第314話 2020/8/23 善悪とか

 本日は2時起き。早起きってレベルではない。どれだけ早く目覚めても実際に行動を始めるのは5時からと決めているので、3時間ほどは横になりながら『魔獣奉賛士』を書いていた。あんまり量は書けなかったが、それでも真夜中の静けさは集中力を高めてくれる。書いていて気持ちが良い。昼夜逆転させるのも一つの手ではあるのだよなあ。まあ、イロイロ大変になるからやらないのだが。


 善悪という概念は普遍的だが絶対的ではない。明確な基準がある訳ではないのだ。物事の善悪は国によって文化によって宗教によって、あるいは歴史によって時代によってタイミングによって変わってくる。誰かの行為を悪と断じて非難するのは簡単だが、それがいつも共感を得られるとは限らない。時として大恥をかく事もある。

 アフリカ大陸西部の国、マリ共和国の首都バマコで21日に大規模集会が開かれた。これは元々大統領を非難する反政府集会として企画されていたのだが、マリでは18日にクーデターが発生し大統領は辞任した。そこで一転してこの集会は「マリ国民の勝利を祝福する」(AFP)ものとなった。大勢の市民が広場に集まり、国旗を掲げ、ブブゼラを鳴らしたとのこと。いわゆるお祭り騒ぎである。

 今回のクーデターは陸軍大佐が中心となり起こしたもので、暫定政府を設置する模様。つまり民政への移行は前提という事なのだろう。軍事政権の報道官はフランスのテレビのインタビューに対し、

「暫定評議会を設置し、暫定大統領には軍人あるいは民間人が就く」

「われわれは市民社会、野党、多数派、すべての人と接触し、暫定評議会の設置に取り組んでいる」(以上AFP)

 と述べ、暫定政府が短期間で終わる事を明言している。

 また同報道官は21日の集会にも出席し、

「皆さん、そしてマリの国民に、われわれを支持してくれたことへの感謝を伝えに来た。われわれは皆さんが始めた仕事を遂行しただけで、皆さんの闘いのおかげでわれわれがいると思っている」(AFP)

 と市民に向かって表明した。ここから軍が市民に向かって銃を向ける展開が絶対に有り得ない訳ではないが、当面は心配ないかも知れない。

 今回のクーデターに対してアフリカ連合(AU)やEU、特に旧宗主国のフランスは強く非難をしている訳だが、この背景にはイスラム指導者(イマーム)の存在があるという話がある。イランのホメイニ師のようにイスラム革命を起こす危険性があるのではないかと心配しているのだと。

 その中心人物がマハムード・ディコ氏であり、これまでマリの反政府運動を率いてきたのだが、彼は21日、軍事政権へ謝意を示すと同時に、「モスク(イスラム礼拝所)に戻る。私はイマームだ」(AFP)と宣言、今後政治とは距離を置く事を示唆した。

 もちろん軍隊が常に正義の味方であり、その行動が絶対的善であるなどとは虫けらも思っていないが、とりあえず今回のクーデターに限って考えた場合、少なくとも現時点においては、EUやAUの非難はマリの国民感情とかけ離れたものであるように思える。もしEUやAUの主張する通り辞任した大統領を復帰させようものなら、国内は大混乱に陥る事だろう。まあマリの国内がどうなろうと外国にはたいした影響はないから、無責任に非難できるのかも知れないけれど。

 今回のクーデターもいずれ歴史の中で総括される。そのときに指弾され、あるいは面目を失い嘲笑されるのは誰なのだろうか。それはまだわからない。


 今日はまだ外気温が30℃を超えていないようだ。たしかに涼しく感じる。しかし九州から東北にかけての広い範囲で大気が不安定となり、警報級の大雨が降る可能性が高いらしい。何でこう極端なのだろう。ホドホドというものを知らんのかね、いまどきの神様は。また雷が鳴るようだしなあ。雷対策は一応してあるとは言え、不安だから夕方はPCの電源を落とすかも知れない。面倒臭い面倒臭い。


 21日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は新型コロナウイルスのパンデミックについて、2年以内の収束を期待していると述べた。期待されてもな、という感じであるが。まあ何にせよ、来年のオリンピックは中止という事だろうな。早めに決定した方が傷は浅くて済むと思うところ。


 ロシアの反体制活動家ナワリヌイ氏は無事ドイツに到着し、入院した模様。何が起こったのかの解明が待たれるところ。まあ、何が明らかになったところでロシア政府は関与を否定するのだろうが。それは大前提。


 本日はこんなところで。ネタがなかった。昨日から今朝にかけて、300文字程度しか書けていない。どんどん悪化する一方。何か切っ掛けがあれば変わりそうな気もするのだが。どうしたものか。

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