　本日は９時起き。お世辞にも早起きとは言えないが、とりあえず「おはようございます」と言える時間帯には起きられたので良しとしよう。朝方は晴れていたものの、昼になったら急に雨風が強くなってきた。秋田県、鳥取県、島根県、広島県には避難指示が出ている模様。何とか無事で、と思わずにはいられない。

　ＳＦに限らず、創作に宇宙はつきものである。まあアンパンマンですら劇場映画で大気圏に突入したりするからな。ファンタジーでも宇宙をまったく意識せずに書き続ける事は難しい。だがこの宇宙というヤツが曖昧だ。果たしていったいどこから宇宙なのか。

　上にも書いたが「大気圏」という言葉があるのだから、大気圏の外側が宇宙なのだろう、と思う人もいるかも知れない。しかしこれは厳密には間違いと言える。大気圏は地球の周囲に層をなし、下から順に対流圏、成層圏、中間圏、熱圏、外気圏に分かれるが、外気圏は高度５００キロから１万キロの間くらいの範囲だ。だが、アメリカ航空宇宙局（ＮＡＳＡ）の定義する「大気圏再突入」は宇宙船が高度１２０キロにまで降下する事である。

　また国際航空連盟（ＦＡＩ）が定める宇宙空間とは地上１００キロより上であり、この位置に引かれた仮想の線を「カーマンライン」と呼ぶ。オーロラの発生するのがこれくらいの高度とされる。

　アメリカ軍は高度８０キロ以上、つまり熱圏以上の空を宇宙と定義している。流れ星の輝くのがこの辺の高さだ。ちなみに一般的なジェット旅客機の上昇可能高度は地上１１キロほど、戦闘機は１５キロほど、高高度偵察機など特殊な航空機で２５～２６キロほどの高さしか飛べない。それ以上の高度では空気が薄くなりすぎてジェットエンジンでは無理なのだ。ここは成層圏であるため、実質的には成層圏より上は宇宙であると考える事もできなくはない。

　とは言え、国際宇宙ステーションの浮かぶのは地上４００キロの高度（熱圏）であり、静止衛星軌道は３５７８６キロ（大気圏外）である。空と宇宙の間には非常に幅広い空間があるのだ。今日も冷たい雨が降る訳ではない。君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなるかも知れないが。何の話だ。

　さて１１日、イギリスの大富豪でヴァージン・グループを率いるリチャード・ブランソン氏が、グループの航空宇宙企業ヴァージン・ギャラクティックの保有する宇宙船「ユニティ」に乗り込み、高度８５キロにまで達した。これをしてブランソン氏は宇宙飛行に成功したと述べている。

　ユニティは地上発射型ではなく航空機発射型ロケットを使用している。対してライバルの一人であるジェフ・ベゾス氏（Amazon創業者）の航空宇宙企業ブルー・オリジンのロケットは地上発射型だ。２０日に発射される宇宙船「ニューシェパード」にはベゾス氏ら数人の「乗客」が乗り込む模様。

　航空機発射型のロケットは地上から機体を持ち上げなくて済むので、ロケットの小型化が可能だし省エネタイプでもある。ただ逆を言えば、宇宙船を大型にはできないし、高高度への到達も難しい。地上発射型はこの反対で、大型の宇宙船を高高度へ打ち出す事が可能だ。ただし１回飛ばすために莫大な金がかかる。いまはライバルとされているヴァージン・ギャラクティックとブルー・オリジンだが、将来宇宙旅行が広く一般に開放される頃には、予算と目的で棲み分けができているのではないか。

　ただこれは貧乏人の僻みなのかも知れないが、ロケットで空高くまで飛んで行って、そこで目にできるものが「地球は丸いなあ、青いなあ」だけというのはどうなんだろう。もうちょっと何かないのか。まあ、「たったそれだけ」に金を払えるからこその大富豪なのだろうけれど。

　何か今日、Amazonで商品の閲覧ができない不具合があったらしい。もう解決しているそうだが。ベゾス氏が宇宙に行くのとはさすがに関係ないだろう。

　先般ＮＥＳ用の「ゼルダの伝説」がオークションで高額落札された話を書いたが、今度はNINTENDO64用ソフト「スーパーマリオ64（Super Mario 64）」がアメリカでオークションにかけられ、１１日に史上最高額の１５６万ドル（約１億７２００0万円）で落札されたらしい。何かイロイロと複雑な思いがする。

　と言うか、いまのうちに光学メディアのゲームソフトを買いあさって未開封で冷蔵庫にでも突っ込んでおけば、３０年くらいしたら大金持ちになれるのだろうか。投資としては何とも間抜けだが。

　大変に短いが、本日はこんなところで。ネタがなあ。海外のニュースサイトはテニスとサッカーの話題で持ちきりだし、日本はコロナ大雨オリンピックだ。うーん。まあこういう日もあるか。

　昨日は４５００文字ほどの短編を一本仕上げた。夜にでも上げようと思う。何とか今日も頑張ろう。