第120話 2020/2/11 野村監督とか
本日は8時半起き。世間的には決して早くはないが、ここ最近の自分の起床時間の中ではマトモな方である。気分も良い。昨日は寝付きが悪くて午前2時過ぎまで目が覚めていたのだがな。実際には6時間眠れば十分という事なのだろうか。
で、朝いつものようにテレビをつけると、映っているのはBS1、今日はプラネットアースⅡが流れていた。それを見ながら朝食を摂っている最中、ニュース速報が流れた。最近のNHKはちょっとした事でもすぐ速報を流すからな、緊張感もなくボーッと画面を流れていると、野村克也氏の訃報だった。
いまさら説明するまでもなく、野村克也氏は日本の元プロ野球選手であり、監督である。選手としての功績はまとめサイトなどを見て頂くと沢山記事があるのでよくわかるが、南海ホークスのテスト生として入団したにもかかわらず、その生涯成績は超一流、大スター選手であった。アニメ『侍ジャイアンツ』に野村克也選手が実名で登場したのを覚えている。
また、いまの野球では当たり前になっている『クイックモーション』、つまりランナーが塁上に居る場合に盗塁阻止率を上げるための投手の投げ方を生み出した事でも知られている。
監督としては緻密なデータに基づく『ID野球』という言葉を生み出した。現代のデータ野球の基礎を築いた1人と言って良い。
だが何と言っても野村氏の魅力は、その豊富な経験と確かな語彙力に基づく、いわゆる「ボヤキ」であった。たまに小説家の語彙力が話題になったりするが、一つの会話文をひねり出すのにに七転八倒する小説家の語彙力など、そうたいしたものではない。本当に語彙力がある人物というのは、普通の会話の中でスラスラ的確な言葉が出て来る野村氏のような者を言うのだろう。
食事が終わってからPCを立ち上げ、いつものようにネットで日記のネタを探したのだが、つい野村氏の記事ばかりを読んでしまった。人生の価値は死んだときにわかると言う。この訃報記事の数と、それに関連した記事やまとめの数を見るだけでも、いかに尊敬され、いかに愛された人物なのかがよくわかる。数字の上だけの偉大な選手ではない。日本のプロ野球を語る上で、なくてはならない人物なのだ。その人が逝ってしまった。
悲しみはない。まあ親族でもないのだから当然なのかも知れないが、悲しみよりも寂しさが大きい。またひょっこりテレビに顔を出して、いつものボヤキを聞かせてくれるのではないか、まだそんな気がしている。とにかくいまは実感が湧かない。いずれ痛みと共に喪失感を味わう事になるのだろうか。
竜宮城の乙姫は何故浦島太郎に玉手箱を渡したのか、という問いがあるが、こんなもの「展開の都合による」が正解だろう。物語の突飛な展開は面白い。だが無闇に突飛にしてしまうと、その物語は嘘ですらなくなってしまう。作品世界に最低限度のリアリズムを維持させたままで読者の意表を突いた展開にするためには、ドラゴンボールのようなマジックアイテムが必要なのだ。
さて先月の事、アメリカのノースカロライナ州カムデン郡の民家の玄関先に、1つの箱が置かれていた。中からはキーキーと生き物の声が聞こえる。そこで男性は保安官事務所に「誰かが子犬を捨てていった」と通報した。
保安官事務所の職員が駆けつけ、箱を開いて見ると、中には生まれたての生き物が2匹。ただし犬ではない。トレーナーでくるまれた、野性のクロクマの赤ん坊であった。この突飛な展開には職員も住民もさぞ驚いた事だろう。保安官はCNNの取材に対してこう述べている。
「郡内でクロクマが見つかるのは珍しいことではない」
「ただ子グマが段ボールに入れられ、トレーナーにくるまれた状態で家の敷地内に置かれているのは、かなり奇妙な話だ」
「クマは自分の子どもを守ろうとする気持ちが非常に強い。もし母グマが子グマのにおいをたどって男性の家に現れ、そこに男性が帰ってきていたら、違う結末が待っていたかもしれない」
この件を善意に解釈すれば、何らかの理由で親が居なくなったクマの赤ん坊を助けた人物が、何らかの理由でどこにも届け出られずに、一縷の望みをかけて民家の玄関先に箱を置いたとも考えられる。ただ保安官の最後の言葉通り、母グマをおびき寄せる目的でこの家に箱を置いたという悪意に基づく解釈も可能だ。だとしたら、箱を置いたのはこの家の住人に恨みを持つ者かも知れない。何とも物騒な玉手箱である。
2匹の子グマは州の野生生物資源委員会が引き取り、成長した後は野性に返すそうだ。子グマの未来に幸多からん事を祈る。
アメリカの民主党大統領選挙候補選びは、サンダース氏とブティジェッジ氏の一騎打ちの様相を呈している。サンダース氏は社会主義者であり、もし彼がアメリカ合衆国大統領になった場合、トランプ氏が大統領となったとき以上の大きな影響を世界は受けるだろう。ブティジェッジ氏は中道寄りで同性愛者。宗教関係で揉める可能性はあるが、政治的にはリベラル穏健派であり、そんなに無茶はしないかも知れない。
日本にとっての危険度で言えば、いまのところサンダース氏>トランプ氏>ブティジェッジ氏の順番ではないかと個人的には思っている。ただしサンダース氏であれブティジェッジ氏であれ、いざ大統領をやらせてみたらトランプ氏よりも著しく無能だった、という結果になる危険性はある。こればっかりは事前に予測はできない。
アメリカ人がかつてのオバマ氏的な新しさを求めるのであれば、ブティジェッジ氏を選ぶべきだろう。だがもし全世界を巻き込んだ大パラダイムシフトを起こそうと画策するのなら、サンダース氏が選ばれるかも知れない。とは言え、現段階で一番有利なのは、おそらく現職のトランプ氏である。キャラクターも一番強烈であるし、この2人に大統領選挙で負けるとはまず思えない。
何度も書いている通り、虫けらはトランプ氏が嫌いであるが、サンダース氏が大統領になることを思えば、まだマシと思える。さて、この先どう展開するのやら。
昨日は500文字ほどしか書けていない。まったく駄目だった。全然頭が回らない。今日は回ってくれるだろうか。何とか頑張ろう。
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