第696話 2021/9/9 矛盾とか

 本日は11時半起き。晴天。うがー。昨夜はラーメン食ってないのだが、まあ遅くまで推敲してたからな。おかげで頭が動かない。ヘットヘトである。脳みそが絞られて水分が抜けてしまったかのような感覚。頭蓋骨の中にスカスカのスポンジが詰まっているみたいだ。おまけにネタも見つからないし。はあ。


「何故人を殺してはいけないのか」という話題はときどき見かけるが、「普通の人間は何故他人を殺さないのか」という話はあまり見かけない。今回書いている小説の主人公は、この問いにこう答えている。「メリットも意味も価値も理由もないからだ」と。逆を言えば、意味や理由があるのに他人を殺せない人間なんていない、と。まあその辺は戦争などを見れば明らかではある。

 ただ人間は面白いもので、ろくにメリットも意味も価値も理由もないのに、自分の命をかけて他人を助けようとしたりする事がある。矛盾しているし非合理的だと思うのだが、人間とはそういう生き物なのだ。池波正太郎氏に言わせれば、「人は良い事をしながら悪い事もし、悪い事をしながら良い事もする」といったところだろう。

 ロシアの極北では7日から大規模な訓練が行われていたという。何の訓練なのかは報じられていないので不明なのだが、非常事態省が関わっているというから、何らかの災害を想定した訓練だったのかも知れない。この訓練にはエフゲニー・ジニチェフ非常事態相も参加していた。

 ところが訓練中、想定外の事が起こった。ジニチェフ非常事態相の近くにいた男性映画監督が崖から水の中に転落したのだ。するとジニチェフ氏は咄嗟に水の中に飛び込み、この映画監督を助けようとした。しかし水中には岩が突き出ており、ジニチェフ氏はそれにぶつかり負傷、結果死亡してしまったという。

 閣僚である。大臣である。普通に考えれば、誰かに命じて救助させればいい。それを非難する者などいないだろうし、かえって命令が的確であったと賞賛されていたはずだ。メリットや意味を考えるなら、そうすべきだったのだ。なのに彼は自ら率先して行動してしまった。

 大臣にまでなる人物であれば、単に優秀なだけではあるまい。権力や名声に対する欲求だって人並み以上にあったはずだ。他人を押しのけ蹴落としてでも、多くを手に入れたいという欲望があったはずだ。だが目の前で転落事故が起こった瞬間、彼の頭の中からは全部なくなってしまったのかも知れない。ただ他人を助ける事だけしか残っていなかったのかも知れない。まこと人間とは不思議な生き物である。お悔やみを申し上げる次第。


 自民党の総裁選挙に出馬表明した高市早苗氏が8日記者会見を開いた。その会場で「報道関係者」が怒鳴り声を上げたらしい。と産経新聞が報じているのだが、何故どこの記者だと書かないのだろう。こういうなれ合いというかもたれ合いというか、なあなあの関係が日本のメディアの気持ち悪いところである。

 ちなみにJ-CASTニュースはフリーの記者と書いているが、他のメディアではそもそもこの事に一切触れていないところもある。「報道しない自由」であろうか。怒鳴った記者は他の記者から制止されたようだが、正義感の発露とストレス発散を混同するのは困ったものだ。

「森友再調査について一言! 赤木ファイルの公開、森友事件の再調査するんですか? 一言答えてください! 岸田さんはしないって言ってますが。安倍さんの疑惑に触れないのは忖度しているせいですか? 一言お願いします! 聞こえてるんでしょ? 一言!」(J-CASTニュース)

 怒鳴った内容は上記の通りらしい。こんな事を言ったらアレなのだろうが、高市氏にする質問ではないだろう。どうせ総裁になれないのに。


 今日未明、北朝鮮が軍事パレードを行った模様。そうですか、としか言いようがない。


 大変短いが、本日はこんなところで。読点ががが。毎度毎度お馴染みなのだが、今回の作品も読点を打つか打たないかで悩みまくっている。どこに読点を打ってどの読点を削れば読みやすいのか、頭の中がグチャグチャになってしまっている現状。基本は音読して読みやすいかなのだが、ひらがなが続いたり、漢字が続いたりする場合には、やはり読点を入れないと読みづらい気がする。ただそれだと音読した場合にリズムが悪くなる事もあるのだ。なんともかんとも。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る