第136話 2020/2/27 猥褻とか

 本日は10時起き。バーニーズ・マウンテン・ドッグを飼う夢を見た。意味が不明である。何故そんなデカい犬が夢に出て来るのだ。もしかしてデカい犬を飼いたい願望が潜在意識の中にあるとでもいうのか。でもだからといって、何故バーニーズ・マウンテン・ドッグなのだ。他にもデカい犬ならイロイロあるだろうに、さっぱり意味がわからない。まあ夢などというものは、基本的に意味がわからないものではあるのだが、何とも朝から困惑する次第。まあ朝からって言っても10時だけどな。


「猥褻」と書くよりも「わいせつ」とひらがなで書いた方がより猥褻感が増すような気がするのは何故だろう。何かこう、生々しさが引き立つような気がするのだな。

 1957年(昭和32年)の、小説「チャタレイ夫人の恋人」出版を巡るいわゆる「チャタレー裁判」の最高裁判決によれば、猥褻とは「いたずらに性欲を興奮又は刺激せしめ、且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義に反するもの」であるそうだ。うむ、わかるようで全然わからない。

 実際のところ、何で興奮するかは人によって違うし、普通人って誰だよ、って話にもなる。いったいどこまでが善良な性的道義なのか。非情に曖昧で漠然としており、結局のところ「オレが猥褻だって言ったら猥褻なんだよ」と言っているようにしか思えない。言い換えれば、何かを指して「これは猥褻だ!」と主張する人は、それに対して性的に興奮しているのだな、と考えても間違いではないのだろう。

 アメリカのユタ州で、複数のわいせつ罪で訴追されていた女性が司法取引に応じて罪を認めた。認めなければ裁判で有罪となり、性犯罪者として登録されていたところだったという。彼女は何をしたのか。2017年の末と2018年の始めに上半身裸になったのだ。自宅のガレージの中で。

 別にそのガレージを開けっぱなしにして、外部から見えるようにしていた訳ではない。外から見えない閉鎖されたガレージの中で、作業中に上半身裸になったとき、夫の連れ子である9歳、10歳、13歳の3人の子供がガレージに入ってきたのだそうな。それを子供たちの実母が聞き、警察に通報したのだという。こう言っては何だが、実母の側に意地悪な感情があったのではないか。だが結果的に女性は訴追されてしまった。検察は「女性の胸は現代社会におけるわいせつの部類に含まれる」(AFP)と言ったらしい。

 検察の言い分もわからないではないが、たとえば家の中で赤ちゃんに授乳したら、それは猥褻となるのか。そんな事を言いだしたら、それこそ何もできない。さすが親子で一緒に風呂に入ったら性的虐待だと言われる国である。何とも闇の深い事だ。

 女性の弁護士は「トップレスでいるのを子どもに見られないよう女性は気を付けないといけないのか、ばかげてる」(AFP)と述べ、また米国自由人権協会の代理人はニューヨーク・タイムズに対し、「たとえ誰かにこの件を話してみたところで、誰もシャツを脱いで自宅の中を歩き回って訴追されるなんて考えもしないだろう」と話したそうだが、もしかしたらアメリカという国はおっぱい大好きおっぱい星人が支配しているのかも知れない。自由や平等よりもおっぱいが猥褻である事が重要なのではないかと思う次第。


 これも猥褻と関係あるようなないような話。大阪市の繁華街といえば『キタ』と『ミナミ』が有名であるが、キタは元々『北新地』と呼ばれていた。新地という言葉でピンと来る人も居られるだろう、かつては風俗店が建ち並ぶ地域であった。いまでも少しだけ名残があるが。

 大阪で有名な新地と言えば他には飛田新地、そして信太山新地などがある。26日、大阪府警生活安全特別捜査隊と北堺署は売春防止法違反(場所提供)の容疑で、男女4人を逮捕したと発表した。信太山新地にある「旅館」で売春をさせた疑いがあるとのことだが、別にホテトルのようなシステムがある訳ではない。この旅館はいわゆる『ちょんの間』だろう。一応旅館の形態を取っているだけで、「そういう行為」をするためだけの店である。

 もちろん警察だってそれは承知の上だ。普段は承知の上で見逃し、そしてときどきアリバイ作りのために検挙する。逮捕されたからといってこの4人の男女が信太山で仕事ができなくなる訳ではないし、売春行為に従事していた女の子が解放される訳でもない。これまで通り何も変わらず、今後もそのまま信太山新地は継続されて行くのである。とは言えデリヘルなどに押されて、こういう店の経営はどんどん立ち行かなくなっているそうだが。


 アフガニスタンでは昨年9月に大統領選挙が行われたのだが、その結果が発表されたのは今月18日だった。えらい時間がかかったな、とも思いはするものの、まだ平和で安定した国ではないし、その辺は仕方ないのだろう。問題は結果である。

 公式には現職のガニ氏が大統領に再選した、という事になっている。しかし次点であったアブドラ行政長官がこの結果を受け入れていないために、アフガニスタン国内には緊張が高まっている。アブドラ氏は独自に政権を樹立し、州政府の長官などを任命しているのだそうな。

 ざっくり簡単に言えば、アフガニスタンは部族社会であるから、このアブドラ氏も行政長官など任されていた以上、かなり大きな部族勢力のリーダーであるはずだ。アフガニスタンの部族は単に人数が居るだけではなく、相応の軍事力も保有している。もしここで対応を誤れば、内戦勃発の可能性もなくはない。

 そういう背景もあって、アメリカはガニ大統領に対し、27日に予定されていた就任式を延期するよう要請していたのだが、これをガニ大統領が受け入れた事を25日にアメリカ国務省が発表した。

 アメリカは29日に反政府武装勢力タリバンとの間で和平合意締結を予定している。余程の事が起きない限りは合意に至るはずだが、そこと関係ないところでアフガニスタン国内が混乱すれば、何らかの影響が出る可能性もある。アフガニスタンに派遣している兵力を削減したいアメリカとしては、それだけは何としても避けたいのだろう。

 日本に暮らしていると平和なんて当たり前のように感じるが、一度壊れてしまった平和を取り戻すのには莫大な時間とその他のコストがかかる。できれば壊れないでいてほしいものだけれど。


 本日はこんなところで。ああ、調子悪い調子悪い。昨日は500文字ほどしか書けなかった。どうしたものかね。まあ文字数は時間に比例する物じゃないから、できないときにはどうしたってできないのだが。まったくやれやれである。

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