第43話 2019/11/26 絵画教室とか

 本日は7時半起き。気温は上がらない模様。まあ季節相応か。

 昨日から『星食いリアロー』をアルファポリスに上げ始めた。絵本・児童書大賞が開催されているので。結構面白いはずだから、何とかならんだろうかと思いながら。


「言うは易く行うは難し」と昔から言うけれど、世の中には難しい事を実際に行って見せて「ね、簡単でしょ?」とか言うヤツも居る。その代表こそTV番組『ボブの絵画教室』でお馴染み、ボブ・ロス氏であろう。あのアフロでヒゲの人だ。

 氏の作画方法は独特である。たいてい絵筆と言うよりハケと言った方が良いレベルの筆に油絵具をつけると、下書きも何もないキャンバスにいきなり絵具を乗せ、あとは色を重ねて重ねて重ね続けて、気が付いたら風景画が完成しているという具合だ。

 そしてその途中、サササッと手品のような手さばきで雲や針葉樹の葉などを書き加えて言うのだ「ね、簡単でしょ?(very easy)」と。どこがやねん。そんなもん、できるわけないやろ! と視聴者がツッコむまでが番組である。とにかく色選びのセンスと画面全体の把握力が凄まじいとしか言いようがない。

 とは言え、ロス氏は画家としては決して順風満帆の人生を送っていた訳ではなく、1981年まではアメリカのフロリダ州クリアウォーターで絵画教室を開いて生計を立てていたらしい。しかし1983年から『ボブの絵画教室』が始まると、あっという間に人気者となり、1994年までに403回が放送され、1000点以上の作品が描かれた。

 ところがこの作品群の大半は展示されることもなく、ずっと眠ったままでいたのだそうだ。それがこのたび、バージニア州パーセルビルのフランクリン・パーク・アーツセンターで初の個展が開催され、24作品が展示されたという。決して規模の大きな展示ではないが、ロス氏も喜んでいるのではないか。

 ロス氏は1995年、52歳の若さでリンパ腫を患い逝去している。その生涯で人物画はほとんど描かず、風景画を描き続けた。『ボブの絵画教室』はYouTubeで全話観られるそうだ。何ならニコニコ動画にも結構な数が上がっている。絵画に興味のある方には一度視聴してみる事をオススメする。たまには唖然としてみるのも楽しいだろうから。


 ブルームバーグ・ニュースの親会社ブルームバーグ・エル・ピーの創業者で、いまも過半数の株式を保有している、米国を代表する大金持ちの一人マイケル・ブルームバーグ氏が、来年のアメリカ大統領選挙の民主党代表候補となるべく、指名争いへの出馬を正式に表明した。

 先般オバマ前大統領が民主党候補の極端な左寄り傾向に苦言を呈したという話があったが、ブルームバーグ氏は共和党から民主党に乗り換えた経歴を持ち、路線としては中道である。個人的にはバイデン、ウォーレン、サンダースの各氏よりはアメリカ大統領っぽい人物であると思う。ただそれだけに、古いタイプの政治家でもあり、若い有権者は敬遠するかも知れない。

 しかし「トランプ氏の孤立主義はやり過ぎだが、極左も困る」と思う人々にはジャストミートする可能性がある。おそらく彼が出馬して、一番割を食うのはバイデン氏ではないか。

 虫けらとしては、トランプ氏とブルームバーグ氏の対決が見てみたい。ヒラリー・クリントン氏が出馬を匂わせているが、おそらく彼女ではトランプ氏に勝つのは無理だろう。それに大統領選挙には金がかかる。自身が金を持ち、金持ちの友人がたくさん居る人間が有利である。サンダース氏のように「金持ちは存在すべきでない」などと公言する候補者が大統領選挙に勝てるとは思えない。

「ドナルド・トランプを打ち負かし、米国を立て直すために出馬する。トランプ大統領による無鉄砲で倫理観を欠いた行動がさらに4年続くことに、米国は耐えられない」

「再選された場合、米国が受けるダメージは二度と修復できなくなるだろう」(以上ブルームバーグ)

 という彼の言葉にも一定の説得力があろう。民主党支持者も現実的な判断をすべきではないかと思うところ。


 25日、千葉県警サイバー犯罪対策課は、電子計算機損壊等業務妨害の疑いで東京都の62歳の男を逮捕した。今年の3月、以前勤務していた会社のPCに不正アクセスし、顧客情報や契約書などすべてのデータを消去した容疑である。男は調べに対し、「社長や会社の対応に不満があり、会社の業務を妨害した」と容疑を認めているらしい。

 うーん、まあこれはな。もちろん犯罪であるし、やったヤツが悪い。悪いのだが、ここの会社はシステム管理をこの男1人に任せていたにも関わらず、退職した後もパスワードもIDも変更していなかったという事だから、セキュリティ意識が皆無であったのは間違いない。ならばおそらく、システム管理者の待遇など褒められたものではなかったのではないか。

 PCで作業している職種の人間なら、「会社のデータ消してやろうか」と思った事は誰にでもあるだろうが、実際に消すヤツは滅多に居ない。それを実行されてしまったという時点であまり同情はできない気がするところ。


 本日はこんなところで。室温が15℃くらいか。暖房をつけるかどうか迷う。

『魔獣奉賛士』は昨日3000文字ほど書けた。昼間ゆっくり休んだのが良かったのかも知れない。今日も調子の良さが続いてくれれば有り難いのだが。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る