第178話 2020/4/9 小ネタ集

 本日は8時起き。良い天気である。気分はイマイチ優れないが。何か気に入らない事があった訳でもない。ただ、やはり世間の空気がストレッサーになっているのだろう、どうにも気が晴れない。まあ、いまは我慢するしかないのだけれど。

 時間に余裕があったのでイロイロ話題を探してみたのだが、どれもピンと来なかった。そんな訳で小ネタ集。始まり始まり。


 世界に拡散する新型コロナウイルスは、ウクライナでも当然大問題となっており、関係各所は対応に追われている。東部にあるドニプロ市では最悪の事態に備え、ある行動を実行した。これが市民から大層不評であるそうな。何をしたのかといえば、墓穴を掘ったのだ。その数615。他に2000枚の遺体袋も準備したという。ちなみにドニプロ市では現在までに感染者は13人確認されているが、死者はまだ1人も出ていない。

 手回しが良いと言うべきなのだろうか。確かに外国を見回せば、火葬の国では死者が増えすぎて火葬場が対応しきれなくなっていたりする。ウクライナは土葬の国なのだろう、早めに墓穴を用意しておかねば悲惨な事になる、という判断は間違っているとは思えない。市民に対して非常事態である事をより印象づける効果もあるだろうし、悪い対処ではないのではないか。でもちょっと縁起は悪いわな。


 新型コロナウイルスの感染が拡大している地域で共通の話題と言えば『医療崩壊』であろうか。アメリカのデトロイトでも救急病棟の看護師が不足し、あまりのハードワークに夜勤の看護師が休憩室に立てこもる事態になった。看護師らは応援要員を要求したが、病院側はこれを拒否、職務を継続するか退去するかを迫ったという。この結果何人かの看護師は退去し、日勤の看護師に24時間シフトが言い渡された模様。

 まあ病院側の事情も想像できない訳ではない。増員って簡単に言っても、これだけ伝染病が蔓延した状態で、アメリカ中の病院がてんてこ舞いしている中で、いったいどこから看護師を連れて来るのだ、という話であろう。しかし退去を求めたのはマズかったのではないか。これでは近い将来、流行のピークを待たずして現場は崩壊するに違いない。

 どちらの立場も理解できるし同情もできる。ただただ腹立たしきは伝染病の理不尽さである。


 いま香港がロックダウンしている関係で動物園も休園しているのだが、そこで飼育されているペアのパンダが交尾を始めたらしい。2010年から自然交配を試みて初めての事だという。どうやら人間の姿が消えて静かになった事が良い影響を与えている模様。ケガの功名というヤツだろうか。


「藁をもすがる」という言葉をたまに耳目にする事があるが、言うまでもなくこれは「藁にもすがる」の誤用である。「溺れる者は藁をもつかむ」と混同されている。似たような使い方をされるが、別の言葉だ。

 さて、普通は乳児の接種するBCGが新型コロナに対して有効なのではないか、という説は結構前から流れてはいるものの、現時点では噂レベルでしかない。しかし病院などで実際にBCG接種を希望する大人が出始めているらしい。これに対し日本ワクチン学会が先週声明を出した。

「BCGが新型コロナウイルスに有効かどうかは、いまだに科学的に確かめられておらず、そうした効果を期待して接種することも推奨されない」

「乳児へのワクチンの安定供給が影響を受ける事態は避けなければならない」(以上NHK)

 とのこと。要は根拠不明な噂に踊らされて赤ん坊からBCGを奪うな、という事なのだろう。まあ、不安だらけの現状である。藁にもすがりたい気持ちはよくわかる。わかるが少し冷静になった方が良い。ワクチンにだって副反応はある。思いもよらない結果を引き起こす可能性があるのだ。「新型コロナにかからないなら死んでもいい」みたいな考えは本末転倒である。とりあえずネットから離れて一度落ち着いてみてはどうだと思う次第。


 先般アメリカのCDC(疾病対策予防センター)が、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、マスクの着用などで鼻や口を覆うよう国民に呼びかけたが、これに対し非白人からは抵抗を示す声が上がっているという。非白人が顔を隠すと犯罪をイメージされるというのだ。

 まあ確かに、パーカーのフードを被ってマスクをした黒人が歩いてきたら、白人警官に撃ち殺される気がしないでもない。盛大に死亡フラグをおっ立てて歩いているようなものである。アメリカでは文字通りの死活問題となるだろう。

 とは言え、みすみす新型コロナで死ぬのもどうなのだ。本当にどちらかを選ぶ以外の選択肢はないのだろうか。結局は外を出歩くなというところに落ち着いてしまうようにも思うのだが。


 最後に新型コロナと関係ない話題を1つ。今年2月にアフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンがアメリカと和平合意に達した。この合意の中にはタリバンとアフガニスタン政府の間で捕虜交換が行われる旨も書かれていたのだが、合意当初からアフガニスタン政府はこれについて後ろ向きの発言を繰り返していた。

 しかしおそらくアメリカからの圧力もあったのだろう、当初3月10日に予定されていたのが4月1日にまでずれ込んだものの、とりあえず政府とタリバンとの間で捕虜交換の協議が行われた。しかし7日、タリバンは「得るものがなかった」(BBC)と協議の打ち切りを発表した。

 アフガニスタンは昨年9月の大統領選挙において、公式にはガニ氏が辛勝し、大統領として再選された事になっているが、次点のアブドラ氏が納得せず、いまだゴタゴタが続いている。もしかしたらこの状態がタリバンとの交渉に影響を与えた可能性もあるだろうか。政府としてはタリバンに対し弱気に出られない、といった思惑があるのかも知れない。

 とは言え、もうアメリカは知ったこっちゃないだろう。ドンドン軍を撤退させて行くに違いない。ガニ政権がこの先苦しくなるのは目に見えている。果たしてどうするのか。よその国の事ながら、何だか胃が痛くなりそうな展開である。


 本日はこんなところで。

 このところ新作アニメとか、BSの刑事コロンボとか名探偵ポワロとかを積極的に見ているのだが、やっぱり受け手に回ると楽しいな。だが同時に不安にもなる。自分は間違っているんじゃないかという気になってくる。その不安がやる気につながってくれると嬉しいのだが、なかなかそう上手くは行かない。何とかもう少し頑張りたいのだが。はてさて。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る