前のエピソード――第38話　2019/11/21　小ネタ集

　本日は１０時起き。もうこれがデフォになっている。まあ今日は雨が降るらしいし、仕方ない部分もあるのだが。て言うか、この時期に台風発生ってなあ。さすがに台風のまま本州上陸とかないだろうけど、この先しばらく雨が続く模様。考えただけで体が重い。

　イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ氏は１９９６年から１９９９年、そして２００９年から現在に至るまでの２回、首相を務めている。どこかの首相とよく似ている。ただ、どこかの首相がお友達と多彩な公私混同を繰り広げながらも自身への金の流れを一切表に出さないのと対照的に、ネタニヤフ氏の政治家人生は常に汚職の嫌疑と共にある。

　２１日イスラエルの検察は、ニュースサイトの所有者に便宜を図って有利な情報を流させたなど、３件の汚職事件を巡って、収賄、詐欺、背任の罪でネタニヤフ首相を起訴すると発表した。現職の首相が刑事事件で起訴されたのは、イスラエルの建国以来初めての事態である。

　イスラエルでは普通の議員や閣僚が起訴された場合、辞任しなければならんらしいのだが、首相にはその義務がないのだそうな。有罪判決が出るまで――上訴する場合にはその手続きが終了するまで――は首相を辞める必要はないとのこと。なので起訴を理由にネタニヤフ氏を辞めさせることはできず、彼はこの先も首相にとどまり続ける意向を示している。

　では今回の起訴は何の意味も持たないのかと言えば、さにあらず。イスラエルでは今年すでに２回総選挙を行っている。そしてネタニヤフ氏は２回とも議会の過半数を占める連立を組めず、政権樹立に失敗している。対して野党勢力『青と白』を率いるガンツ氏も昨日の期限までに政権を組めなかった。よってこの先３度目の総選挙が実施される可能性が高い。

　もし今回の起訴が国民のネタニヤフ離れを起こしたとすれば、次の選挙ではネタニヤフ氏の率いる与党『リクード』が負ける可能性もあり、そうなれば政権交代が起こり、ガンツ政権が誕生するかも知れない。そういう意味ではこの起訴はネタニヤフ氏にとってかなりの痛手であると言えよう。

　選挙で負ければ首相を辞めざるを得ない。そして首相でなくなれば一介の平議員であり、有罪判決が出る前に辞職に追い込まれる。その後は監獄に一直線、となるかどうかはわからないが、少なくとも政治生命は絶たれるに違いない。

「ここで起きているのは、首相に対するクーデターの試みだ」

「私は法の文面に従い、この国を率い続ける」（以上ＡＦＰ）

　と、ネタニヤフ首相は意気軒昂なところを見せてはいるものの、果たしていつまで続くだろうか。もしイスラエルで政権交代が起これば、中東情勢は大きく動くかも知れない。しばらく注視したい。

　イギリスの最大野党である労働党は、総選挙のマニフェストを２１日に発表した。その中で、イギリスのＥＵ離脱の是非を問う国民投票の再度の実施を公約として掲げている。

　コービン党首は「最終的な決断を下すのは英国民だ。どんな投票結果となっても、われわれの政府はそれを実行する」（ＡＦＰ）と述べたそうだが、もし再度国民投票を行って、また離脱という結果になった場合、どうするのだろう。まさか一からＥＵとの離脱交渉をやり直すつもりなのか。それとも保守党政権の行ってきた交渉をそのまま継続するのか。継続するのなら政権を変える必要はないようにも思える。

「公共サービス部門への大型投資や企業改革、週３２時間労働の導入の他、鉄道・水道・エネルギーおよびブロードバンド網の国有化」（ＡＦＰ）なども公約として上げられており、どこかの国の安定野党の方々よりはかなり積極的に政権奪取を考えている事は見て取れるものの、イギリスの有権者に響く提案なのかどうかはよくわからない。ただとりあえず、ブレグジットに関しては少し雑ではないかと思うところ。

　２１日、フランスではワインの新酒『ボージョレ・ヌーボー』が解禁された。すぐに日本にも入ってくるのだろうが、虫けらには飲む予定などまったくない。これが飲めなくて困った経験も、飲めて嬉しかった経験も、生まれてこの方一度もないのだ。誰が飲むんだろうな、これ。

　なお今年のボージョレ・ヌーボーはフルーティなのだそうだ。バナナのような香りがするらしい。だったらバナナ食った方が良くないか？　良くはないのか。

　短いが、今日はこんなところで。んあー、体が重い。

　昨日は味覇買ってきて、本当に中華風おでんを作った。もう考えるのが面倒臭いから仕方ない。ただ、餅巾着を買ってくるのを忘れた。まあ仕方ない。餅巾着が食えないくらいじゃ人間は死なないからな。これから買いに行くのも面倒臭い。面倒臭いと仕方ないばかりの人生である。うーむ。