第358話 2020/10/6 盗難とか
本日は午前2時半起き。二度寝するんだろうな、と思いながらゲームなりTwitterなりで時間を潰していたら、結局眠れず5時になってモゾモゾ起き出してきた。まあ、早起きなのは良い事なので文句を言う筋合いはないのだが、かなり眠い。ここ数日、起きる時間はバラバラなのに、ずっと眠い眠い言っている。秋眠暁を覚えずといったところか。体調悪化のサインでなければ良いのだけれど。
松本零士氏の描いたSF漫画『銀河鉄道999』には「17億6500万人のルンペン星」というエピソードがある。TVアニメでは「17億6千5百万人のくれくれ星」と改題されていたが、とにかく17億6500万人の人間が暮らすその星にはルンペン――死語だな。浮浪者という方がまだわかりやすいか――と物乞いしかおらず、誰一人として働かない。銀河鉄道で旅をする旅行者に物乞いをする事で社会が成り立っているのである。
しかしそんな現状に不満を募らせた若い夫婦が星を脱出しようと企み、999に乗り込んで主人公の鉄郎を人質にした上、金品を要求する、という話なのだが、松本零士的ハードボイルド思想が満載の物語と言える。つまり他人の金に頼って生きる物乞いよりも、自分の力で生き抜こうとする強盗の方が人間として正しいという訳だ。
映画『白昼の死角』のキャッチコピーで有名になった「狼は生きろ、豚は死ね」だが、これは元々石原慎太郎氏の書いた劇団四季の戯曲のタイトルだったらしい。まあそれはともかく、松本零士ワールドでも堕落した豚は死ぬべきなのだろう。
松本氏の言いたい事はよくわかる。生きる事は戦いだ。そこから目をそむけてただ生きているだけの人生に価値などない。自分の力で切り開いてこその人生なのだと。若い世代へ向けての強烈なメッセージである。
ただ少し社会的な観点に立つと、たとえば自分の隣に住んでる人間が、物乞い以外自発的に何も行動しないヤツか、生きるためなら強盗も辞さないヤツかであれば、前者を選びたいのが人情ではないか。人間として正しいかどうかと、社会の構成員として正しいかどうかはイコールではない。この辺、難しいところではあるよなと思わないでもない。
労働は市民の義務と言いながら、働かない者を罰する国はあまりない。しかし他人の物や金を奪う行為を罪としない国も滅多にない。どちらが社会の敵であるのかは自明の理ではある。
さて、このところ埼玉県の水田などから金属製の給水バルブが盗まれる事件が相次いでいるらしい。そんな物を盗んで何にするんだと思ったのだが、ちょっと調べてみると金属製の給水バルブって、高い物だと3万円くらいするようだ。メルカリやヤフオクでは中古バルブが流れているし、小遣い銭稼ぎくらいにはなるのだろうか。
世の中は不景気である。ただでさえ景気の悪かったところに新型コロナが追い打ちをかけた。金に困っている人は多かろう。もしかしたら給水バルブ泥棒も、生きて行くために必死なのかも知れない。とは言え、泥棒は泥棒だ。鉄郎やメーテルなら許してくれるのだろうが、現実世界は松本SFのようには行かない。警察にはさっさと捕まえて頂きたいところ。
日本時間の今朝、現地時間の5日午後6時半過ぎ、アメリカでは新型コロナウイルスに感染して入院していたトランプ大統領が退院した。入院してから丸3日での退院だが、完治した訳ではなく、今後はホワイトハウスで治療を続けるという。しかし現状、そのホワイトハウス内で感染拡大が起こっているのだが、その辺はどうするつもりなのか。ホワイトハウスに到着するやいなやマスクを外して敬礼などポーズを見せていたが、周辺にウイルスをバラ撒く事にはならないのか。
焦る気持ちは理解できるが、
アカン。今日はアカン。今日もアカンと言うべきか。眠くて眠くて倒れそうだ。頭が全然回らない。ちょっとヤバいな。夕方まで横になろう。
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