第398話 2020/11/15 遺産とか

 本日は10時起き。まあ昨日の反動である、仕方ない。問題は明日なのだよなあ。明日は遠くの病院――て言っても車で1時間かからないのだが――に行かねばならんので、かなり早めに起きたいところ。ああ、面倒臭い。

 とりあえず病名は検査をしてみるまでまだわからないのだが、最悪の結果だった場合、入院を想定しなくてはならない。胆石のときは1泊で帰してもらえたが、さすがに同様には行くまい。手術をしたら最低でも1週間はかかる。その間、鳥をどうするかだ。頭が痛い。まあ本当に最悪の場合には里親を探さねばならなくなるのだが、1日2日で見つかるものでもないしな、どうしたものやら。

 それはさておき、新作、じゃないな。5年前の作品を公開した。

『ストーム! ストーム! ストーム!』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054943446961

 これを最後までちゃんと上げられるくらいの間は元気でいたいもの。できれば、あと2本くらい長編を書きたいのだが、何とかならんものだろうか。誰に願えばいいのかは知らんが。


 父親が死んだ後、実家を売った。600万円になったので、それを虫けらと姉と母親で200万円ずつ分けたのだが、思えば「遺産」と呼べるのは、人生においてこの200万円だけだったのかも知れない。母親が死んだときにはもうほとんど何も残らなかったしな。

 200万円といえば小市民には大金であるものの、日々の生活費で少しずつ削られて行けば数年で綺麗さっぱり跡形もなくなってしまう。政府は10万円の給付金でどうのこうの言ってるが、庶民の生活というのはそんなものだ。

 閑話休題。遺産という言葉には夢とロマンがある。親の遺産で遊んで暮らせる、なんて生活ができたらどんなに楽しいだろうか、と思った事のない人は少ないのではないか。世の中にはとんでもない金持ちというのも存在するから、そんな人もいなくはないのだろう。だが大半の遺産はそんなに嬉しいものではない。

 相続するのに多額の税金がかかるし、相続したところで懐が潤う訳でもない。現金で200万円手に入るのは良い方で、土地や建物を相続したおかげで固定資産税やら何やら出費がかさみ、最終的に手放す人は結構いる。それどころか、借金という負の遺産があって相続自体を放棄せざるを得ない場合も多々見られる。遺産というのは場合によってはかなり迷惑なものなのである。

 さて昨日14日、社民党は臨時の党大会を開き――大会が開けるほどの参加者がまだいるのだな――立憲民主党への合流を希望する議員の離党を容認する議案を、賛成多数で可決した。これで社民党に残る国会議員は福島みずほ党首(参議院)ただ一人となる。

 この党大会の場で質問に立った、今回社民党から出て行く照屋寛徳衆議院議員は福島党首に向かって、

「心底むなしい、悲しい」

「総選挙を勝利するには、あなたが衆院にくら替えして立候補しなさい」

「先輩方が築いた遺産を全て食いつぶしたのはあなただ」(以上時事通信)

 と面罵したのだそうな。果たして福島党首1人が問題であったのかどうかは難しいところだが、言いたくなる気持ちは理解できなくもない。参議院が悪いと言いたい訳でもないのだろうが、衆院選の小選挙区でトップ当選できない党首に率いられる政党というのは、衆議院議員として忸怩たる思いがあったのではないか。

 福島氏ほどの知名度があれば、衆院選で勝つ事はそれほど難しくないように思われる。なのに「いままでと違う事をして負ける」のを怖れる党首が自らを革新政党だというのだから笑えない。

 かつて社民党の前身である社会党は、野党第一党として与党自民党に影響を与え続けていた。社会党がそれほど有能集団であったという印象はないが、数の力は絶大である。社会党の議席数は自民不支持の国民の声であり、いかな政権与党であっても無視はできなかった。それを無視しようものなら次の選挙で自民党が大幅に議席数を減らす事は簡単に予測できたからだ。

 だがいまは状況が大きく変わっている。自民党が立憲民主党を無視したとして、次の選挙で議席をどれだけ減らすだろう。まして社民党をや。

 立憲民主党は他党の議員を取り込む事で数字的に膨張してはいる。だが自民党に影響を与える事ができない。それどころか、次の選挙で数を減らす心配をしなくてはならないのは、立憲民主党の方である。与党はそれを理解している。現状のままでは勝ち目などない。

 それでも万が一、もしかしたらの可能性に賭けてみたくなるのは、案外それこそが社会党の遺産なのかも知れない。もっとも野党第一党になる事が目的ならば、たいした遺産ではないのだが。


 せっかくなので社民党関連でもう1つ。昨日の党大会では吉田忠智幹事長――彼も当然立憲民主党に移る――が、立憲民主党が党の規約で定める「党員資格」についてこう述べた。

「日本国籍を持つ人と限定されることについては、私は変えるべきだと思っている。立民のこうした課題、変えるべきところを、合流を志す人たちはしっかり変える努力をする必要がある」(産経新聞)

 うん、意味がわからん。立憲民主党が人種や肌の色で差別をしているというのなら改善すべきだろう。だが日本の、それも建前であろうと嘘であろうと、政権与党を目指す政党が、党員の資格に日本国籍を求めるのは当たり前の話だ。もし外国人が党員資格を得られるのなら、外国が日本の政治に影響を与える事が容易になる。

 この幹事長の発言が、その点を理解した上でのものなのかどうかは不明であるが、こんな連中は爆弾以外の何者でもなかろう。よく立憲民主党は取り込もうと思ったな。本来ならご遠慮願わねばならん思想であるはずだ。特に政権を獲りに行こうという気持ちが多少でもあるのなら。まあ、そんなつもりはないのかも知れない。


 東京大学の研究グループが発表したところによると、1992年と2005年を比較したとき、結婚あるいは異性と交際をしていない男女の数が増加しているらしい。男性は40.3%から50.8%に、女性は27.4%から40.7%になったのだそうな。ほっといたれよ、という気もしないではないのだが、まあ少子高齢化の進む原因でもあるだろうから無視もできないか。

 NHKは研究員の言葉として、

「恋愛する、しないは個人の問題だが、もし、経済的な理由などで恋愛を諦めているのであれば、若い人の特性として片づけるのではなく、収入や雇用の環境を改善するなど、対策を検討する必要があるのではないか」

 と報じているが、確かに恋愛などしている余裕はないのだろう。恋人と外食に行ったり旅行に行ったりする金がない若者が増えているのではないか。日本という国の将来を憂えるなら、いまのうちに何とかすべきだとは思うのだが、政府はあまり憂えていないのかも知れない。


 本日はこんなところで。ストーム! ストーム! ストーム! は平均1話3000文字程度で、48話ある。1日1話だと正月明けまでかかるな。うーむ、毎日複数回更新した方が良いのだろうか。ま、とりあえず明日の診断次第かな。いや明日すぐには答はわからないか。ああ面倒な面倒な。何とも気が重い。

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