第446話 2021/1/2 職業とか
本日は3時起き。6時まで小説を書いていたのだが、進まない。夜中であってもやはり正月である。集中力に欠ける欠ける。もー。
そんな訳で新作を公開した。
『鉄塊鬼アイアンロック』
https://kakuyomu.jp/works/1177354055465692167/episodes/1177354055465712372
毎週金曜日更新なので余裕はある……はず。
それにしても、正月は腹が減る。なんでこんなに腹が減るんだろう。何もしてないのに。食い物が凄い勢いで減って行く。そら「正月太り」なんて事になる訳だ。いったい何がこれほどまでに人間の腹を減らせるのか。謎である。
シーナ&ザ・ロケッツの『憲法第22条の歌』では「職業選択の自由アハハ~ン」と歌っているが、仕事を自由に選べることは大事である。もっとも、自由に選べるからどんな仕事にでも就ける訳ではない。資格や学歴が要求される職場はあるし、過去の経緯で男性が求められる職場や女性が求められる職場もある。そして何より金だ。飯が食えるだけの金が支給されない職場には、いかに魅力的な仕事であろうと長くはいられない。
仕事は金をもらうためにするものだ。金はなにより大切である。などと言うと守銭奴扱いする馬鹿がいるが、資本主義社会に生きている自覚がないのだろうか。そんなに金が汚いものだと思うのなら北朝鮮にでも移住すれば良かろう。タダで死ぬほどこき使ってくれる。
もちろん金が何より大事なのは資本主義社会だけではない。共産主義国家においても金は大事だ。見方によっては共産主義国家だからこそ金は大事なのかも知れない。金で自由が買える世界だからな。
先月31日、キューバ政府は経済改革の一環として、各種職業の賃金を改めた。キューバでは企業の業績や個人の能力などで給与が決まるのではなく、国の指針で給与が決まる。共産主義国家らしい話である。ただしこれは無闇な競争に疲弊する事がないという点で、「上手く行っているなら」人間的な施策であるとも言える。まあたいてい上手く行かないのだが。必ずどこかにシワ寄せは来る。
今回の改革によって最低賃金は何と5倍に跳ね上がったそうだ。ただし日本円で9000円程度だが。9000円上がったのではない。9000円になったのだ。
新しい賃金制度では職種に応じて32段階の賃金が設定されている。その中で最高段階の賃金は日本円で4万1000円ほど。なお時給じゃないからな。日給でもないからな。月給がこの金額なのだ。凄いな。
県知事レベルで3万9000円くらいだという。ただしミゲル・ディアスカネル大統領やラウル・カストロ共産党第1書記の給与など明らかにされていない数字もあるらしい。この辺も共産主義国家にはお馴染みの話だ。
この改革で初期臨床研修医の賃金が月給2万2000円ほどになった。キューバの医者といえば去年新型コロナウイルスの感染拡大初期にイタリアに医師団が派遣されたりした。それを考えるとキューバ国内では相当なエリートと思われるのだが、この給与額である。資本主義圏に亡命したいと思うキューバ国民が跡を絶たないのは当然なのかも知れない。
で、AFPの記事によると、この研修医と同段階、つまり同じ賃金額になる職業が教師、ジャーナリスト、そしてサーカスの動物使いらしい。どどど動物使い? キューバにサーカスがある事それ自体が驚きなのだが、いまだに動物使いが存在しているあたりも時代から取り残された感がある。
ただキューバのサーカスは昔は有名だったようで、南方熊楠がアメリカに留学した後キューバに渡り、サーカス団員としてしばらく行動を共にしていたという話があるそうだ。昔の人はダイナミックだな。まあ熊楠が変人だっただけなのかも知れないが。
キューバの転職事情は知らないのだが、職業選択の自由はあるのだろうか。たぶんないんじゃないかな。ただ、新型コロナで業績が悪化し、中小企業は潰れ、あるいは従業員の首が切られ、派遣は雇い止めに遭い、転職しようにも求職がないような日本の現状を見ていると、キューバの在り方もまったくの間違いではないのかも知れないなと思わざるを得ない。じゃあキューバに住みたいのかと問われたら、それは御免被るのだが。完璧な社会というのは、なかなか難しいものである。
スペイン南端とアフリカ大陸の国モロッコとの間の狭い海をジブラルタル海峡と呼ぶが、この海峡に向かって突き出た小さな半島にある土地の名前がジブラルタル。イギリスの海外領である。
ヨーロッパの中でシェンゲン協定に加盟した国や地域をシェンゲン圏と呼ぶ。この圏内では移動の際、出入国審査を必要としない。イギリスは協定に加盟していないものの、EUには加盟していた。その流れでジブラルタルはシェンゲン圏に入っていたのだが、今年1月1日よりイギリスはEUを完全離脱した。ではジブラルタルはどうなるのか。
ジブラルタルとしては何としてもシェンゲン圏に残りたい。しかしイギリスから独立したい訳ではない。北アイルランドと少し似た状況と言えるが、こちらは12月31日ギリギリまで交渉を継続した結果、最終的にジブラルタルはシェンゲン圏に残留する事となった。
イギリスはEU離脱と同時にEUと自由貿易協定を結んだので、北アイルランドでも厳格な国境管理をしないで済んだが、それでもEUに加盟していたときと勝手が違う事はこの先出て来るだろう。いずれ将来的にややこしい問題が表面化するに違いない。ブレグジットの影響は長く続く。
さてそのイギリスのボリス・ジョンソン首相の父親であるスタンリー・ジョンソン氏は12月31日にフランスのラジオ局のインタビューに対してフランス語で応じ、
「フランス人になるかどうかの問題ではない。私の理解が正しければ、私はフランス人だ! 母はフランスで生まれ、母の母親と祖父も完全にフランス人だった」(AFP)
と述べた模様。どうやらフランスの市民権取得を申請する意向のようだ。
この辺は日本の片隅にへばりついているだけの虫けらにはイマイチ理解しがたい感覚なのだが、イギリス人から見てフランスとはそんなに魅力的な国なのだろうか。
息子の立場や体裁を考慮しないというのは、いかにもヨーロッパ人的な言動のようにも思えるが、実際のところイギリス人やフランス人はこれをどう思うのだろうな。個人的にボリス・ジョンソン氏は好きなタイプではないものの、これはちょっと可哀想な気がしないでもない。
本日はこんなところで。それにしてもやる気がない。集中力がない。昨日と今朝とで合わせて2500文字弱。はあ、ため息しか出ないぞ。ああ、欠伸も出るか。さて、今日はいったいどれくらい頑張れるだろう。何とかしたいところ。
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