第18話 s-17

 ダンジョンの中で、4階層の探索を一通り終えたアルフォンスは、4階のベースキャンプで一人風呂に入り寛いでいた。


 「ふう、極楽極楽」

 アルフォンスはホクホク顔だ。


 俺は木の棒に括り付けられ、見張りをしている。

 一度だけコボルトが襲ってきたが、熱光線で難なく撃退している。


 俺が見張りをしていれば罠などいらないという事実。むしろ俺が罠だ。


 5階層への入り口も発見しており、この後、ベースキャンプを移すつもりである。


 風呂に入り一休みしたアルフォンスは、ベースキャンプを片付け、5階層へ移動した。


 ……


 5階層は木が鬱蒼と生い茂る森林エリアだった。


 ベースキャンプにする場所を探していると、木が突然襲ってきた。


 「キシャー!!」


 バルディアエルダートレント:木に魔力が溜まり、魔物化した。土魔法を得意とし火を弱点とする。


 トレントは土の塊を打ち出す魔法、アースブレットを5~6発打ち出してきた。

 アルフォンスは盾でガードするが、一発あそこにヒット!


 「ッアーーーーー!」

 股間を押さえて辛うじて敵に背を向けうずくまる、アルフォンス。俺も少しダメージを受けた。


 金属化するの忘れてた。すまんアルフォンス。


 俺はHPポーションを出し、おしりからコンフューズをトレントにかけた。

 トレントがその場でクルクルと回りだした。どうやら効いているようだ。


 なんとか立ち直ったアルフォンスはトレントの眉間めがけて剣を突き刺し、俺もファイアー。


 トレントを倒した。


 ……


 俺がトレントを回収し、アルフォンスはその空き地を利用してベースキャンプを張ることにした。鳴子の糸を360℃張ることも忘れない。


 その後、周囲を調査し、トレントを倒していった。トレントはアースブレットの他、土の壁を作るアースウォールの魔法で火をガードするような結構な強敵なのだが、コンフューズが効いたので、倒すのに問題はなかった。


 しばらく探索していると、トレントの特別固体らしいモンスターに遭遇した。


 バルディアマジックツリー:様々な魔法を使いこなす、トレントの特殊固体。レアモンスター。その木材は非常に大きなな魔力を秘めており、素材として価値がある。


 レアモンスター! 狩らねば!


 俺はマジックツリーにコンフューズを打つが、レジストされた。


 マジックツリーは土魔法で作成した泥のゴーレムを3体作りけしかけてきた。

 一応先ほどの反省を活かし、金属化しておく。


 バキーン!


 応戦するアルフォンス。俺はマジックツリーの動きを阻害するために、熱光線を放つ。


 が、惜しい。なかなか動きが早いのと距離があるので、枝をかするにとどまった。


 マジックツリーも負けじと氷の槍を放つ魔法、アイスランスを放ってきた。

 俺はファイアーで応戦し、相殺した。魔法合戦なら望むところである。


 そうこうするうちに、アルフォンスは剣と腰使いでゴーレムを撃破。


 アルフォンスは一気に距離を詰めたが、敵もさるもの。氷の壁、アイスウォールの魔法を発動。それを迂回するアルフォンス。


 壁から出たところにアイスランスを打ち込まれたが、かろうじて、アルフォンスは盾でガード。俺は仕返しに顔に熱光線を放つ。


 今度は眉間をジュワッと焼き、マジックツリーは身動きが取れなくなる。

 そこへ体勢を立て直したアルフォンスが剣をつきたて、絶命させた。


 マジックツリーを回収した後、俺たちは探索を切り上げることにしたのだった。

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