第251話 2020/6/21 ダムとか

 本日は6時起き。快晴。体は軽め。でも暑くなるんだろうな。そろそろ冷蔵庫が空になるので、買い物に行かねばならない。日曜日に外に出るのは、なかなか面倒臭いものなのだが、時間はあるしな、仕方ないか。

 ミステリーのあらすじは、1900文字ほどで何とか書けた。頭の中でカランカラン音がするくらい頭を絞ったが、「読ませるあらすじ」「面白いあらすじ」にはなっていないように思う。改善の余地はあるものの、どう改善して良いやら。できればこっちはもう手を付けたくない気分。


 日本人は3が好きだ。3という数字に聖性を感じているのかも知れない。犬は3回回ってワンだし、ひな祭りは三人官女、三人寄れば文殊の知恵で、季節の変わり目は三寒四温である。見ざる言わざる聞かざるは三猿で、人の在り方は三者三様、そして三つ子の魂百までだ。

 こんな日本人であるから、世界に目を向けても3という数字を探そうとする。「世界三大」でググれば、Wikipediaのそのものズバリ「世界三大一覧」のページが引っかかる。ここには日本人以外は使わない「世界三大○○」がズラズラと並んでいる。三大宗教、三大美女、三大瀑布、三大法典、三大通貨、三大珍獣に三大料理などなど。とてもじゃないが、全部を覚えきれない。まあ覚える必要もないとは思うが。

 そんな世界三大の中でも、学校で教わったであろうものと言えば、まず世界三大河川ではないか。一般にはアマゾン川、ミシシッピ川、そしてナイル川である。その中でもナイル川は、世界三大文明の1つであるエジプト文明の誕生に大きく関わっている。エジプト文明の遺産といえば、言わずと知れた世界三大陵墓の1つ、クフ王のピラミッドを始めとするピラミッド群であろう。

 さて19日、エジプトはエチオピアとの緊張関係が高まっている事を受け、国連安保理の介入を要請した。と言っても、少なくとも現段階では軍事的緊張感が逼迫している訳ではない。そもそもエジプトとエチオピアの間にはスーダンが挟まっており、両国は隣国関係ではない。では何故エジプトとエチオピアの間に緊張が高まっているのかと言えば、ダムである。そう、あの水を溜めるダムだ。

 エジプト文明の母であるナイル川は、上流にさかのぼると、スーダン国内で2つに分かれる。いわゆる白ナイルと青ナイルである。この青ナイルがさらに国境を越え、エチオピアから流れているのだが、エチオピア政府はこの青ナイル上流に、『大エチオピア・ルネサンスダム』を建設している。完成すればアフリカ最大の水力発電所となる模様。しかし、この巨大ダムで青ナイルの水がせき止められると、エジプトを流れるナイル川の水量が大幅に減ってしまうのだ。

 エジプトはナイル川の水を飲料水、工業用水、水力発電と多岐に渡って利用している。なのでナイル川の水量が減るのは、死活問題と言える。よって、流量を確保するために、ダムへの貯水を長い時間をかけて行って欲しい、とエチオピアに要求しているのである。エジプト側としては、もっともな主張であろう。これにはスーダンも賛成している。

 だが、ダムへの貯水に時間をかけるという事は、このダムによる大規模発電を開始するのに時間がかかるという事でもある。当然、エチオピアは納得しない。この件についてはエチオピア、スーダン、エジプトの3カ国で協議してきたのだが、エチオピアは発電所の早期稼働を頑として譲らない。協議が決裂しても、予定通り貯水を開始すると主張している。

 と言うか、この協議は昨年10月に一度決裂しており、そのときはアメリカやロシアの仲介で協議を再開した経緯がある。エチオピアのアビー首相といえば、昨年度のノーベル平和賞受賞者なのだが、このダムの問題に関しては、「戦争」という言葉を使うほど強硬な態度を示している模様。

 確かに、国民に少しでも良い生活をさせようと思えば、電力は絶対に必要である。省エネだスローライフだという類いの言葉は、電力が国の隅々に行き渡っているから言える話であって、いわば贅沢な言葉だ。産業を興すにも、医療水準を引き上げるにも電力は要る。教育にだって文化振興にだって電気は使う。街の明るさは治安にも影響を与える。「エジプトが困るからエチオピアは我慢しろ」などと言われて、ハイそうですかと答える訳には行かんのだろう。

 しかしダムに一気に水を溜めれば、下流が水不足になるのはほぼ間違いない。エジプトは水に関してもう少し冗長性を確保した方が良いのではないかと思わなくもないが、1年2年でどうにかできる話でもなかろう。簡単に解決できる問題ではない。それでも何とか頑張って、着地点を見つけてもらいたいところ。「世界三大愚策」の1つに選ばれたりしないような結末であればと思う。


 5000年以上前の古代アイルランドの墓に埋葬された人物のDNAを解析したところ、近親婚の形跡が見つかったそうだ。この男性は支配階級に属していたのだが、両親が近親婚者であった模様。

 古代の支配者階級においては、世界各国に近親婚やそれに準ずる行為は見られた。CNNの記事では古代エジプトやインカ帝国などが挙げられているが、おそらく中国や日本でもあったのではないか。人間は「血のつながり」に束縛される傾向があるからな。専制的な地位を「神によって与えられた」ような者たちが、近親婚を行う事は理解できる。

 ちなみに現代のイギリスの調査によれば、1938年から1967年にイギリスで生まれたヨーロッパ系の人々のうち、約0.03%(3652人あたり1人)が第一度近親者(親子、兄妹姉弟)間もしくは第二度近親者(祖父母と孫、おじ・おばと姪・甥)間の『極端な近親交配』によって生まれた子供であると推定されるそうだ。ちゃんと調べれば、日本でもそれなりの件数はあるだろう。

 近親交配は遺伝的に疾病リスクが高まるそうだが、おそらく人間社会が続く限りゼロにはならんのではないか。嫌悪感がないと言えば嘘になるが、最終的には本人同士の意思の問題になるからな。何とも言えないところ。


 20日夜、安倍首相はABEMAの橋下徹氏のインターネット番組に出演し、憲法改正について、

「まだ(自民党総裁の任期は)1年3カ月ある。何とか任期中に国民投票までいきたい」(時事通信)

「民主主義は、全員のコンセンサスが取れればいいが、それは無理だ。そのときには、多数決で決めていくということだと思う」(NHK)

 と、述べた模様。また、衆議院の解散・総選挙については、

「政治家はみな、ある種の戦いの中で生きているところがあり、解散は常に意識している」(NHK)

「今は解散は全く頭の片隅にもないが、政策を前に進めるために必要とあらば、ちゅうちょなく国民の声を聞きたい」(時事通信)

 と発言したのだそうな。

 いままで何年総理大臣やってたんだっけ。これまでできなかった事が、あと1年3ヶ月でできると、どうして思うのだろう。現状で何かが進んで、何かが大きく変化しているのなら、あとは仕上げの段階だとでもいうのならば話は理解できるが、すべてはこれからであろう。無理じゃないかなあ。

 何度も書いている通り、虫けらは憲法改正派であるが、安倍首相にそれができるとは思っていない。安倍首相に望むのは、次の総理で憲法改正が可能なように、下地作りをしてもらいたいという事だ。あと1年ちょっとで可能なのは、それくらいではないかと思うところ。


 1億円が当たる宝くじを買わないかと誘われ、120万円払ったら、ハズレくじが2枚届いた、という事件が兵庫県であったらしい。逮捕された東京都在住の男は容疑を否認しているとの事だが、何かいろいろアレである。言うまでもなく、騙すヤツが全面的に悪いのだが、騙される方もちょっと欲の皮が突っ張りすぎではないのか。そもそも、絶対に当たる宝くじがあると思っている時点で、何ともはやである。


 本日はこんなところで。朝一番で買い物にも行ったし、今日は体が軽い。この反動が夜に来なければ良いのだけれど。

 昨日は1500文字ほど書けた。また今日も頑張るとしよう。

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