第610話 2021/6/15 棚ぼた

 本日は5時半起き。曇天。眠い眠い眠い。全身が泥でできているようだ。夕方から雨の予報か。これは一日動けないな。そしてまあ絶望的にネタが見つからない。どうしたものか。みんなコロナが悪いんや。


 ここでもことわざや慣用句に触れる事は多いが、あまり真剣にその意味を考えずに「こういうものだ」と思い込んで使っている言葉も中にはあるのではないか。たとえば「棚からぼた餅」とか。これは予想外の幸運が訪れる事を意味することわざだ。しかし冷静に考えて、棚の下で口を開けて寝ていたらぼた餅が落ちてきて口に入った、というのはそれほど幸運な事だろうか。

 昔は砂糖が貴重だったので甘い菓子は高級品で、みたいな説明をしているブログなどは多いが、何故それが棚の上に置いてあるのか。冷静に考えれば棚にぼた餅が置かれてある時点で、そこは裕福な家庭であろう。裕福な家庭の子供の口にぼた餅が落ちてきて、それが予想外の幸運であろうか。このことわざからは、何か致命的な情報が欠落しているような気がしてならない。

 さて今日15日、立憲民主党、共産党、国民民主党、社民党の野党4党は、菅内閣は新型コロナウイルス対応で失策を重ね、多くの国民を厳しい生活に追い込んだなどとして、大島衆議院議長に内閣不信任決議案を共同で提出した。

 まあ野党というのはこういう事をするための存在なので、やっている事に問題はない。現行内閣の国家運営が失敗していると思うのであれば、不信任決議案を提出するのは当然である。て言うか、やらねばならない。解散に怯えてそれができないなど、野党失格と言える。

 立憲民主党の安住国会対策委員長も「解散するなら受けて立つ」と述べている。よくやったと褒めるような事でもないが、やるべき事をやっているのだから、その点は正しく評価すべきだろう。

 ただ、何でいままで出さなかったという点は突っ込まれてもやむを得まい。通常国会の会期は明日で終了である。自民党の二階幹事長は今国会での解散は「常識的に考えて、ない」と記者団に答えたが、当たり前の話だ。

 管首相と電話で会談した二階氏によれば、「菅総理大臣に衆議院の解散について私の意見を伝えたが、『粛々と否決してもらいたい』という指示があった」(NHK)との事である。本会議で粛々と否決され、明日は何事もなかったかのように通常国会が閉会するのだ。与野党共同の茶番であると言われても仕方あるまい。

 そもそも野党は本当に解散総選挙まで見据えているのであれば、いい加減に政権交代をした場合の内閣の顔ぶれくらい国民に対して明らかにしてはどうだ。そんな事など考えていないのがバレバレである。

 まあな、平時ならともかくこんな非常時に政権を渡されても、有権者から批判的にしか見られない訳だから自分たちにメリットがないものな。実績を上げるチャンスではあっても、実績を上げる方法がわからないものな。気持ちはわからんでもない。

 だがこれから先、もう平時などないかも知れないぞ。今回が政権を奪取する最後の絶好機だったかも知れないのに、みすみす手の中から逃したのだ。この内閣不信任案の提出によって野党の「不必要性」に改めて思い至った有権者もいるのではないか。棚からぼた餅が落ちてくるのをただ口を開けて待っているような連中に、何ができるはずもないのである。


 本日はこれだけ。他にネタらしいネタが見つからなかった。昨日はファンタジーを1500文字ほど書けたのかな。まあ今日も少しずつ頑張って行こう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る