第195話 2020/4/26 ムチとか

 本日は10時起き。暖かいのはイロイロと助かるが、何ともやる気が出ない。体が重い。うがー。

 最近どうも息苦しい。世間の風潮の故かとも思ったが、喉からぜいぜい音がするのは気のせいではないようだ。先般の風邪がまだ残っているのか、それとも。うーむ。まあ世界中がこの状況である、心配し始めたらキリがない。どうせ外には出ないのだし、他人と触れ合う事もない。食い物はまだ数日分はある。とりあえずしばらくは様子見だな。面倒臭い事にならなければ良いのだけれど。


 最近のアニメはたいして見ていないが、少なくともそのわずかに見ている作品においては、ムチキャラが滅多に居ない。ムチムチキャラではない。ムチムチは時折見かけるが、ムチを使うキャラが見受けられない。

 昔のアニメでは、たとえば『妖怪人間ベム』のベラがムチキャラであった。普段は手首に巻いている紐をほどくとムチになる。「ベラのムチは痛いよ!」と言いながら振り回すのだ。

 あるいは『デビルマン』では主人公、不動明の不良性を際立たせるために、ズボンのベルトを引き抜いてムチのように使うシーンがときどき出て来た。子供の頃に真似をした記憶がある。

 あと『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』で白鳥のジュンがオーロラリボンを使っていたな。元ネタは新体操のリボンだが、時系列的に考えれば、ベラのムチを意識したのかも知れない。パワー系ではない女性でも使えるものとしてムチ様の武器が選ばれたのだろう。

 他には『機動戦士ガンダム』に出て来たモビルスーツ『グフ』が使っていたヒートロッドも、ムチと言えばムチである。

 特撮系ならアカレンジャーや快傑ズバット、アイアンキングでは主人公の相棒がムチを使っていた。事ほど左様に昔はムチという武器にロマンがあったのだが、元より戦場で使えるような代物ではないからな。時代の流れと共に段々消えて行ったのもむべなるかな。

 これらより新しい作品でも、時折ムチキャラは出て来るのだが、あまり扱いはよろしくない。主流の剣に対する傍流の武器として位置づけられているのだろう。まあ書く方として考えれば、確かにムチは主役の武器としては使いづらい。派手な演出はできるが、余裕綽々で相手を見下すようなキャラでないと、使わせても映えない。距離を取って戦う武器だからな、命がけで懐に飛び込んで行く主人公に倒されるのはやむを得ないのではないか。

 そんな脇役バンザイなムチなのだが、これが主役を張る舞台もある。たとえばスポーツウィップ(競技ムチ)の世界。アメリカやオーストラリア、ニュージーランドなど牧畜の盛んな国、要はカウボーイの居る国では知られたスポーツだという。

 競技の内容をザックリ分けると2種類。1つはクラッキング、つまり音を出す競技だ。ムチを振るったときに鳴るパーン! という音は、地面を叩いて出るものではない。あれはムチの先端が音速を超えることによって生じる衝撃波が鳴らす音である。この音を規定時間内に何回鳴らせるかを競う。

 そしてもう1つがシューティング、これは標的(たいていは紙コップらしい)を規定時間内に何個叩き落とせるかという競技。ムチのコントロール能力が要求される。

 こういったスポーツ競技で主役を張るのは見ていて楽しいものだが、その正反対と言っていい場所で主役を張るムチもある。それが現代でもイスラム教国に残る、ムチ打ち刑だ。インドネシアやブルネイ、サウジアラビアなどで見られる。

 ムチ打ち刑は地味だが痛い。辱めるために形だけムチで打つ、なんて刑罰ではなく、本当にムチでぶっ叩かれるのだ。サウジアラビアでは多いときは数百回叩かれたと言うから、死人が出ても不思議ではない。

 しかしこのほどサウジアラビアの最高裁判所は、ムチ打ち刑の撤廃を発表した。サルマン国王とムハンマド皇太子の成果であると賞賛したそうだ。ムハンマド皇太子はサウジアラビア近代化のために様々な解放改革政策を実施しているが、これもその一環であろう。

 良い事ではないか。残虐な刑罰が減る事は評価されるべきだろう。ただし、これまでならムチ打ち刑に相当した被告が、今後はいきなり死刑にされる可能性はある。もしかしたらそれが本当の狙いかも知れない。ムハンマド皇太子はそういう事を考える人物だと個人的には思っている。


 ヨーロッパに残る捕鯨国と言えばアイスランド。捕鯨を営む企業が2社あるのだが、2社とも今年の漁を中止するらしい。アイスランドで獲れたクジラは、その大半が日本に輸出される。ならば日本でクジラ肉が不足するのではないか、と思う向きもあるかも知れないが、さにあらず。

 日本は昨年から商業捕鯨を再開したので、アイスランド産のクジラ肉は需要が低迷していたのだ。つまり肉がダブついていたのだな。そこに漁業禁止区域の拡大やら、新型コロナウイルスの感染拡大やらが重なって、クジラを獲っても儲けにならない状態になってしまった。そこで今年の漁を中止し、さらに2社のうち、ミンククジラを専門に漁をしていた会社は、捕鯨からの撤退を表明したそうだ。

 日本でクジラ肉の需要が高まらない限り、もう1社も早晩捕鯨から撤退するのは避けられまい。こうして捕鯨の歴史は途絶えて行く。虫けら的には別に構わないが、アイスランドの人たちは、間違っても「日本のせいで捕鯨が終わった」などとは言わないようにしていただきたい。

 また、新型コロナの収束した後の世界では、食糧自給率が重要な意味を持つようになるだろう。もしかしたら日本の捕鯨は、そこに生き残るチャンスを見出すかも知れない。値段さえ下げる事ができればだが。


 新型コロナ対策を担当する西村経済再生担当大臣が、25日より自宅待機となった。内閣官房で新型コロナ対策に従事する男性職員の感染が24日に判明した事を受けての予防的判断であるが、状況判断としては適切ではないか。これを叩く声があるというのが良くわからない。

 先頭に立って感染予防策を指示すべき担当者が感染するなど情けない的な理屈であろうが、感染力の強い伝染病はどれだけ注意をしていても、かかるときにはかかる。それは仕方のない話であり、前提条件である。周辺に感染者が出たときの対応をまったく考えていなかったのなら批判されるべきとは思うものの、今回は速やかに行動に移しているのだ、何を批判しているのかサッパリ理解できない。

 もちろん西村氏を有能と思うかどうかはまた別の話ではあるが、とりあえずこの件に関しては批判される筋合いはまったくないと思うところ。


 アメリカのマイク・ペンス副大統領は、新型コロナ対策の担当者でもあるのだが、24日にラジオ番組で、「正直に言って昨今の傾向を見ると、メモリアルデーの週末までに新型コロナは終息すると考えている」(ブルームバーグ)と述べたそうだ。

 メモリアルデーとは5月25日の戦没者追悼記念日の事。つまりあと1ヶ月でアメリカの新型コロナ騒動は鎮静化すると考えているらしい。まあ感染者数や死亡者数などを見る限り、アメリカでは拡大のピークを過ぎたという説があるようなので、このような楽観的な発言になったのだろう。しかし、手綱を緩めるのは早くないか。

 アメリカでは封鎖措置に対する抗議デモが各地で起こり、混乱が生じている。そういったデモに参加する層の国民に対するリップサービス的な意味があったのかも知れないが、ちょっと迂闊だったように思う。

 とにかく少しでも早くアメリカの新型コロナが収束してくれないと、日本の経済が大変な事になるのだ。何とか頑張ってくれないかと願う次第。


 本日はこんなところで。とりあえず現状、熱はない。咳もない。喉が少しぜいぜい鳴って、違和感があるくらいだ。何とも言えんなあ。まあいまはこの程度の状態で病院に行く訳にも行かんしな。飯食って寝ていよう。

 昨日は1500文字ほど書けた。たぶん今日は更新できるだろう。何とか頑張りたいところ。

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