第186話 2020/4/17 電子マネーとか

 本日は4時半起き。眠りが浅い。パブロンゴールド飲んで寝たせいだろうか。単なる軽い鼻風邪と思っていたら、結構ガッツリだったので、昨日は風邪薬を飲んでおとなしく寝ていた。とりあえずくしゃみと鼻水はほぼ治まったのだが、体調としてはまだイマイチである。とにかく眠い。あー、明日から雨か。今日中に買い物に行っておかんとな、とは思うが、外に出るのもアレだしネットスーパーで済ますとしよう。


 平家物語にある通り、諸行は無常であり、盛者は必衰である。流行り廃りは世の常で、生々流転、すべては変化し続けて行く。しかしそれがわかっていても、人間の頭というヤツはその変化について行けない。若い頃はついて行けるのだが、歳を取ると脳みそが硬くなるのか、自分の狭い了見にこだわりしがみついてしまう。それがモロに表れるのが言葉ではないか。

 言葉を使う者の端くれの末端の隅っこに居る虫けらとしては、古い言葉を頑固に使い続けたり、逆に新しい言葉に無闇に飛びつく中高年を見ているとイライラしてしまう。まあ、そんな事でイライラしてしまうところにこそ、虫けらの了見の狭さが表れているのだろうが。

 さて、日本政府が国民全員に一律10万円を給付するのではないかという話が持ち上がっている。いまの段階で公式に決定している事は何もないのだが、各界より様々な意見がすでに飛び交っている現状である。

 そんな中、経済同友会の桜田謙悟代表幹事が16日に報道陣の取材に応じ、「ほぼ条件をつけないで給付することは危機管理にスピードが必要なことを考えれば、いいことだ」(産経新聞)と述べた。ここまでなら特にどうという事もない。だが彼の言葉はここで終わらなかった。給付金は消費に活用されることが重要だとして、「電子マネーでの給付が望ましい」と付け加えたのだ。

 うむ、だったらiDで使うので銀行口座に振り込んでもらいたい。それで何か問題があるだろうか。いや、て言うかアレだ。有り体に言ってかなり頭悪くないか、これ。スピードが必要と言いながら、何でわざわざ一手間増やそうとするのかね。まさか電子マネーって単語を最近覚えたのか。そんなに「わかってる」風に見て欲しかったのか。

 現実問題として、この10万円を市町村を通じて給付するのなら、まず全世帯に申告用紙を配り、そこに家族全員の氏名と金融機関の口座番号を書いて返送させて、その後で振り込むというのが基本パターンになるのではないのか。

 もし受け取る者が直接役所の窓口まで行くなんて事になったら、3密どころの騒ぎではなくなる。まして電子マネーで給付なんて事になったら、普段電子マネーを使っていない人にはどうやって給付するのか。Amazonギフト券でも贈るのか。そもそも電子マネーに対応してない店では買い物ができないぞ。まさか10万円全額コンビニで使えとでも言うつもりではあるまい。

 電子マネーでは家賃は払えないし光熱費も払えない。生活費に使えない金を配って何の意味があるというのだろう。貯金に回る? いま10万円もらって全部貯金できるほど生活に余裕がある日本人がどれほど居ると思っている。いったいどんだけ世間知らずなんだ。

 幼稚園児でもあるまいに、何でもいいから思いついた事を言えば良いというものではない。曲がりなりにも責任のある立場なのだろう、もう少し考えてから言葉を口にした方が良くないか。無責任な事をどうしても言いたいのだというのなら、どこぞの小説投稿サイトに日記でも書けば良い。あえて廃れた言葉を用いるなら「チラシの裏にでも書いてろ」だ。

 経済同友会の代表幹事なんて肩書きを持っているから、ついつい口を挟みたくなるのかも知れないが、もう自分が世の中の変化に追いつけない世代だという事を理解してはどうか。驕れる者も久しからず、ただ春の夜の夢の如しである。いいかげん老いては子に従うものだと思う次第。

 なおもし虫けらに10万円給付されても、車検代とか国民健康保険料とかであっという間になくなる事はすでに決定済みである。手元に残る金などない。そういうものだ。


 昨日16日、緊急事態宣言の対象自治体がすべての都道府県に拡大された。5月6日まで継続されるという。中でも最初に指定された東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、福岡県の7つの自治体に、新たに北海道、茨城県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府の6道府県を加えた13都道府県が「特定警戒都道府県」と位置づけられた。

 これ自体は必要な事だと思うが、順番が逆だったかも知れない。最初に全国に出して、そこから感染が収束した自治体を外して行った方がわかりやすかったかも。自分の住んでる自治体では営業自粛しているから隣県に移動しよう、といった行動を取る者が出て来る事は、最初からわかっていたはずだしな。

 まあ、政府にもイロイロ都合があるのかも知れん。そんな都合が優先される状態のどこが緊急事態なのか、という声もあろうが、とりあえず現状は仕方なかろう。何とか政府には頑張っていただきたい。


 今回の新型コロナウイルスがどこで発生したのかは不明だが、感染爆発を起こし世界中にバラ撒いたのが中国である事は間違いない。それに対して欧米では中国と距離を置く論調が高まっているようだ。

 イギリスでボリス・ジョンソン首相の代行として政権を運営するラーブ外相は、16日のG7テレビ電話会談後の記者会見で中国との関係について、

「新型コロナが終息しても、平常通りには戻ることはできない」

「中国は厳しい質問に答えなければならない」(産経新聞)

 と述べた。

 またフランスのマクロン大統領も、イギリスの新聞フィナンシャル・タイムズのインタビューの中で、中国が新型ウイルスの流行にうまく対処していると「ばか正直」に信じてはいけないと述べ、

「われわれが知らないことが起きているのは明らかだ」(AFP)

 と付け加えた。

 そして中国非難の先頭に立つアメリカは、新型コロナウイルスが市場ではなく武漢の研究所から発生した可能性がないか調査していると、メディアにリークしている。いささか陰謀論めいた印象は拭えないが、もはやそんな事はどうでもいいのだろう。とりあえずアメリカとイギリスとフランスは、中国を敵国認定する流れである。さて、日本はどうするのだろうな。決断は早い方が良いように思う。

 まあ日本は隣国であるから、欧米のような思い切った方向転換はなかなか難しいところではあろうかと思うのだが、先延ばしにしてメリットがあるとも考えにくい。今回の新型コロナ騒動ではマスクをやり取りしたりして、国民レベルの交流はあるとは言え、中国共産党が姿勢を変えた訳ではない。ならば日本政府が遠慮する必要はなかろう。

 中国が膨張しないのであれば、いま以上の大国化も問題は小さいのだが、そうではないからな。安倍首相にその決断ができるかどうかは不明だが、いずれ決めねばならん事だ。とりあえず新型コロナ騒動が終わってから、などと甘い事は考えない方が良いのではないかと思うところ。


 本日はこんなところで。パブロンのおかげで眠い眠い。頭が上手く回らない。とにかく今日一日はおとなしく寝ていよう。昨日はまったく書けなかったが仕方ない。おそらく今日も書けないだろう。頭を使うのは明日からだ。

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