第698話 2021/9/11 小ネタ集

 本日は4時半起き。なのだが、朝食摂って鳥やら犬やらの世話をしたら耐えきれなくなり、昼過ぎまでぶっ倒れた。天気が悪い事もあるのかも知れないが、脳みそがクタクタだ。顔の濡れたアンパンマン状態である。ああ、新しい顔が欲しい。

 そんな訳で本日は小ネタ集。始まり始まり。


 9月11日である。アメリカ同時多発テロから丸20年経ったのそうな。これを切っ掛けにして始まった「テロとの戦争」は、いまだ世界に拡散している。先般のアメリカ軍のアフガニスタン撤退を見て、「アメリカはテロとの戦争に負けた」といった論調の報道もあったが、それは早計ではないか。テロとの戦争は国単位、地域単位の行動を見て勝った負けたと言えるような戦いではあるまい。

 20周年という事もあってか、海外メディアの9.11関連の記事にも力が入っている。個人的には以下の記事が印象に残った。

・9.11生還者の証言:105階にいた男性──警備員は歌っていた(AFP)

 シリーズ物の記事であるが、この話がある意味一番わかりやすい。報道記事なのに、まるで映画だ。報道も「表現」なのだと痛感する。

 テロとの戦争はこれからも延々と続く。幸い、日本国内で大きな動きはいまのところないが、永遠にないのかどうかは定かではない。そもそもテロを起こすのがイスラム教徒だけとは限らないしな。日本人の共産ゲリラだってまだ存在しているのだ、注意を払うに越した事はないだろう。


 昨年4月に改正健康増進法が全面施行された、らしいのだが記憶にない。虫けらの生活にはほぼ影響ないしな。要はこれ以降、屋内はすべて禁煙となった訳だ。しかし、これは喫煙者の権利を奪い、精神的苦痛を与える憲法違反の法律であると、東京都在住の男性が10日、国に対して200万円の損害賠償を求める裁判を東京地裁に起こした。

 理屈はわからんでもない。タバコを吸うなというのであれば、タバコの販売を全面禁止にすればいいのに、国はそうしない。タバコは合法であるのに、吸うと違法だという。タバコを吸う側からすれば、そうとしか思えないのだろう。

 フィクションの世界では、タバコは便利である。主人公がタバコを吸うと、地の文を書くのが楽になるからな。会話のシーンで、セリフとセリフの合間にタバコを吸わせるだけで、何となく意味があるような雰囲気にできる。実際にはたいした意味はないのだが、読んだ感じ、厚みが出るような気がしないでもないのだ。

 しかし、現実の世界ではそうは行かない。正直、タバコなど全面禁止になってくれればいいと思っている。所詮ただのドラッグだし。とは言え、実際に全面禁止になどなれば、ヤミでタバコが売買されて、暴力団の資金源になるのは目に見えている。簡単な話ではないのだ。

 まあ、この男性が裁判に勝つ可能性はほとんどないと考えるべきなのだろうが、彼も勝てるとは思っていないだろう。社会に対して問題提起するのが目的なのではないか。国を相手にした裁判で、たった200万円の損害賠償請求だからな。もし仮に万が一勝訴しても、賠償金は100万円を切るに違いない。裁判費用やら交通費やら考えれば、ほとんど足が出ると思われる。ましてや国が敗訴したら、当然控訴するだろう。最高裁までもつれた場合、原告は破産してしまうかも知れない。

 虫けら個人としては「そこまでしてタバコ吸わんでも」と思うのだが、何を大事に思うかは、人によりけりだ。頑張ってくださいね、としか言いようがないところ。


 社会に老人が増えると共に、高齢の引きこもりが社会問題化し、親が死んでもそれを隠して年金を不正受給するケースが現在でも少なからずある訳だが、将来的にはもっと増えるかも知れない。だが、それは日本だけの問題ではないのだ。

 オーストリアで66歳の男が、同居する高齢の母親への給付金を受け取り続けるために死亡を隠し、死体をミイラ化させていた事件が明らかになっている。母親は認知症を患っており、1年以上前に死亡していたが、男は死体の腐敗を防ぐため、猫のトイレ砂をかけて乾燥させていたらしい。よくそんな方法知ってたな。

 この男は訪れた兄弟に、母親は入院していると話したらしいのだが、ここから察するに、男は認知症の母親の世話を兄弟から押しつけられていた可能性がある。そういう意味では同情の余地はあるのだが、まあ何と言うか。

 給付金、惜しい気持ちはよくわかる。いままで大変な思いをしてきたのに、この歳になっていまさら働こうにも就職口などないというのに、いきなり収入を取り上げるのか、みたいな気持ちもあったのかも知れない。この辺は制度上の問題だと思うのだが、日本にも通じる話ではないか。何とかならんものかと思うところ。


 スマートグラスと言えば、グーグルグラスが思い出される。ウェアラブルコンピュータ、てな言い方をすると、何やら面倒臭い感じがするが、要はメガネ型のコンピュータである。かつては一般に売り出されもしたのだが、各方面から不評を買い、いまは業務用途に限って販売されている。

 さてFacebookとレイバンは9日、サングラス型のスマートグラス、「レイバン・ストーリーズ」を、オーストラリア、イギリス、カナダ、アイルランド、イタリア、アメリカの6カ国で販売を開始した。価格は日本円で3万3000円ほどからだそうだ。

 写真で見た限り、いいのではないか、これ。パッと見、普通のサングラスにしか見えない。これなら売れる可能性はあるだろう。グーグルグラスの不評だった点に、装着者の目の動きが気持ち悪いというのもあったように記憶している。レイバン・ストーリーズでは当たり前だが、サングラスなので目の動きは見えない。コロンブスの卵的発想なのかも知れないが、良いアイデアだ。

 もしかしたら今後スマートグラスは、この方向で発展して行くのではないか。問題も起こるだろうが、面白い未来もあるかも知れない。今後に期待したい。


 本日はこんなところで。昨日は1周半ほど推敲できた。相変わらず読点の位置に苦しんでいる。なかなかちょうど良い具合になってくれない。何とか今日も頑張るか。

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