第652話 2021/7/27 ドラクエとか

 本日は6時起き。外は晴天。午後からは曇る予報だが、気温はさほど下がらないらしい。毎日毎日朝から水をゴクゴク飲みまくって、まあ健康的だ事。今日もアホほど水飲んでアホほど汗かくぞ! 何の決意じゃ。


 虫けらが最初に触れたドラクエは「ドラゴンクエスト」だったはずだ。友人にロムカセットを借りて遊んだ。めくるめく体験というのはああいうのを言うのだろうな。一晩で世界が変貌してしまった。

 その後「ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々」も借りたような記憶がある。翌年の「ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…」は自分で買ったのだが、社会現象になってしまったため、すぐには買えなかった。いつ頃だったっけなあ、だいぶ後になってから手に入れたように思う。

 その当時すでにRPGブックの存在は知っていたはずなのだが、こちらにはのめり込まなかった。「ウィザードリィ」というコンピューターゲームが存在する事も「月刊OUT」などの情報源から知っていたものの、ゲームのためにPCなど買えるような裕福な家庭でもなく、「へえ、そんなのがあるんだあ」くらいの認識でしかなかった。そんな虫けらの世界にいきなり本格RPGとしてドラクエが飛び込んできたのである。そのインパクトたるや、もう激震としか言いようがなかった。

 いまの子供は産まれたときからドラクエが存在するのが当たり前の世界に生きている。これは果たして幸福なのだろうかと思ったり思わなかったり。「これが存在しなかった世界にはもう戻れない」と実感する体験は人生における宝物だ。いまの子供たちにもそういう体験が多く用意されている事を願うばかり。

 ドラクエといえばそのゲームシステムもさることながら、鳥山明氏によるモンスターデザインも常に注目されている。中でも、やはり嚆矢と言えるのは「スライム」のデザインであろうか。

 スライムはゲームの中だけではなく、昔からSF小説や映画に出て来た怪物なのだが、本来アメーバのようなドロドロとした液状の存在だった。ドラクエ原作者の堀井雄二氏もその前提で鳥山氏にデザインの発注をかけている。なのに鳥山氏が出してきたデザインは、まるで水滴のような、あるいは水信玄餅のような形であった。これが大人気となり、丸いスライムはドラクエシリーズのアイコンとなっただけではなく、後代のファンタジー物に出て来るスライムを軒並み水信玄餅にしてしまったのだ。最近で言えば「転スラ」などその最たる物だろう。

 とは言え鳥山氏もスライムの案を1つしか出さなかった訳ではないはずだ。その証拠がバブルスライムである。これもユーモラスなデザインであるが、本来のスライムである液状生物としての姿を残している。ただドラクエユーザーからの人気が高いとは言えない。それはスライムのデザインがよく出来過ぎていて、それに比べると地味な印象を受ける事に加えて、同じデザインで銀色の、はぐれメタルの印象が極めて強いからでもあるだろう。経験値を稼ぐために同じ場所をグルグル回って、はぐれメタルを探し、毒針で刺しまくった記憶のある方も多いのではないか。

 さて話は変わるが、26日の午前、兵庫県尼崎市内の化学工場で爆発事故が発生、3人が負傷した。1人は顔面を火傷するなど重傷ではあるが、意識はハッキリしているそうだ。工場ではそのとき塩酸を使ったレアメタル(希少金属)の溶解作業が行われていたらしい。

 人がケガをしている訳だし茶化して良い話ではないのだろうが、この記事を読んだとき最初に脳裏に浮かんでずーっと頭から離れなかったのが、はぐれメタルである。「メタル」「溶解」の2つのフレーズから導き出される記憶が他になかった。まあ、優れたデザインというものがどれだけ人間の心に残り影響を与えるかの好例なのではないか。

 ドラクエはⅤくらいまではやった記憶があるものの、それ以降はほぼ触れていないはずだ。おそらくは今後も触れる事はないのだろう。それでもこのシリーズには長く続いて欲しいなという思いがある。伝統とまで言うとオーバーだが、それに近いものを感じているのかも知れない。


 今月14日、広島高裁はいわゆる「黒い雨訴訟」の判決を下した。一審の広島地裁判決を支持し、原告84人全員を被爆者と認めると。この裁判は第二次世界大戦の際、広島への原爆投下の後に降った放射性物質を含んだ黒い雨に触れた人々が原告となり、被爆者認定を求めていたものである。

 これに対し、政府高官や官僚からは「乱暴」「科学無視」との批判の声も上がったが、26日管首相は上告断念を表明、原告全員に被爆者手帳を交付する方針を明らかにした。

 この管首相の判断を「選挙対策だ」と言う声がある。まあ、それは確かにそうだろう。だが選挙対策であれ何であれ、国民の側に寄り添う姿勢を政権が見せるのは悪い事ではない。また、これまで認定してこなかった政府をことさらに悪く言うつもりもない。何を決めるにしても基準と限界はある。何でもかんでも無制限に認める訳には行かない。どこかに線を引く必要は絶対にあるのだ。その線の引き方が間違えていたのかも知れないという疑いや、間違いに気付くのに時間がかかりすぎたという批判はあるのだろうが、線を引いた事それ自体を責めるかのような非難は、あまりにも無責任であろう。

 今回の被爆者認定で、あるいはいま行われているオリンピックで、菅政権への支持率がV字回復する展開はたぶんないだろうと思われる。それでもまあ、行った施策1つ1つについては評価すべきは評価した方がいい。全部まとめてダメとか言ってるから、いつまでも「政治は難しい」と感じるのである。個別に見て行けば、そう極端に難しい事はやっていない。自分のためにも、今回の上告断念についてだけでも報道に目を通しておくと、イロイロ変わるかも知れない。


 暑い。毎日暑くてたまらん。そう思うのはやはり虫けらだけではないようで、ネット上でもあちこちで熱中症への注意喚起が行われている。特にオフィスなどでは、エアコンの28℃設定が槍玉に挙がっている。「28℃とか何の根拠もないのに後生大事に守るな! 暑いやろうが! もっと下げろ!」みたいな。まあ実際28℃は暑かろう。虫けらの部屋は26℃設定だが、それでも暑さを感じるのだから。

 あと、「エアコンの設定温度で安心するのではなく、自分の体が快適かどうかで部屋の温度を決めましょう」といった話もある。これもまあわかる。わかるのだが、ただしこれには注釈が付く。「高齢者は除く」というエクスキューズが。

 25日深夜、埼玉県内在住の71歳の女性が倒れていると家族から119番通報があり、病院に搬送されたのだが、26日未明に死亡が確認された。熱中症と診断されている。当時現場の気温は26.5℃あったのだが、女性の寝室ではエアコンが使われておらず、窓も閉め切っていたらしい。

 人間は歳を取ると温度変化に鈍感になる。26℃や27℃ではたいして暑いと感じなくなるのだ。だから平気でそのまま寝たりするが、人間は発熱体である。部屋を閉め切っていれば、当然室温はジワジワ上昇する。やがて危険域にまで上がっても、本人は気付かない。で、熱中症になってしまうのである。

 なので高齢者に限定しては、体感よりもエアコンの設定温度を信じた方が良い。常に26℃設定にしておけば熱中症の心配もない。身近に高齢者のいる方はご注意を。


 本日はこんなところで。はあ、もう10時を過ぎたか。気温もドンドン上がって来る。これから夕方くらいまでは何もできんな。

 昨日はファンタジーを3700文字書けた。かなり頑張った。上手く行けば今日にでも更新できるだろう。何とか頑張って行きたい。

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