第15話 s-14

 アルフォンスは冒険者の遺体を回収したことから、探索を切り上げることにした。

 まず、一刻も早く遺族の元に遺体を届けたかったため、真っ先に冒険者ギルドに行って、回収した遺体を回収した時のままの状態で預けた。


 亡くなっていた状況を報告し、ギルド職員には、家族がいないか探してほしいとお願いした。


 装備の特徴などから、該当の冒険者を割り出すとのことだった。


 次に、倒したモンスターの精算を行う。


 解体所にてモンスターを空間収納から吐き出す。

 今回、狩ったモンスターはスケルトン2、スライム3、スモールセンチピード1、コボルト23、ジャイアントマンティス18、バルディアポイズンドスパイダー1だ。


 「こいつは、バルディアポイズンドスパイダーじゃねえか。糸と毒が素材として特に需要があってな。これは金貨2枚になる。他のモンスターは前と相場は同じだ」


 「それでお願いします」


 バルディアポイズンドスパイダーは蜘蛛の巣の素材と合わせて金貨2枚で売れた。また蜘蛛退治クエストの報酬で銀貨15枚を取得。他のモンスターと合わせて金貨2枚銀貨39枚、銅貨75枚と交換した。


 「あとこれなんだが。宝箱から出たんだ。見てもらえるか?」

 と宝箱から出たアイテムをギルド職員に見せると。


 「これは脱出のスクロールだな。金貨100枚はする代物だ。強敵に出会った時にダンジョン入り口に転移することができるマジックアイテム。需要がありすぎて、本音を言うと売ってほしいところだが、命の代わりだ。お前がとっておけ」


 「そうですね。いざという時のためにとっておきます」


 「後は、宝石と旧帝国金貨か…。これは宝石商のギルドの管轄だな。おそらく結構な値段になると思う」


 「わかりました、そっちの方に行ってみます。ありがとうございました」


 「いや、かまわん。お前最近ついてるな。みんなに変態と言われようが、お前がいいやつなのを俺はわかってるから。がんばれよ! 」

 ギルド職員の言葉に俺は涙した。


 アルフォンスは礼をして、宝石商ギルドに向かった。

 結果からすると、エメラルドは金貨100枚、トパーズは2個で金貨60枚、フロワーズ帝国金貨は6枚で金貨200枚の値段を提示された。


 アルフォンスは、特段緊急のお金が必要でもないことから、別の都市の宝石商にも見てもらおうかなと言ったら、金貨100枚上乗せすると言って来た。


 ――俺は、『宝石商はボッタクリ』と心の中でメモをしたのだった。


 必死で宝石商の人が食い下がってくるので、アルフォンスは根負けして結局金貨150枚上乗せの合計金貨510枚で売却することになった。


 日本円にすると5億円か? そりゃ、宝石商も必死になるよ。最初にボッタクリをしようとしている時点で俺なら絶対に売らない。


 アルフォンス、良い人すぎるよ。

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