第588話 2021/5/24 本日休業
本日は13時半起き。雨。起きられん。どうしても体が動かない。やはり梅雨の季節はつらい。そんな訳で休業。いま書き始めた時点で15時過ぎだからな。いつも通り書いたら夜までかかってしまう。もちろん夜までかかっても困る事情は一切ないのだが、そこは気分の問題である。
長年疑問に思っていた何かについて、突然理解に至る事がある。アルキメデスなら「エウレーカ!」と叫ぶところだろう。まあ残念ながら虫けらは風呂が嫌いなので、歴史的大発見はできないのであるが。
で、何を理解したのかと言えば、キャンディーズである。キャンディーズのヒット曲の中に、『アン・ドゥ・トロワ』(1977年 作詞:喜多條忠 作曲:吉田拓郎)がある。この曲に、正確に言うなら歌詞の一部にずっと疑問があったのだ。
「時の経つのも忘れなさいと 寒い国から駆けて来た 恋という名のピエロが踊る」
この部分が引っかかって、理解ができずにずーっとモヤモヤしたまま何十年も生きてきた。「時の経つのも忘れなさいと」「恋という名のピエロが踊る」この2箇所を続ければ、言わんとするところはわかる。恋に燃え、のめり込んで行く自分をやや自嘲的に見つめているのだろう。だが、間に挟まれた「寒い国から駆けて来た」の意味がサッパリわからない。何だこれは? どうして寒い国から駆けて来なければならんのか。
ずーっとわからないまま時間が経ち、いつの間にやら虫けらはどこに出しても恥ずかしいオッサンになってしまった。そんなある日、何気なしにこう思ったのだ。
「もし自分が寒い国から駆けて来たら、どうなるのか」
次の瞬間、「あーーーーっ!」と叫びそうになった。そうか、そういう事なのかと。
つまり、こういう事である。
・駆けて来る → 息が荒くなる
・寒い国から → 温もりが欲しくなる
要するに、「時の経つのも忘れなさいと」息を荒くして温もりを求める行為を「アン・ドゥ・トロワ(1・2・3) 炎のように」「人は誰でも一度だけ すべてを燃やす夜が来る」訳だ。
これ以上ダラダラと説明するのも作詞家に対して敬意に欠けるだろうからやめておくが、とにかくそういう事であり、これはそういう歌なのである。まあいろんな意味で大人の作った歌詞であるな。しかしこの程度の隠喩を理解できないとは、客観的に見ると少々情けない。思考が硬直しているのだろう。もうちょっと柔軟であれば、もっと早く理解できたろうに。
本日はこんなところで。昨日はまったく書けていない。脳みそがコンクリートで固まったかのように動かなかった。今日は何とかしたいところ。何とかなればだが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます