第484話 2021/2/9 偶然とか

 本日は11時半起き。家の前で下水道の工事をしている。もの凄くうるさい。いや、感謝はしているのだ。下水道使ってるしな、この寒い中で整備をしていただけるのは本当に有り難いと思っているのだが、脆弱な体と精神が耐えられない。家の中で寝転びながらストレスMAX状態である。はーあ、面倒臭えー面倒臭えー。


 平成13年(2001年)、日本時間の2月10日(現地時間9日)、愛媛県の宇和島水産高校の練習船「えひめ丸」がハワイのオアフ島沖で実習中、緊急浮上したアメリカ海軍所属の原子力潜水艦「グリーンビル(Greeneville)」と衝突し、沈没した。えひめ丸には船員と教員、そして高校生の合わせて35人が乗っていたのだが、うち9人が行方不明となり、死亡扱いとされた。後に8人の遺体が見つかった。

 当時グリーンビルには16人の民間人が乗船しており、そのうち2人が操舵室にいた事が判明している。事故の瞬間に民間人が舵を握っていたかどうかはハッキリとしないが、その可能性は否定できない。この件でアメリカは全面的に非を認め、2003年に全遺族との和解が成立している。

 事故当時この潜水艦グリーンビルの艦長であったスコット・ワドル氏は、ファーゴ太平洋艦隊司令官(当時)の処罰により統一軍法典の規定に違反し有罪とされ、海軍を退役した。

 そのワドル元艦長が8日、遺族らに向けた書簡を公表した。「事故の責任は自分一人にある」(共同通信)とし、謝罪の言葉を記しているとの事。しかし遺族側からは反発があるようだ。

 まあ丸20年という節目を迎える事を受けての書簡であったのだろうが、遺族としてはな。20年で変わる事もあれば、20年では変われない事もある。ハイそうですかと受け入れるのも難しかろう。

 昨日は高知県の足摺岬沖海上で、海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」が浮上時に民間の商船と接触するという事故があった。もっとも潜水艦の乗組員3人が負傷したものの本体がぶつかった訳ではなく、潜水艦側は潜望鏡や通信アンテナなどを納めた「アンテナマスト」と呼ばれる部分などが破損したという事なので、言うなれば本体から突き出した突起部が折れた程度なのだろう。商船側にはこれといって損傷はない模様。不幸中の幸いというか、ヒヤリハット案件というか。えひめ丸事故からちょうど20年、偶然以外の可能性を考えるなど単なるオカルトでしかないが、もしかしたらと思わされる。

 なお、ちょうどという言い方をするのもアレだが、20年前の事故当時、日本の首相は森喜朗氏であった。えひめ丸の事故の第一報を受けたときはゴルフ中で、その際「ちょっと漁船が当たっただけだろ?」みたいな事を言ったとか言わなかったとか。結局、ゴルフを中断しなかったらしい。いまの森氏を巡る状況を鑑みると、これまた単なる偶然でしかないのだが、何らかの大きな意思が働いているような気がしてくるから困る。

 何にせよ丸20年。えひめ丸事故は、もう一度注目されるべき話題なのかも知れない。


 その森氏が先般問題となった女性登用を巡る発言について、8日の記者会見で経団連の中西会長は、

「コメントは差し控えたいなと思います」

「日本社会っていうのは、そういう本音のところが正直言ってあるような気もします。(それが)ぱっと出てしまったということかも知れませんけど、まあ、こういうのをわっと取り上げるSNSってのは恐ろしいですよね。炎上しますから」

「まず、女性と男性と分けて考える、そういう習性が結構強いですね」

「長い間、男は男、女は女で育てられてきましたし、それ以外のいろんな意味でのダイバーシティー(多様性)に対する配慮ってのは、まだまだ日本は課題があるんだろうなっていうのは思っていますが、それが、ぱっと出るか出ないか、そんな意味で申し上げました」(以上朝日新聞)

 と述べた模様。コメントを差し控えるというなら差し控えた方が良かったのではないか。ていうか、日本の労働者の賃金が「いつの間にか」OECD加盟国の中でも下位になっているって炎上発言をした本人の言葉とも思えない。自覚がないのか。ないのだろうな。こんなんが実権を握っているのが現在の日本である。そらこうなるわな、としか思えない。


 国軍がクーデターを起こしたミャンマーに対し、日本政府が支援の停止を検討していると産経新聞が報じている。産経新聞の報道なので希望的観測が混じっているような気もしないではないが、これはただちに実行すべきであろう。

 アメリカのいう事が何でもかんでも正しい訳ではないものの、この件に関してはアメリカと共同歩調を取らねばなるまい。ミャンマーの背後には中国がいるのだから、中国の支援だけではミャンマーが成り立たないところまで追い詰めなければ意味がない。大至急実行すべきであると考えるところ。


 アメリカのバイデン政権は、これまで新型コロナウイルスのワクチン接種について、秋までには全国民に行き渡らせると言っていたのだが、集団免疫の獲得が期待できる国民75%へのワクチン接種実現には年末までかかると政権内の専門家が試算したらしい。これにバイデン大統領は不満を表明しているそうだ。

 とは言え、国民をベルトコンベアに乗せてロボットがワクチンをバンバン打ちまくるという訳にも行かんしな。人間がやる事の限界値は低い。会議は鶴の一声で決まるかも知れないが、国民がその通りに動くはずもない。ケツを蹴り上げて急がせる以外に何か方法がないか、探してみるしかないのではないか。


 短いが、本日はこんなところで。昨日は3000文字書けた。頑張った! まあその反動として今日がある訳だが。なかなか格好良くは行かないものである。

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