第117話 2020/2/8 風が吹けば桶屋が儲かるとか

 本日は9時起き。少し寒さもマシなのかと思ったが、あんまりマシではなかった。昨日より3℃くらいは気温が高いのだが、それでも最高気温が10℃を超えない。明後日は雪の予報が出ているし、まだ冬は終わる気がないらしい。迷惑な。


   風が吹く

    ↓

   埃が舞い上がる

    ↓

   人々の目に埃が入る

    ↓

   失明し、盲目になる人が増える

    ↓

   盲人が三味線で生計を立てようとする

    ↓

   三味線が売れる

    ↓

   三味線に使う猫の皮の需要が増し、猫の数が減る

    ↓

   天敵が居なくなり、ネズミの数が増える

    ↓

   ネズミが桶を囓る

    ↓

   桶が売れる

    ↓

   桶屋が儲かる

 これがいわゆる、「風が吹けば桶屋が儲かる」の構造である。動物愛護精神にもとることわざであるな。もちろんこれは理屈であって、実際にそうなるとは限らない。ならない可能性の方が高いだろう。とは言え、ちょっとしたバタフライエフェクトと言える。一つの可能性として、頭の隅に置いておいた方が良いのかも知れない。自分の行動が予想外の結果を生み出す危険性については。

 アメリカのマサチューセッツ州において、5日の昼、27歳の男性が犬に襲われた。どうも自分で飼っていたピットブルに襲われたようなのだが、この騒ぎを聞きつけた近隣の住民が、男性を助けようと犬に向かって矢を放った。

 この矢を飛ばしたのがアーチェリーならまた話が別の方向に変わるところだが、普通に考えればボウガンの類いだったのではないか。矢は犬に命中した。ところが貫通したのか刺さらなかったのか、とにかく矢はそのまま飛び続け、ドアに当たって貫通し、ドアの向こうにいた男性に刺さり、結果男性は死亡したのだそうだ。

 ボウガンの威力恐るべしといったところだが、矢を撃った近隣住民も、さすがにこの結果は予想していなかったろう。男性を助けたくても犬の反撃が怖いので、離れた場所から矢を放っただけなのに、まさかこんな事になるとは。

 男性を襲った犬は駆けつけた警察官に銃殺された模様。もちろんそれはそれで可哀想だし、死んだ男性も可哀想なのだが、やはり一番可哀想なのは、善意で矢を放ったばかりに人殺しになってしまった近隣住民だろう。「犬が吠えれば人殺しになる」なんてことわざはないからな。そんな展開は頭の隅にもなかったに違いない。

 まったく世の中、何が起こるかわからない。どれだけ注意していても、想定外の方向から災難はやって来るのだ。何ともかんとも。


 中国の通信機器メーカーHUAWEIの製品やサービスをアメリカが締め出してからかなり経つ。米中貿易摩擦の火種の1つとしても扱われるが、アメリカは安全保障の観点からもHUAWEIを受け入れるつもりはないようだ。

 6日、アメリカのウィリアム・バー司法長官は、第5世代(5G)移動通信網の市場で支配的立場にあるHUAWEIに対抗するため、そのライバル企業であるノキアやエリクソンの経営権をアメリカかその同盟諸国が取得すべきだ、とワシントンの戦略国際問題研究所で中国の経済的脅威について演説した際に主張したそうだ。

 これ、ノキアとエリクソンの株価が乱高下したのだろうな。投資家にとっては迷惑な発言だったかも知れない。いや、それ以前にこのバー司法長官の発想は中共的である。アメリカ人のメンタリティ的に大丈夫なのだろうか。

 と思っていたら、やはりあまり大丈夫ではなかったようで、翌7日にペンス副大統領や国家経済会議(NEC)のカドロー委員長が即座に否定した。大統領選挙も近いというのに、こういう発言で足を引っ張られるのはトランプ大統領としても不本意なのではないか。

 理屈というか、戦略としてバー司法長官の考えるやり方が間違っている訳ではないし、それくらい危機感を持った方がいいという趣旨の発言なのだろう。だが公の場で口にするのはマズい。裏でコソッと大統領の耳に入れるくらいで丁度良い内容である。もう少し空気を読むべきだったと思う次第。


 今月4日の申請分から、日本のパスポートのデザインが変わったらしい。と言っても見た目は以前のままである。中身の査証ページに浮世絵があしらわれているのだそうだ。10年用のパスポートは表紙を除いて54ページに富嶽三十六景の中から24作品が使われ、5年用のパスポートの場合は32ページに16作品が描かれているとのこと。複雑なデザインは偽造防止と日本文化の紹介の2つの役割を担っている。

 虫けらは海外旅行に行った事もなければ、行く予定も行きたいという思いもまったくないのだが、一度パスポートを作った事がある。あった方が便利なんじゃないだろうかと考え、10年用のパスポートを作ったのだが、まったく使わないまま10年以上が過ぎ、いまどこにあるのか不明である。まあ、もう二度と作る事もあるまい。


 今日も短いな。頭が疲れているのでこんなところか。

 昨日は何文字書けたのだろう。『魔獣奉賛士』は500文字くらいかな。ミステリーを推敲しながら話を膨らませているので、こっちに時間が食われて全然書けない。何とか上手く頭を切り替えられれば良いのだが。

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