国としては、車のナンバープレートには国民の血を流す価値があると考えているのかも知れない。大きな紛争にならなければいいのだが。


 現地時間の26日午後6時、日本時間の27日午前1時に締め切られたドイツの総選挙では、中道左派の社会民主党(SPD)が得票率25.7%で第一党となった模様。現与党の中道右派キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は24.1%で第2党。SPDとCDU・CSUは少し前まで大連立を組んでいたのだが、路線の違いから袂を分かっている。次の政権ではもう大連立は組まないらしい。

 しかしそうなると第1党のSPDは、得票率14.8%の緑の党や、11.5%の自由民主党(FDP)などと連立交渉をしなくてはならない。路線が違うという点においては、こちらも相当なものである。

 日本人は日本の連立政権に慣れているので、デカい政党が大臣の椅子1つか2つで小さな政党を味方に付けるのが連立だと思っている節があるが、ドイツのように政党の規模に極端な差がないと、そこまで簡単には行かない。イスラエルなどもそうだが、小さな政党が国家の運営方針にまで口を挟んでくる。なのでどこまでを許容するか、ここからここまではSPDが決めて、それ以外は応相談、みたいな決め事をキッチリやっておく必要がある。

 新しい連立政権が発足するには、今年の12月までかかるのではという見通しもある。それまではメルケル氏が首相を務める事になる。来年はドイツにとって波乱の年になるのかも知れない。


 タツノオトシゴといえばそのユーモラスな姿だけではなく、メスがオスの腹に産卵し、孵化した幼魚をオスが育てる事でも知られているが、アメリカのテネシー州の保守系団体「マムズ・フォー・リバティー(自由を求める母親たち)」の支部は、小学生向けのタツノオトシゴの絵本に交尾や子育てが描かれている点を問題視し、小学校で使用する事を禁じるよう求めているそうだ。中国にでも行けばいいのに。

 あれも禁止これも禁止、そんなに子供から何もかも取り上げたいのなら、親なんてやめてしまえばいいと思うのだが。頭のおかしな親に育てられた子供は本当に可哀想だと思う次第。


 本日はこんなところで。はあ、ダルい。ダルいのだが、いつもダルいからあまり困らないのが困ったところだ。食欲は少し低下気味なのだが、飯を食えないほどではないしな。調子が悪いのは間違いないとは言え、普段のメチャクチャ調子の悪い日に比べると、そこまで酷くはない。つまりは許容範囲である。ここから副反応が酷くなる可能性もあるが、このレベルで推移するなら、何とか乗り切れるのではないかと思うところ。

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