第537話 2021/4/3 食い物とか
本日は5時起きだが少し低調。明日から雨降るらしいしな、まあ仕方ないのかも知れない。
モニターが届いたので昨日からマルチモニター環境である。多少仕事が出来るヤツっぽくなった。何事も形からだ。実力はそのうち追いついてくるだろう。
ノートPCとモニターをつないだら自動的にマルチモニターになると思っていたのだが、そう簡単ではなかった。Intelのグラフィック管理アプリを操作せねばモニターが2つある事をPCが認識しないのだ。そんなのネットで検索しても出て来ないし、そこに到達するまでに随分時間を浪費してしまった。やれやれ。
人類の歴史は食い物の歴史である。あるいは「何でそれを食おうと思った」という物との格闘の歴史であるとも言える。
ナマコやホヤやフジツボは、貝が食えたのならその延長線上にある物として、まあ何とか理解できないでもない。昆虫食も同様だ。ただわからないのはコンニャクである。
コンニャクイモが食えないのは経験的に理解していたはず。なのにそれをわざわざすり下ろし、グツグツ煮込んで、しかもそこに灰を混ぜる事で毒成分を中和してから固めて食うのだ。味も栄養も何もない物を。こんな無駄な事に昔の人は何故エネルギーを注ぎ込んだのか、いささか理解に苦しむ。そもそもどんな試行錯誤を繰り返したら灰をぶち込む事に気付くのか、想像すらできない。
同様に理解に苦しむのがフグの卵巣。フグを食ったら死ぬ事くらい、昔の人だって知っていた。フグの刺身をテッサと言うが、これは「鉄砲」の「刺身」という意味である。何故フグが鉄砲なのかと言えば、「当たれば死ぬから」だ。特にフグの内臓は極めて毒性が高い事も知られていた。
普通に考えるなら、毒のある物は食わなければいい。死にたくなければそうするしかない。なのに昔の人はそうしなかった。そして試行錯誤を繰り返し、数多の犠牲者を生み出した末、フグの卵巣は3年間ぬか漬けにすれば毒が抜ける事に気付くに至った。ただし、何故毒が抜けるのか、そのメカニズムはいまだによくわかっていない。
凄いと言えば凄い話なのだが、冷静に考えればアホである。食うなよ。どんだけ食い意地が張っているのか。それで何万人もの食生活が改善するとかいうのであれば理解もできるが、たかが魚の卵巣を食えるようにしただけで、世の中にたいした影響がある訳ではない。コストパフォーマンスだって悪いし、完全に趣味の範疇の話と言える。しかしその趣味に注ぎ込まれた熱量が常軌を逸している。いったい何がそこまで人を駆り立てたのだろうか。
これらと違い、ある意味理想的な試行錯誤の末に形となった食品と言えば塩であろう。岩塩が出る地域はそれを砕いてそのまま使えば良かったが、海沿いの地域では海の水から塩を作った。海の水は塩辛いからな、当然行き着くべくして行き着いた発想である。
海から塩を取るにはまず砂浜に海の水を撒き、太陽熱で水分を蒸発させる事を繰り返す。こうして塩分濃度を高め、次に砂ごと大釜に入れて海水を流し込み煮込む。これにより海水中の塩化マグネシウムが分離するため取り除き、さらに煮込むとやがて水分がなくなり結晶化した塩の層が現れるのだ。コンニャクやフグの卵巣に比べると大変に理解しやすい試行錯誤と言えるだろう。
ただこの話、ここでは終わらない。塩を作る段階で取り除かれた塩化マグネシウムだが、本来なら産業廃棄物である。しかしこれには凝固作用があり、豆乳に投入すると固まる事に気付いた者がいた。豆腐の発明である。
塩化マグネシウム、いわゆる「にがり」だが、何故こんな物を豆乳にぶち込もうと思ったのか、これまた理解に苦しむところ。もったいなかったのかも知れないが、にがりは単体で食える物ではない。なのにそれを豆乳に入れたりしたら、豆乳の方がもったいないだろう。いったい何を考えているのか。けれどその結果として豆腐を生み出したのだから、人間の探究心というのは何とも恐ろしいものである。
さて、いまエジプトでは雪山の如き白い景色が人気を呼んでいるらしい。もちろんエジプトに雪は降らない。エジプトでは海水から取った塩を融雪剤として海外に輸出しており、その集積場が観光地として解放されているのだそうな。ただ塩といっても海水をただ乾燥させただけのものであり、塩化マグネシウムは除去されていない。そのため食用には適さないが、融雪剤なので問題はないのだろう。
面白い試みだと思う。こういう試行錯誤も人間には必要だ。食う事は大事だが、ただ食ってるだけでは人は生きて行けないからな。それ以外にもイロイロやる必要がある。とは言え塩なので雪のように柔らかくはないだろう。転んで擦り傷とかできたらかなり染みて痛いのではないか。まあフグの卵巣を食う事に比べたら、全然たいした話ではないのだが。
2018年の5月にセルビアで行われたプロサッカーリーグの試合で、片方のチームにばかり有利なジャッジを繰り返した主審に先月31日、職権濫用で禁錮15ヶ月の実刑判決が下り、同時に審判の職務遂行を含めたセルビアサッカー協会(FSS)に関する全ての活動が10年間禁止された。
サッカーの審判がその判定によって訴えられるというのも凄い話だが、それに対して実刑判決が下されるのも日本人的感覚からすると異次元と言えるだろう。まあ歴史と文化の違いなのだろうな。
被告は全面的無罪を主張して控訴したが、さてどんな決着となるのやら。
3月20日、東京都稲城市のアパートで、室内に消火器が撒かれる騒ぎがあった。この事件で警視庁は神奈川県横浜市の男と住所不定の19歳の少年を逮捕したのだが、どうやら特殊詐欺グループの仲間割れらしい。アパートに住んでいた17歳の少年が、詐欺の金を持ち逃げしたのだそうな。
で、その金の回収に同じグループの下っ端だが少年とは面識のない2人が出向き、消火器を撒いたと。で、17歳の少年の家族に見つかり通報され、警察官に捕まったと。
何とも貧相というか、幼稚で間抜けな情けない事件であるが、ため息をつくのはこれからだ。19歳の少年と一緒に捕まった横浜の男、48歳である。48歳になって特殊詐欺集団の下っ端で消火器撒いて。何しとんねんおまえ、という感じ。
まあ別に「48歳なら詐欺のリーダーやれよ」とか言うつもりもないのだが、何とも情けなくみすぼらしくみっともない。呆れ返って言葉も出ない。叩く気にも同情する気にもならない。ただただ見下げ果てるしかない。何のための48年間だったのだろうな。
一昨日の1日午前10時10分ごろ、千葉県警高速隊に「落下物がある」と連絡があったため隊員が急行したところ、東関東道千葉北料金所付近の料金所出口手前の道路脇に直径70~80センチ、長さ5~6メートルのドリルが落ちているのを発見したのだそうな。約2時間後に回収され、ケガ人はなかった模様
写真を見たが、おそらく杭を打つ建設工事に使われるものではないか。らせん状の刃を持つドリルである。ゲッター2みたいなのではない。男のロマンと呼ぶにはちょっとデカい。高速道路を走行中に出くわしたら背筋が凍るレベルだ。ぶつかる車がなくて良かった。
本日はこんなところで。昨日は何とか1500文字ほど書けた。少しずつ調子を戻していかないと。
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