第337話 2020/9/15 式とか

 本日は4時半起き。うーむ。これは明日また昼前に起きて、明後日早朝に目覚めるパターンになってくれるのかな。だとしたらラッキーなのだが。なのだがそう上手く行ってくれるのなら誰も苦労はしないのだよなあ。人間の体は摩訶不思議である。


「とうとうこの日が来ました」

「晴れの卒業式」

 小学校の卒業式において、そんな寸劇めいたやりとりがあったように記憶している。いまの小学生もやるのだろうか。あれは小学生の目から見ても何とも小っ恥ずかしかったのだが、小学校内にいる教師という名の大人たちは、何故あんな馬鹿げた事をさせようなどと考えたのか。

 まあ1つにはそれが「子供らしい」と考えての事だったのだろう。子供らしさの定義はよくわからないが、あんな幼稚な事をさせているのだから、一個の人間として敬意を払っている訳ではない事は明らかだ。幼く無知で単純で愚昧、大人が指示した事をなぞらせるのが精一杯の存在だと考えていたに違いない。それはすべてが全面的に間違っている訳ではないが、全面的に正しいとも言えない。

 もう1つの理由としては、外部から学校にやって来る保護者という名の大人たちに対し、「我が校はここまでちゃんと子供をしつけています」というのを見せるためでもあったろう。つまりあれはある意味、教師の技能発表会でもあったのだ。無論、この場合子供はサーカスに出て来るチンパンジーのようなものである。

 そしてさらにもう1つ理由を挙げるとするならば、社会に出るための予行演習としての側面もあったのかも知れない。あの小っ恥ずかしい「○○式」と呼ばれる類いの儀式セレモニーには、小学校を出てからも遭遇する。進学先の入学・卒業式はもちろんのこと、企業の入社式、研修終了式、配属式、式はついていないが全体朝礼も似たり寄ったりの儀式である。こういった非合理的で無駄な儀式に出くわす前に、一度経験させておいてやろうという親心もあったのだろう。

 ただ「三つ子の魂百まで」と言う。子供の頃にこういう儀式が必要な物だと教え込まれた者たちが大人になって組織を運営する側に回ったとき、節目節目に儀式を入れなければならないと思い込んでしまっているのではないかと感じる事がたまにある。昨日、自民党総裁選挙をテレビで観ていてそれを思い出した。

「それでは安倍前総裁に感謝の花束です」

 みたいなシーンはマスコミ的には美味しいものだと理解できるのだが、冷静に見ると何とも小っ恥ずかしい。何のためにあんな小芝居を衆目にさらす必要があるのだ。裏でやれ、裏で。

 選挙結果については特に言う事はない。事前に想定された通りである。いまだに「石破氏の方が優秀なのに!」みたいな事を言ってる人もいるが、自民党内すらまとめられない人物が国を運営できるとは思えない。党内に敵を作る人物は政府内にも敵を作るし、外国にも敵を作る。メモを見ずに上手にしゃべれるから首相にしろというのは無茶な理屈である。だったら落語家でも呼んでくればいい。

 あとアレだな。二階氏はヨボヨボだと以前から思っていたのだが、久しぶりにしゃべっている姿を見たら、想像以上にヨボヨボになってるな。あんな爺さんにまた幹事長を任せるとか、何ともはや。

 ともあれ明日、管新首相が誕生する。安倍政権の頃とあまり極端には代わり映えしない内閣になるのではないかと想像しているが、まあそれが無難だろう。無闇やたらと積極的に独自色を出さない方向で行ってくれるといいのだが。


 14日、河野防衛大臣は未確認飛行物体(UFO)への対処に関する指示を、自衛隊に初めて出したそうだ。いままでなかったのか。いまさら説明するのもアホらしいが、UFOとは宇宙人の乗り物ではない。レーダー等の監視装置で正体がわからない飛行物体の総称である。自衛隊が対処するのは当たり前の話で、それへの指示がいままでなかったというのは、過去の防衛行政の怠慢でしかない。いかに使っている兵器が近代的であっても、組織が旧態依然であっては過去の日本軍の失態を繰り返すだけになるだろう。新内閣でも防衛大臣は河野氏に任せ、組織改革に取り組ませてもらいたいと思うところ。


 11日から13日にかけてロシアでは統一地方選挙の投票が行われ、13日に開票が行われた。結果としてはシベリアの都市の市議選で反体制派が議席を獲得したものの、首長選挙では与党「統一ロシア」の推した候補が全員当選した模様。圧勝と言える。

 まあ、おそらくはロシアの選挙に注目していた者の大半が「こうなるだろうなあ」と思っていた通りの結果であるので、驚くには値しない。日本でも最近左翼の方々が事あるごとに「不正選挙だ!」と騒ぐようになってきたが、本当の不正選挙とはこういうのを言うのだ。やっぱり本物は格が違う。


 Microsoftへの売却を拒否したTik Tokだが、Oracleへも売却はせず、一旦アメリカ国内の事業を解体し、再編成した企業をOracleが支援する、という形を取るのではないかとブルームバーグが報じている。新生Tik Tokにはおよそ2万人が雇用されるとの観測もある。しかしまだ流動的である模様。大統領令に基づく取引成立期限は今月20日だそうなので、それまでには何か動きがあるだろう。


 スペインでベーシックインカムが導入されて3ヶ月ほどが経ったという。もともと現政権の選挙公約だったのだが、新型コロナの蔓延に伴い、前倒しで実施された。

・1人暮らしの成人に月462ユーロ(約5万80000円)の所得保障

・家族の場合は成人か未成年かにかかわらず、1人当たり139ユーロ(約1万7000円)の加算

・世帯当たりの所得保障上限は月1015ユーロ(約13万円)

 などなど。この制度による財政支出は年間で30億ユーロ(約3800億円)と見積もられているそうだ。

 羨ましい制度のようにも思えるが、現地では大混乱を生んでいるらしい。8月20日の時点で社会保障当局の発表によれば、受け付けが開始された6月15日以降、申請は75万件あったものの、このうち審査を受けたのは19%の14万3000件で、実際に承認されたのは8万件。しかも一説によればその8万件のうち、従来から財政援助を受けていて自動的にベーシックインカムに切り替わっただけの世帯が7万4000あるという。つまり新規に承認されたのは、実質6000件に過ぎないとの事だ。

 何故こんな事になっているのかと言えば、過去10年間公共サービスの予算が削減され続けた結果、公務員の数が25%も減った事、さらには簡単なオンライン申請だけで申し込めると政府が説明していたのだが、そのオンライン環境を持っていない貧困層が相当な数に上っており、役所の窓口に人が詰めかけている事によるという。

 ものすごく既視感を覚える光景である。まるで10万円給付の際の日本国内のようだ。まあ幸い日本ではネット環境のない人は少ないが、ネット環境があるのに使い方がわからない高齢者が役所に詰めかけたからな。もしも将来日本でベーシックインカムを導入すれば、同じ事が起こるのは火を見るよりも明らかと言える。そうなる前に手を打っておいてもらいたいものだ。


 本日はこんなところで。何故かは知らんが『超合体戦士サンゴッドV』のオープニングテーマが頭の中で止まらない。地味に良い歌である。

 昨日は1000文字ほど書けた。さて、今日はどんなものだろうか。何とか頑張れる範囲で頑張ろう。

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