第91話 2020/1/13 小ネタ集

 本日は8時起きなので、少し気分に余裕がある。なのに朝からエホバの証人がやって来てインターホンを鳴らしてくれたために、イライラMAXである。「聖書に神様の名前が書いてある事をご存じですか?」ヤハウェくらい知っとるわ! と言いたかったが、面倒臭くなるのでやめた。ああもう、腹の立つ。

 そんな訳で(どんな訳だろう)本日は小ネタ集。


 イライラしているのは虫けらだけではない。いま中国もイライラしている。11日に台湾の総統選挙で蔡英文氏が再選されたことについて、アメリカのポンペオ国務長官は11日、

「(中国からの)容赦ない圧力にさらされる中、中台関係の安定維持に取り組んできたことを称賛する」

「台湾が蔡氏の下、自由、繁栄、国民のためのより良き道を希求する国々の輝かしい手本となり続けることを期待する」(以上産経新聞)

 と声明を発表、また日本の茂木外務大臣も11日、以下のような談話を発表した。

1 1月11日,台湾の総統選挙において蔡英文(さい・えいぶん)氏が再選されました。民主的な選挙の円滑な実施と同氏の再選に祝意を表します。

2 台湾は我が国にとって,基本的な価値観を共有し,緊密な経済関係と人的往来を有する重要なパートナーであり,大切な友人です。政府としては,台湾との関係を非政府間の実務関係として維持していくとの立場を踏まえ,日台間の協力と交流の更なる深化を図っていく考えです。

3 台湾をめぐる問題については,当事者間の直接の対話により平和的に解決されること,また地域の平和と安定に寄与することを期待します。(以上外務省)

 これらの反応に対し、中国外務省の耿爽副報道局長は12日、ウェブサイトに以下のコメントを掲載した。

「台湾の選挙は中国の一地方の問題だ。関係国は『一つの中国』原則に違反しており、強烈な不満と断固反対を表明する」

「台湾問題は中国の核心的利益だ。台湾の独立勢力に誤った信号を送らないよう求める」(以上朝日新聞)

 中国の一地方で民主的な選挙がつつがなく執り行われたのなら、胸を張れば良いものを、何とも余裕のない事であるな。中国国内の報道では蔡英文氏は「狂ったように金をバラ撒いた」と報じられているそうだが、なるほど、自分たちがやっている事は他人もやっているに違いないと思うのだろう。人の振り見て我が振り直せとはよく言ったものである。


 台湾関連でもう一つ。チェコの首都プラハ市は昨年10月に北京市との姉妹都市を解消したのだが、将来的に台湾の台北市と姉妹都市関係を結ぶ方針であるという。チェコの政府としては中国との親密度を上げようとしているにもかかわらず、プラハ市はそれに抵抗するとのこと。

 市長はドイツの週刊紙への寄稿の中で、中国との関係の断絶は望まないとしながら、「このように危険で信頼できないパートナーと同盟を結ぶこと」について、真剣に考えるよう呼び掛け、「脅威や脅迫を前にして、自らの価値観や誠実さを放棄しないよう皆に求める」と訴えた、とAFPの記事にはある。

 言葉の表面だけ見て、「プラハの市長、やるな」とは言いたくないのだが、中国との関係を深めるだけが選択肢ではない。台湾は選ぶ価値のある相手だと思うところ。


 さて、ここしばらく何かと話題の中心だったイランだが、戦争や旅客機撃墜の陰に隠れて、もう一つの事態が進行していた。

 2016年のリオデジャネイロオリンピック、テコンドーの女子57キロ級で、キミア・アリザデ選手が銅メダルを獲得した。これはイランにとって史上初の女子選手のメダルだったのだそうだ。

 そのキミア氏がオランダに亡命するのではないかとイラン国内で報じられたのが9日。そして11日、キミア氏は自身のInstagramアカウントで、

「私は歴史を作った人でも、英雄でもありません。イランで抑圧されている何百万人という女性選手の1人にすぎません。彼らにとっては私たちは道具にすぎず、メダルだけが大事だったのです」

「この決断はオリンピックで金メダルを取るより難しいかもしれません。しかし私はどこにいようとイランの娘です。皆さんに勇気を送ります」(以上NHK)

「私はただ、テコンドーと身の安全、幸せで健康的な暮らしだけを望んでいる」(CNN)

 と述べて亡命の意思を表明した。ただ、いまどこに居て、どこの国に亡命するつもりなのかは書かれていないそうだ。まあ、オリンピックのメダリストなら、いろんな国が選べるだろう。是非とも安全な国を選んで頂きたいと願うところ。また、これに懲りて、イランのスポーツ選手に対する姿勢が変われば良いなと思う。


 リビアではシラージュ首相の率いる暫定政権『国民合意政府(GNA)』と、ハフタル氏が軍を率いる『リビア国民軍(LNA)』との間で内戦が続いているが、GNAを支援するトルコと、LNAを支援するロシアとが呼びかける形で、12日に停戦が合意された。

 もっともシラージュ暫定首相は「相手側がもたらし得るいかなる攻撃および侵略には応戦する正当な権利がある」(AFP)と述べているし、対するハフタル氏側も警告を発していると言うから、当分一触即発の状態は続くのだろう。おそらくは小競り合いもあると思われる。だが、それでも停戦は歓迎されてしかるべきものだ。

 もちろんトルコにもロシアにも、それぞれの思惑はあるに違いない。なので単純に停戦だ停戦だと喜んでも居られない。どうせ将来の平和まで約束はしてくれないだろうから。でも人が殺されなくなるというのは、とても意味のある事だ。それが悪魔との契約を意味するものであっても。

 経緯はどうあれ、リビアの現状は欧米がもたらし、その尻拭いをトルコとロシアがやってくれた、という形になる。その「実績」は国際的に影響力を持つだろう。それはすなわち、アメリカやEUの影響力が低下するという事でもある。アメリカの影響をモロに受ける立場の日本人としては、これをシビアに受け止めるべきだと思う次第。


 昨日、遅い朝食を摂っているときにNHKの日曜討論を見ていたのだが、各党党首に年始の抱負をたずねる内容だった。その一番最後、大トリにVTR出演したのが、『NHKから国民を守る党』の立花氏。その中で立花氏は、NHKの集金人は反社会勢力とつながりがあるのではと疑念を示し、それを追求して行く構えを見せた。

 もちろん、その後のスタジオではそんな話題などなかったかのように淡々と番組が進行したのだが、NHKも余裕があるのか虚勢を張っているだけなのか、よくわからんな。まあ、嘘でも国会に議席があるのだから、無視はできないという事なのだろうが、一視聴者としては面白かった。


 日本最大の暴力団山口組が分裂し、山口組と神戸山口組、そして任侠山口組の3つとなった訳だが、山口組と神戸山口組の抗争の激化を受けて、12日に任侠山口組が『絆會きずなかい』へと名称を変更したそうだ。最初からそうしておけば良かったのにと思うのは虫けらだけか。

 まあ、名は体を表すと言う。日本は言霊の国だからな、名前が変われば中身も変わるかも知れない。どんな風に変わるのかは知らんが。


 今日はこんなところで。昨日も時間ばっかりかかって文字数は書けていない。体力の問題か集中力の問題か。どっちもだな。何にせよ、いまは頑張るしかないのだ。

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